2004年4月30日金曜日

2004/4

4/1(木)くもり

昨日、学校から帰って風邪でとても調子が悪い絵里は、ほとんど皆と会話を交わす事も無く宿題をすませるとすぐベッドで横になっていた。
夕飯もほんの一口しか食べず、明日は学校をお休みかなとも思ったが、今朝もしっかりいつものように起きて出かけて行った。

帰ってくると、”Much Better!!(ずっといいよ)”と言ってもう薬もいらないと、のたまう。
ある意味では絵里は根性があるから、本人任せでいいのだろう。

オランダ の絵里の幼稚園時代を思い出す。
明日の遠足を前にして40度近い熱があり、このままではとても遠足にはいけないよと言ったら、当時4歳の絵里が「あの嫌いなお尻の薬(座薬)を入れて熱下げてよ。どうしても行くんだから」と言った。
そして次の日はしっかり熱を下げ親の心配をよそに遠足に行った。
あの根性は、たまげたものだった。

高校からのTranscript(単位習得の記録)が、度重なる引越しの為か、正確でないようなのでオフィスに問う。
すると、中学時に取った高校のCredit(単位)は、州外から引っ越して来た場合、カウントされないと言うのだ!
<ショック!>
7年生までBret Harteに通っていて、7年生の時点で9年生(高1)のAlgebra(代 数)をやっていたが、テスト受ける事無くVAに引越したのでCreditがつかないそう。
VAでは8年生の時、朝早起きして高校までのスクールバスに乗り、10年生(高2) のGeometry(幾何学)を取った。
高1のフランス語1も取った。それなのにこれらも Creditはつかない。
Not Fair!!
引越しだけでもたいへんなのに、その中で飛び級して頑張っているのにCredit無し!
ずっと”A”だったのに!
何らかの方法でCreditを取る事はできないものだろうか?
改めてカウンセラーに聞きに来る事にする。

宏人アート。 藤井先生が宏人の絵は何故かとっても味があると言ってくださる。
私もそう思う。
あんなに好きだった動物の図鑑も今じゃ全く見ることもなくなり、幼い頃とはどんどん変わっていってしまう。
でも絵はずっと描き続けてほしい。

 

 

4/2(金)晴れ

絵里の風邪もほとんど抜けた様子で、元気に登校。
自分の体は自分でコントロールできるようになってきているようだ。

宏人、6時からの学校のダンスパーティに出かける。
今日のパーティは他の2つの中学と合同のパーティ。
最初行く気がなかった宏人も友達に誘われて出かけていく。
女の子のように衣装を気にしているようには見えないが、しっかり自分からシャワーを浴びていくんだから、まんざら身だしなみを気にしていないわけでもないらしい。

絵里は高校のミュージカル”Charlie Brown”を見に行く。
研人も絵里と共に、絵里の友達のMargretのママに連れて行ってもらって、ミュージカルを鑑賞。
とっても楽しかった様子。
お姉ちゃんと一緒・・・などと嫌がらず喜んで行く研人が実にいい。

手術後も一人暮らしのいねこさんの所には、気まぐれに時々夕飯のおかずを持っていっているが、今日はチラシ寿司を作ったのでおすそ分け。
手術後1ヶ月が過ぎ、ずいぶんの顔色もよくなってその分おしゃべりがしたいご様子で、なかなかすぐに帰させてくれない。
いねこさんは70歳を超えるおばあちゃん。
全く身寄りがないのだけれど、背筋をピンと立てご自分をもっていらっしゃる姿は美しい。
最初は恐いおばあちゃんと言う印象だったが、何回か通ううちに私も肩の力が抜け、ものすごく話しやすくなった。
私がいつものように軽口が出るようになり、それに対していねこさんもうれしそうに笑って下さるのが何だかとってもうれしい。

旦那が帰ってきて一人で夕飯。
その後宏人も帰ってきて一人で夕飯。
皆ばらばら好きなように生きている。

 

 

4/3(土)晴れ

宏人は最近また反抗期?
以前から育てにくい子ではあったが、ここに来てまた第3次(?)反抗期が始まったんだか、思春期の心の揺れなんだか、とにかく反抗的。
今日も、例によって日本語の勉強でいやになって、きちんと勉強しない。
ホッケーのゲームは1時20分。
あれほどやりたくて仕方がないんだから、さっさと終わりにして支度をすればいいものを、そこは宏人。
がんとしてやろうとしない。

その間、旦那は隣のガレージセールに便乗して、クイーンのベッドをドライブウエー に出す。価格は10ドル。
私はFree(ただ)でいいよと言ったけど一応この値段で店頭(?)へ。
さして期待もせずにさっさと家に入ろうとした時(出してほんの1分足らず)
”Excuse me”早くもお客到来。早々に売れてしまった。
とはいっても配達込みでのお値段<激安じゃ>。
旦那と研人はトラックにベッド一式(フレーム、マットレス、ボックス(台))を積み込み
家から10分ほどの所へ配達に行った。

タイムアウト。もう出かけないとゲームに間に合わない。
いらいらさせられたまま、旦那、研人、私と宏人でホッケーゲームに行く。
しかし今日はどうもゲームを応援する気がしない。
宏人をリンクに降ろして3人お昼を食べに行く。

