2002年10月1日火曜日

2002/10

10/1(火)

昨晩の状態をそのまま引きずって、朝を迎える宏人。
7時になっても起きてこない。
何回か声をかけるが寝続けようとする。
出かける5分前の7時20分、ようやく下りて来た。
昨日の残りのシチューを流しいれ、慌てる様子も無く出て行った。
彼の最後に帳尻を合わせる術はさすがだ。
”バスに乗り遅れて少しは反省すればいい。”
などと思った私の完敗だ。(笑)

学校に直接宏人を迎えに行き、そのまま矯正歯科へ。
すでにブレイシスの入っている所へ、今度は上歯と下歯を小さい輪ゴムで留める。
食事の時・歯磨きの時以外付けっぱなし。
これで噛み合わせを正しくするとか。全く大変な事だ。

絵里もこれでずいぶん良くなって今はとってもきれいな歯だ。
(現在は、就寝時のみリテイナーをしている)

研人はまだ咳をしてるので、サッカーはお休み。
宏人だけ連れて行く。そしてさらにその後アートのクラスと思っていたけど、
スッケチブックが見つからないので、今日はお休みだ。
このアートクラス。先生はいかにも芸術家といった人。
最近宏人はあまり行きたがらず、果たして続けたものかどうか?
宏人の絵は彼の優しさがとても出ているような気がして私は大好き。
もっともっと描いて欲しいのだけど、結構こだわりの人だから気に入らないと破り捨てちゃう。
こんなところにも、頑固さが出る。
だんな様は、11時15分ご帰宅。

 

10/2(水)

絵里はバレーボールの練習が無かったので(夜Versityのゲームを見に行ったが)
スクールバスで2時半に帰って来た。
なんと部活がないと2時に学校が終わってしまうのだ。
もしバレーをやっていなかったら、彼女は何に時間を使った事だろう。
いや実際11月にはバレーのシーズンも終わる。
こちらのクラブ活動は3ヶ月ごとに やっているスポーツが変わる。
(チアーリーディングや、ダンスのように1年ものもある。)
そしてただいまの時期はバレーボールの他、
フットボール、フィールドホッケー、テニス等が行われている。
彼女は11月以降どうするのだろう?
次に何のクラブに入るか今から決めておかないとね。
コンピューターや友達と映画鑑賞ばかりじゃ困るよ。
とはいっても、入部するのには Try out (入部テスト)に合格しなくてはいけない。
そのため全く経験の無いものや運動音痴(?)の子は運動部に入る事も許されない。
なんとも釈然としない事実がここにある。
このため幼児のうちから、多種にわたってスポーツをやらせている親は少なくない。

3人とも子供たちはよく体を動かしている(運動している)。
私もほとんど毎日エアロビに通って思いっきり汗をかいているし、
夏の間お休みしていたヨガも、10月からまた始めるつもり。
かわいそうなのはだんなさま。
肩の凝るようなお仕事ばかりでストレスいっぱい。
運動といえば週末に家族でサッカー・バレー・キャッチボール
そしてテニスのフルコースをたまにやるくらい。
(その翌日にはきまって体のどどこかが痛いと騒いでる)

そこで今私たち2人のお気に入りはなんていったって"PUMP"
(正しい名称が別にあるが私は知らない)
今日は久しぶりに10時前に帰って来たので遅い夕食の後PUMP。
なかなかうまくいかない宏明氏。ちょっといらついてきた。