おいしいDimSum(飲茶)ついに発見。
期待もせずに入った中華レストラン。
こんな飲茶をずっと探していたー。値段も手頃。
行きたいと言っていた絵里をまた置いてきちゃった。
でも、絵里は土日も家族とほとんど行動を共にしないもの・・仕方がないよね。
お土産に胡麻だんごを買う。

ゲームが終わる頃、リンクに戻る。
3-2で辛うじて勝ったよう。
転んでばかりで冴えない動きだったみたい。<当たり前!>

"Gem & Mineral Show" がホッケーリンクの隣のFair Ground内で行われている。
研人がScience(理科)で岩石・鉱石の学習をしているので行ってみようと、研人と私は入場料(6ドル)を払って入場。
テキサスでも何回かショーに行ったが、入場料 は取られなかった!さすがカリフォルニア
アメジスト、ガーネットなどの原石を見ていると、朝からの肩こり・頭痛も吹っ飛ぶ。
原石には癒しの効果が、あるように思われる。私が好きだから・・・?
原石は好き。でも宝石には興味ないのだけど・・ ・。
ビーズもたくさんある。明日、絵里を連れて来よう。
研人は珊瑚のビーズを購入。絵里にネックレスを作ってもらうそう。
私は化石を見るのも好き。
ずっと見ていたいけれど、旦那と宏人が車で待っているから今日の所は帰りましょう。

 

 

4/4 (日)晴れ

今日から夏時間。1時間損する感じ。
日本の朝8時がこちらの夕方4時、日本夜11時 がこちらの朝7時になる。

そんな日に朝9時、不動産屋がAppraiser(住居鑑定人)をつれて来ると連絡があったのは一昨日の事。
「9時は早すぎるよ。」と言ったのに、どうしてもって言われて、休みの日の9時にこの家を見に来る事になった。
オーナーがまた急にRefinance(融資の借り換え)をするとか。
今Mortgage(住宅ローン)の利率が約5.5%の最低を記録していて、この夏に上がるとのうわさがある。
だから致し方ない。
全部屋を測量・鑑定するから、子供達も8時半にはたたき起こして、9時の来客を待つ。
9時になっても来ない。 ようやく来たのは10時!
まだこの人(Appraiser)、冬時間だよ。
さらに電話をかけてきた不動産のPhilは来やしない。
「僕も伺います。」と言ったのに~。
どうも不動産屋は調子がよくて嫌いだ。話もあるからねと、言っておいたのに・・・・。

住宅ローンの利率が下がっていて今は買い時、売り時とあって、多くのオープンハウス(売り家の公開)があちこちで日曜ごとに開かれている。
家から歩いてほんの5~10分の所にも3~4件のオープンハウスがあったので、絵里を除いた4人で覗きに行く。
価格帯$800.000~1.000.000。
2000~2500 Sqft. 4Bedrooms 2~3Baths 異常な値段だよ、この辺りは。

ゆうきが丘の家を買った位の値段で、この辺の家も10年前には買えていたそう。
あ~あ、うらめしやー。
でも、オー プンハウスを見に行くのはとても楽しい(現実を考えなければ)。
どこもぴかぴかで本当にこの家人が住んでいるの?
と思えるような生活感のない家ばかり。
今度は少しタウンハウスなどのアパートも見に行ってみようと思う。

Costcoでお買い物。研人のBoombox(ミニコンポ)を購入。
研人は3人の子供の中で1 番のお金持ち。
と言うのは普段これといった欲しい物もなく、おしゃれは興味ないし、友達と映画に行かないから使う事もない。
またいい子だからお小遣いをもらう事が多く、お金は貯まる一方。
帰ってきて早速部屋に設置。
ご機嫌顔で「研、これじゃSpoil(甘やかしすぎでだめになっちゃうの意)だよ。」とうれしそう。

私は、カメラ付き双眼鏡を購入。
クーポンがあれば20ドル引き(今日限り)と書いてある。
あのクーポンだったら家にあるかもしれないと、家に電話。
が、ない。諦められない。レジで交渉。
引いてくれなかったら買わないぞとの決意した上で、私
「家にクーポン置いてきちゃったんだけど、20ドル引き、ダメ?」
レジ女「この商品にクーポンなんかないですよ。」と、クーポンの束を見せる。
私「今日限りのクーポンがあるはずよ。私見たんだもの・・・。」
レジ女「そう?じゃあこのクーポンかな?」と、違う束をめくる。
<そうそうそれそれ>と、心の中でほくそえむ私。
レジ女「ああ、これね。OK.」としっかり20ドル引きのスキャンを通してくれる。
有難や。 こうしてデジカメ付き双眼鏡を80ドルで手に入れた。
これでうちのバックヤードに来ているOspry(鷹の一種)も撮れるかもしれない。
ハイキングが楽しみだ。

 

 

4/5(月)晴れ

一時の夏のような日から比べると、朝は薄ら寒く着る物の選択も難しいこの頃。
こちらの学校は高校も中学もクラスルームと言うものがなくロッカーもないので、重いバックパックを背負って歩くヤドカリのような一日なので、子供達は邪魔になると言って上着も羽織っていかない。
見ているだけでこちらが寒くなる。

私が子供頃、母が「寒いから着なさい。そんなんじゃ冷える。」
といつも口うるさく言っていたのを思い出し、苦笑い。

中学でCutural Fairのミーティングがあった。
今回のミーティングは首脳部と各国のブースコーディネーター打ち合わせ。
21カ国の参加予定と言うからカリフォルニアは 本当にインターナショナルな地域である。
エンターテイメント、ブース、食べ物、チケット等の担当者が明らかになる。
それにしても出席者もネイティブスピーカー(母語話者)はわずかで、残りは皆癖のある英語。
だけどとにかく達者でべらべらしゃべる。
私は小さくなって聞き逃すまいと必死。
何年たっても進歩のないのは何故だろう。

 

 

4/6(火)晴れ

1時半宏人、学校を早退して矯正医へ行く。
今日は手術した奥歯にブラケットを付け、さらにブレイシスを取り付ける。
治療時間は約1時間。他の2人のお迎えの時間と重なる為、歩いて帰るように言う。
矯正医から家までは歩いて5分もかからない。ちなみに一般の歯科医も5分。
替えようと思っているが今の所医者は10分。
全て徒歩で行けるのは、今の家の利点。最大の利点はTeddyが駆け回れる庭がある事。

4時45分、宏人ホッケープラクティス。
ブレイシスの締め直しで練習は無理かと思われたが、本人気にせず練習に望む。
やはりうまくなりたいらしい。
ホッケーが始まって、3キロ痩せたという宏人。
身長はちょうど私と同じぐらい。
声変わりする頃にぐっと背伸びると聞いているけれど、来るのかなー?そんな時が。

柏爺の明日の退院が決まった。まずは一安心。
しばらくは運河にお世話になる。よろしくお願いします。

 

 

4/7(水)晴れ

しばらく魚屋の佐藤さんに注文を出していなかったら、突然近くまで来たからと
”中落ち”と”かぼちゃ”を片手に現れる。
「そんな悪いよ。」と言いながらもしっかり頂く。

夕飯であったかご飯と中落ちを賞味したが実においしかった。
またカリフォル ニア生活の贅沢を感じる。

旦那の帰りは今日も遅い。ほとんど夕飯も一緒に食べる事ができない。
忙しすぎてストレスいっぱいみたいだし、書類の整理ぐらいだったらお手伝いしたいのに、やっぱりさせてはもらえない。
うちの旦那様、あれで結構真面目だから、仕事もいっぱい抱え込んでるのかしら。

柏爺無事退院。白血球の値が高いとかで10日(土)に外来で診察を受けるそう。

 

 

4/8(木)晴れ

3時半、研人矯正医へ。
ブレイシスの締め直し。
絵里は、学校からボランティアでGold Sage Monastery(金聖寺)へ。
Margretのママに連れて行ってもらって中国のお寺の草むしりのボランティア。
Margretのママの厳しい友達チェックをクリアーした絵里。
Margretのママは盛んにMargretを絵里と一緒にボランティアをさせようとしているらしく、・・・・。
いろんな親がいる。帰りも彼女に送ってもらう。

寺はSanJoseの北東、家から約30分の所らしい。
宏人はアート。藤井さんのアートクラスは盛況でどんどん生徒数が増えている。
藤井さんの旦那のMichelに太鼓(Tombak)を習いたい宏人はアートをするべきか太鼓にするべきか悩む。
私は宏人にはずっと絵を描き続けて欲しいのだけれど、あの Tombak(イランの太鼓)の音色も捨てがたい。

明日はグッドフライデーで春休みスタート。
旦那は早々に休暇の申請を会社に出していたが、いつまでもどうしようか考えている間にTeddyの Boarding Kennel(ペットホテル)はいっぱいになってしまい、Teddyを一人いや一匹残しては旅行には行けず、来週1週間の休みをどう過ごそうかと思案に暮れる。
街道沿いの安ホテルはペット可というけれど、どこも混んでいるカリフォルニアで果たしてうまく宿が見つかるかどうか。
何か良いアイディアはないものか。

 

 

4/9(金)晴れ

Good Friday(復活祭/イースターの前の聖金曜日)。今日から春休み。
10日間のお休みになる。 旦那はお仕事。

Teddyを連れて行けるところはないものかと思案に暮れる。
思いついたのがバケーションハウス。Webでペット可のロッジを探す。
一度は行きたいと思っていたNapaが候補。
Webをサーフしていたら、バケーションレンタルというサイトを発見。
結構ペットOKの所もある。しかし1泊400ドル以上(3泊以上の申し込み)。
5人+1匹では少々 もったいない。

葡萄の季節でもないし、Napaを諦めて海岸線のSanta Barbaraを当たってみるが、こちらも高級感漂いどうもうちはお呼びでない感じ。
宏人のYosemite は?という意見で、空いているとは期待しないで、それでも必死になって探す。

ヨセミテは他の2つよりずっとお手頃価格(と言ってもうちには高額です)。
写真ではロッジというより山小屋だが充分。
早速空き状況を確認。意外と取れそう。
突然期待に胸が高鳴る。細かい事を聞こうと即電話をかける。
2ベッドルーム、2バス、キッチン付き、もちろんペットOK。
迷わず予約(来週水曜から土曜日の3泊)を入れる。

Teddyと一緒のバケーションとあって、子供達は大喜び。
一気に春休みが盛り上がってきた。

夕方5時過ぎから研人は友達(Malhar)の所にお泊りに行った。
彼の家はうちから1ブロック南の歩いて1分もかからない所。
ここのお宅も友達チェックが厳しいらしいが、先日研人はめでたくパス。
今回は私もご挨拶に (チェックを受けに?)出かける。
インド人のお母さんスフィア(?)はとても感じの良い人。
研人は久しぶりのsleep-overで興奮気味に出かけた。

 

 

4/10(土)晴れ

12時を過ぎても帰って来ない研人。
あまり研人がお泊りに行くと言う事がないせいか、私は妙に落ち着かず寂しい感じ。
絵里や宏人のお泊りは全然気にならないのに、3人目ってやはり違うのかな?と自分自身を不審に思う。

図書館で借りてきた”安室奈美恵”のコンサートビデオを見る。
バックに黒人のバンドやコーラスが入っている分、本人の声量のなさが目立ってしまい、私の感想は?だけど、旦那はかえって良かったと言う。

昨日Longs Drugsで借りた"Lion King 1+1/2"の2枚組DVDの内1枚が入っていなかったので、取替えに行く。
ここの店員は昨日の人もそうだったけれど、仕事をする気があるのかしら。
不愉快な交渉だったが新たに2枚組DVDをレンタルする。

絵里は、友達のパーティーでGraystone Parkへ自転車で出かける。
行く予定だった Great Americaでの誕生日パーティーは、いろいろ問題があったらしくお流れ・・・・。
これだから金持ちはいやだとひがみ根性丸出しで思ってしまう私は、どうも了見がせまい。
それにしても一つダメになってもしっかり他のパーティーの予定が入る絵里って、、、人気者?

家に帰ると研人も帰ってきていた。
そしてサイエンスのプロジェクトでの石集めの約束をNathenと取り付けていた。
そしてすぐにも迎えに来てSilver Creekまで連れて行ってくれると言う。
「睡眠不足、昼食抜きでのハイキング石集めは大丈夫なの?お母さんは一緒に行けないよ」と聞いたら怒り出した。
「お母さんが何でも自分でどんどん決めてやりなさいって言ったんじゃないか!」
どうやら疲れすぎで機嫌が悪いらしい。
後から聞いたところ、昨日の晩は寝たのが朝4時。
それでも研人が4人の中で一番先に寝たそう。
「行くなら鍵を閉めていってね。Teddyは外に出してよ。」 と、研人を残して宏人のホッケーゲームへ旦那と私は観戦に行く。

今日の宏人は出だし好調。一回り体の大きな相手に負けていない。
いいぞ、いいぞと思っていたらこぼれ玉をすかさずシュート。ゴ-ル!
これで3-1になり接戦だったゲームの流れが変わった。
運もチームに味方し順調に得点を重ねる。
このチームのローテーションは並んだ順いっぺんに4人メンバーチェンジをするのだが、どうも宏人は休みが多い。後から聞いたら
疲れるからいつも一番後ろに並んでいると言う。 <情けなや・・!>
そうやって休憩を多く取っていても、後半足がもつれへばってきたのか、いい加減なパスをカットされ相手に3点目を許す。が、ゲームは10-3の圧勝。
相手の方が技術面では上だと思ったんだけど・・。

家に帰ると、絵里も研人も帰宅していた。"Lion King 1+1/2"を鑑賞。
よくできてる。さすがディズニー映画。
しかし宏人も 研人もLion King 2をほとんど覚えていないよう。
年齢が変わると見方も違うしもう 一度見てもいいなと思う。

レンタルDVDを返して夕食にインド料理を食べる。
最近の外食はひたすら旦那が寄付(いなくなった子供達を助け出そう協会への)のつもりで買ったクーポンブックに載っているレストランばかり。
一人分のオーダーがただになるから、ずいぶんお得。
20ドルの寄付だったけど、もう元は取ったであろう。
いつもどうもつい計算してしまう私・・・・けち、
そして貧乏性・・・せこい・ ・・
何だか惨めな気分になってきた。

 

 

4/11(日)くもり

Teddyを連れたバケーション。
長距離ドライブもした事がないのにいきなりヨセミテ3泊。
何を持っていったらいいのかわからない。
ペットストアーに行って便利品を探す。

長持ちするRawhide(生皮)、ボール付きの綱、虫除けスプレーを買う。
トイレシートを買おうかとも思ったが、高価(25ドル)なのでやめる。
さして収穫もなく、こんなんでPuppy(子犬)と一緒に旅できるの?と不安になる。

三ツ和にお買い物。
調理の必要にないインスタント食品をまとめ買い。
スパゲティーソース各種、カップ麺(うどん、ラーメン)、電子レンジが付いている事を確認した上で、冷凍のお弁当各種も購入。
これで3日分の夕食が確保できた。
普段食べられないようなものばかりで結構楽しそう。

絵里は春休みの宿題のめどがまだ立たず、部屋にこもって悪戦苦闘。

 

 

4/12(月)くもり

子供達は10時過ぎに起きてきたにもかかわらず、さっさと午前中で日本語のお勉強を終える。
絵里と研人を連れて図書館へ。
さらに研人のサックスをクリーニング・修理してもらう為、ミュージックストアに持ち込む。

1時、絵里の友達Margretが来た。
絵里とMargretをモールに連れて行く。今日は二人でショッピングを楽しむそう。
夕飯は、餃子の皮で作ったピザとスパイラルロール。
お友達には何を出そうかといつも考えるが、結局いつもピザ。
Margretは中国人だから彼女の家に行くと中華の事もあるそうだけど、食べてくれないと困ると思うと、どうも日本食は出す気がしない。

日本の子もそうかもしれないけれど、好き嫌いの多い子供達(Pickyという)が多くて、誰でも食べれるピザというのが一番簡単。
でも何だか食生活が貧しいなー。

絵里たちのモールへのお迎えは5時。
その後借りてきた映画を見たりテレビを見たりして過ごしていた。
犬が苦手なMargretだから、私達はTeddyをリビングに行かせない様に外に出したり台所にステイさせたり、忙しい。
あんなにフレンドリーな犬でも犬の嫌いな人にはさぞ恐い犬に見えることだろう。
体もずいぶん大きいしね。

 

 

4/13(火)晴れ

明日からヨセミテ。その準備に追われる。
必要な物は、着替え(明日から冷え込みが厳しくなって雪の予報も)・食料・Teddy用品
・地図と動物や植物の図鑑。
予約をしたのが遅かったから予約確認の郵便は間に合わなかった。
コンファメーション番号と地図をWebからプリントして持っていく事にする。

Safe Wayで朝食・ディナー用の食品を買う。
ヨセミテに入ってもスーパーはあるが全部高めと思われ、全て持ち込む事にした。
水1Lボトル4本・牛乳・野菜・フルーツ・・・。
食料品と一緒に箸・ゴミ袋・サランラップ・食器用洗剤等もバックに入れた。
もう何回目だろう?こういうキッチン付きのロッジに泊まるのは。
その度にあれを持ってくればよかった、あれがあれば便利だ・・・とか言っているんだけど、帰ってくるとすぐ忘れてしまう。

絵里は出かける前日の今日もデート。映画を見に行った(4時15分)。
絵里をモールに下ろしてそのまま、宏人をホッケーのプラクティスに連れて行く。
イースターホリデーとあって、練習参加人数も少ない。

絵里のお迎え(8時)。 私「宿題は終わっているの?」
絵里 "I can make it. Don't worry, Mom."(できるよ。心配しないで。)
私「宿題やっているからって、ヨセミテでハイキングはできませんなんて言わさないよ。
遊ぶ(宿題をする)時間はあったんだから。」
絵里 "It's OK. I won't say. I can do homework in the car."
(大丈夫、言わないよ。車の中でやれるから。)
何を言っても全然意に返さず、マイペースで最終的には帳尻を合わせる絵里。
返答は大体英語。いやになっちゃうよ。

旦那も早くに帰ってきた(7時半)。
夕食後、最終的な荷物チェック。
親2人がばたばた支度をしていても、げらげらテレビを見ている宏研。
かちゃかちゃPCのキーボードをたたいている絵里。
自分の荷物をパックすれば準備完了と思っている子供達。
私もあんなだったかなあー?
Teddyは荷物運びに付き合って、あっちにうろうろこっちにうろうろ・・・・
ちょっと邪魔なんですけれど。。

 

 

4/14(水)くもり

7時半起床。車の2列目のシートを一つ外しTeddy用のクッションベッドを入れ、
山のような荷物を積み込み、9時15分出発。
Gilloyでにんにくの臭いをたっぷり味わい、Casa de Frutaへ。
ここで昨日Safewayで買った、冷蔵庫の中のものを持ってきていないことに気付く。
食品の積み込みも旦那に任せた私が悪かった。
旦那はすねて一人で取りに行くと言い張る。
私も強く非難した手前、折れるわけにも行かず、また悪い癖が出てしまった。

すでに1時間走った距離を、一人で忘れ物をとりに往復する旦那。
その間Teddyのシッコタイムのつもりで、公園のようになっているCasa de Frutaの周りを
あちこち歩かせるが、他犬のにおいが付いているところではダメなのか、シッコもできない気の弱いTeddy。
途中の渋滞を避け、遠回りをした割に1時間40分で戻ってきた旦那。
剥きになって相当飛ばしたのだろう。
おにぎりを昼食代わりにして、再出発。

途中ガスを補給したり、エンジンオイルの交換をしたりするたびに皆で交代交代Teddyにシッコをさせようとするが、誰も成功しない。
Teddyにシッコさせた人には賞金が出ることになった。

柏の父と来た時に宿泊した街から別れ、始めてのルートを通ってヨセミテ公園南口に着いたのは夕方の5時過ぎ。
予約してある別荘の管理事務所まで、地図もろくに持たずにあてずっぽうで走る旦那に、また非難。
ちゃんと調べておくのがドライバーの務めだと思うのは、私だけか?
宿の選定から予約までしたのだから、私は充分責任を果たしていると思うのだが。

こちらが言争いをしている間にTeddyのシッコに研人が成功。言争いも悪くない。
そうこうする内に管理事務所に着き、別荘のキーを借りてようやく到着。
別荘地内のスーパーで牛乳だけ買い足し、晩御飯はミツワ特売の冷凍弁当。
シャケ、スキヤキ、焼肉、テリヤキ弁当が、電子レンジでできる。便利だワイ。

食後もTeddyのシッコに変わり番こにチャレンジするが、最後はシッコをするまで絶対動かないと、Teddyとの我慢比べを挑んだ旦那が見事2回目に成功。
それにしても大きい方はまだ出ない。
Teddyのトイレが気になった一日だったが、心配していたTeddyの車酔いもなく、無事長距離ドライブを終え、初めてのTeddyと一緒のバケーション第一夜を迎えた。

 

 

4/15(木) くもり

お天気は今ひとつだけれど、今日はセコイヤの大木の森(Mariposa Grove)へ向かう。
行き止まりの駐車場がいっぱいで、それ以上の車は麓で待たされる。
待ちきれずに歩き出した人もいるが、GateはすぐにOpenし、後戻りもできず黙々と上り坂を歩いてゆく人たちを追い越させていただく。

駐車場にはすでに何本かのセコイヤ大木が見える。
Teddyにもハイキングの準備をさせいざ歩き始めると、遊歩道の入り口に"犬お断り" の看板。
予想はしていたものの、ガイドブックにも地図にもどこにも明確な表示がないので、行き当たりで判断せざるを得ない。
カメラ機材一式を子供らに持たせ、旦那はTeddyと駐車場をうろうろすることに。

Teddyが待っていると思うと早く帰ってあげなければと、つい早足になる。
しばし進むとGrizzly Giantと名の付いた大木に到着。
ここは標高6000 フィート、2000m弱ある。
セコイアの大木は樹齢3000年を超える。
日本がまだ縄文時代だった時に生まれ、時を見つめてきた老木だ。

ここで子供達と別れ、一人先を急ぐ。さらに上にはMuseumがあるはずだ。
途中見たことのない真っ赤な植物が、点々と生息している。
茸のような奇妙な形をしているが、近くで観察できるものはない。
セコイアの根は浅く広く広がっているので、
遊歩道から外れると根をいためる危険があるためだ。

山道は次第に険しくなり、降りてくる人に聞く。
「この上にMuseumはありますよね ?」 「あるけど、閉まってますよ」。「...!」。
気を取り直して最後の壁にかかる。
「あとどのくらいですか?」 「あと7分です」  「...?」。
5分でもなく、10分でもないから7分なのだろうか?
アメリカ人がそんなに時間に正確なはずないが...。

Museumのある場所は、高台の広場のようにひらけており、そこに何本もの長老が立っている。
子供達は誰もついて来ている気配がない。
Teddyもいるし、ここで帰るか。
山を下り始めてわかるが、あと何分で高台に出るかが、正確にわかる。
登ってくる人たち何人にも聞かれたが、その都度6分30秒とか、8分45秒とか教えてあげた。

駐車場にはすでに子供達がスナックを食べている。
Teddyと旦那は、別のルートで山歩きをしてきたらしい。
Petが入れておかしいなと、おりて来てから標識をよく読むと、小さく小さく"犬お断り"とあったそう。 知ってたんじゃないの?

お天気もよくなり、Yosemiteらしい風景を見にGlacer Pointに向かう。
ロッジのあるWawonaを越し、Up/Downのうねうね山道を1時間ほど走る。
と、Glacer Pointへの道は通行止めになっている。
シーズン前なので予想されたとはいえ、またしてもがっかり。
ま、次回のお楽しみにしておきましょう。

それではとValleyに向かう。途中山火事の後の枯れ木林を抜け、
氷河に削られた谷と 崖を落ちる滝が出てきたと思った矢先、
前方の視界が開け、そこには絵葉書にあるようなYosemiteが現れた。
どんどんと山を降り、Valleyの底に着く。
Bridalveil Fall、
El Capitan、道を歩くコヨーテ、そしてHalf Domeが
数年前と同じように迎えてくれる。Dogwoodの花も、あちこちで咲いている。
Teddyの行かれる場所の情報を仕入れに、何はなくともInformation Centerに行く。
「自転車道は通れます。あとは個別に表示がありますので」と、あまり意味のない情報を得る。
Infoを出ると、旦那達がニタニタしている。指示された場所に行って見ると、
こんもりもっこり、大きな糞の山。 Teddyが思い余ってついに噴出したらしい。
実にさわやかそうな糞の山だ。絵里曰く 「5食分だね」。

すっきりした後にバーガー屋でOnion RingとFried Potatoをつまんで、今日はこのまま戻るとする。
夕暮れのValleyを動物を探しながら、のんびりと走る。
焼け落ちた木の幹が、どれもこれも動物に見える。
突然研人が「Bearだ!」と叫ぶ。
絵里は「Liar」、宏人は「何?」、旦那は急ブレーキ。騒がしい事。
研人が指差す方に、一人のカメラマンが木に隠れて何かを狙っている。
車を降りて駆け出す子供達に、明らかに嫌顔をするカメラマン。確かにクマがいる。

距離はかなりあるが、ビデオのズームを使って、顔かたちまではっきりと見える。
中型のBlack Bearだ。
宏人はカメラ付きの双眼鏡で写真を撮っている。
うちの車が止っているので、後から来る車も「なにがいたのか」とスローになり、
クマを見つけると皆が車を道路に止めだした。
一方通行の道路が渋滞し、バスまで動けなくなり、しまいにクラクションを鳴らすバカ車もいて、
さすがに回りの観衆に「しぃ~」とにらまれていた。

観客の多くは「Grizzlyだ」といっている。
背中が大きく盛り上がり、確かにグリズリーに見えなくもないが、顔つき鼻の長さがBlack Bearだ。
しかもグリズリーは、CAから逃げ出してしまって久しい。
我が家も長年待ち焦がれた野生のクマと、ようやく出会えた。

今日の夕飯はカップ麺。されど侮るなかれ。
お湯入れて蒸らしたり特性スープの入れ方もこだわりの手順があって、カップ麺とは思えぬおいしさ。
野性に接して、暖炉があって、Teddyも一緒で、山小屋大正解。
ちなみにお部屋は2ベッドルーム、リビング ・キッチン・一バスルーム付き。
決してきれいピカピカとはいえないけれど大満足。

宏人のクマ写真は、手ブレで大失敗。
興奮状態だったのがよくわかる。
今日は山道を一人駆け上がり、足が痛くなる事確実。

 

 

4/16(金) 小雨

お天気が下り坂なのは予想されていたが、思ったほど崩れずにいてくれる。
今朝は小雨がパラパラしていたので、森の中のほうが濡れない
との旦那の提案で、 ロッジ近くの滝に向かう。
馬も登る道でTeddyもOKのようだ。
滝はすぐに現れ、日光の竜頭の滝のように岩場を駆け下りる音が、凄まじい。

山道も険しく、足元も湿っている為、Teddyがぐいぐい引っ張ると、滝に落ちてしまいそう。

雨も上がり再びValleyに向かう。山道で突然雲の中に入ってしまった。
1寸先も見えぬとはこのことで、路肩とセンターラインがほんのわずかに見えるだけ。
冗談抜きで、何にも見えない。
後続車に突っ込まれないよう、時速1kmほどでのそりのそりと前進する。
前を走る車は、いない。
真っ白な雲の中、平衡感覚も遠近感も麻痺してきた。
しばらくして前の車のテールライトを発見し、とりあえず一安心。
このまま異次元の世界に迷い込まなくてすんだ。
団子状態の車がのそのそと山を降りると、雲の下に戻る事ができた。
先頭の運転手さん、ご苦労様。

そんな事でValleyの天気もすぐれず、今日は無理せず川の周りの自転車道を、Teddy と散歩する事にする。
知人お勧めのYosemite Lodgeで昼食を取り、Merced Riverを探索する。
平地から見上げる、氷河に削られた岩山もまた素敵だ。
シカ(White Tail)の群れや、小鳥達にTeddyは大喜び。そんなに引っ張らないでよ。
川沿いにいるシカの写真を取っていた研人曰く、川にはDiverもいたそう。
せいぜい2mの深さだよ。何してんの?

遊歩道の半分ほどの道のりで、Teddyが大きな落し物。
昨日の山は私と絵里が処理したので、今日は成り行きで宏人が処理。
ところが行けども行けどもゴミ捨て場がない。
結局残り半分を、宏人はウンチを片手に歩く羽目に。
昨日のクマ写真撮影失敗で、今日は双眼鏡をもてなかったのが手ぶらだった原因。

このまま歩いてYosemite Fallsへ。
上中下の3段滝なので、複数形になっている。
2425ft(約800m)上の壁から落下する姿は、やはり壮大なものだ。
上段が1430ft、中段が675ft、下段が320ftというが、3段で世界3位の落差とか。第5位という説もある。
滝つぼ近くまで行くと、下段しか見えなくなってしまう。
壁の頂上まで道が付いているが、死にそうになるに違いない。

車に戻り、昨日クマのいた平原に行く。
昨日Mariposa Groveを歩いた時見た、赤い植物があったと言うので、写真を撮りに。
Snow Plantというその植物は、雪解けと同時に芽を出す高山植物らしい。
こんなの始めて見た。

お次はBridalveil Fall。こちらは620ft1本勝負。
光の具合と風によって、虹がかかる事で有名。前回は虹はなかった。
滝つぼからずぶぬれになった人たちが降りてくる。
「濡れるよ。でもすっごくいいよ」、「あたしゃ傘を取ってくるよ」
と聞いて、防水カメラを取りに戻る。

すごい!、すぐそこに、手でつかめそうな所に虹がかかっている。
あたりは滝しぶきで真っ白で、滝はほとんど見えないが、この虹はラッキーだ。
ちょうど夕日が雲の間から差し込んだためだ。

帰り道は雲に消される事もなく、今日も大満足でロッジに戻る。

 

 

4/17(土) 雨

最終日なので、Valleyに行き、天気の様子を見ながらの行動とする。
Valleyへの山道は、昨日は濃霧、今日は雪。

みやげ物を探しに、Village Storeへ。
たいした収穫もなく、Ansel Adams Gallery へ。
Yosemiteの魅力を、白黒写真で世界的に有名にした写真家だが、Galleryとは名ばかりのただのお店。
悪い事にへたくそな動物達の絵(彼は絵は描かない)が多く飾られている。
宏人もその気にさえなれば、もっと高額で売れる絵描きになれると気付いてくれたかどうか。

さらにMuseumへ行く。大きくはないが、こちらのアートの方が、Galleryより興味を引く。
裏庭には原住民Indianの生活風景が展示されていた。
雨も上がらないので、ハンバーガーを買って車の中で昼食。
こうすればTeddyも一緒に食事ができる。

今回はValleyのVillageから奥へは進まなかったので、近いうちにまた来よう。
National Parksの年間パス($50)も買ったし。
車を帰路に向けどんどんと川沿いに下ってゆく。
ところどころ雪をつけた岩の断崖も、いいものだ。

メインの入り口を過ぎ、一気に平凡な田舎の風景になる。この差は何なんだ?
公園入り口にあるYosemite View Lodgeというのが、足場としては便利そうだ。
値段を調べると、5月から一泊$182~だって。
さらに1時間は走ってようやくと前回宿泊した街に出る。
こんなに遠かったんだ。でも値段は$60台だったような気が。

途中Rock Shop(拾ってきた石ころを高く売りつける怠け者の店、と旦那は嫌う)へより、~~~

渋滞もなく早々に帰宅して、晩御飯は近くのMexicanに行く。
長距離ドライブ(1000km)も、家以外のお泊りも初めてだったTeddyだが、
終始いい子でほんとに可愛いやつ。
おしっことウンチがもっと自由にできるといいね。

 
4/22(木)

夜9時過ぎ、Hortonさんからの電話で旦那が彼女の家に駆けつける。
アニータを引き取り、絵里と一緒に寝かせる。

私はエリッサの運ばれた病院へ向かう。

 

4/23(金)

皆さん

すでにご存知かと思いますが、
24日(土)午前10時45分ホートンさんの長女 Elissaが亡くなりました。

この件に関していろいろな方からお気遣いのお電話を頂いております。
今となってはどうしてあんな事故が起こってしまったのか、完全に真実を知る事はできませんが、現在私の知っている限りの事をお知らせしたいと思います。

木曜日(22日)9時ごろと思います。
Elissaがスプリングブレークに買って取り付 けたばかりのハンモックがからみつき、窒息状態になってしまい、救急車で運ばれました。
心臓・脈はしっかりしていたものの自発呼吸に至らないまま、エマージェンシー ルームで手当てを受けました。

その後ICUに移り、金曜日(23日)には、たくさんのお友達に囲まれて一時は血圧も安定し顔色もよくなってきました。
そしてミッドナイトにはお父さんのDaveがフィリピンから帰国、Elissaと対面しました。

しかしICUでの必死の看護・ケアーにもかかわらず、10分以上窒息の状態であったためか脳死の状態に陥り、翌朝10時45分永眠されました。

事故当初、自殺と言う事で噂が高校生間を駆け回りました。
しかしこれはあってはならぬ事故でした。

Elissaが一人部屋に入っていた時に起こった事故で、その現場を見たAnita(Elissaの妹)がほとんどパニック状態で発した言葉が、そのようなうわさを呼んだものと思われます。

バケーションで買ったばかりのハンモックをとても喜んでいたElissa。
事故の1時間前にはPCのゲームでげらげら笑い、お友達とチャット。
そして事故に遭った翌日の金曜日にはお友達との約束もあったようで、そんな彼女には自殺の原因は見当たりません。

問題のハンモックは腰掛けられるように取り付けられたもので、とても自殺できるようなものとは思えません。
このような事故がおきたあとになって、 ハンモックによる事故は後を立たないと言う事実を耳にしましたが、その事を知っていれば今回のような事故は防げたかもしれないと悔やまれてなりません。

しかし実際の所、どんな風に絡まって彼女の呼吸をとめてしまったのか詳しい事は何もわからず、ただただ悔しい気持ちでいっぱいです。

ご両親の気持ちは当然そんな簡単なものではなく・・・とても言い表せるものではありません。
自殺と言う事で噂が広まる事はホートンさん一 家をさらに苦しめ、Elissaの尊厳をも傷つける事になるので、このメールを書いています。

今後想像による発言からうわさが作られていく、という事ができるだけ起きないようにしたい と思います。
今私達にできることは何でしょうか?

近くにいて何もできない自分を情けなく思います。
どうぞ何か良いお考えがあったらお知らせ下さい。

以上わかりにくい文章かと思いますが、ご理解のほどよろしくお願いします。
尚、彼女のお葬式は、まだはっきりした日程は決まっていないそうですが、できるだけElissaが喜ぶような明るい式にしたいというのがホートンさんのご希望です。
彼女のご意向は私がスポークスマンになってお伝えするつもりですので、詳細は決まり次第メールさせていただきます。 亀山順子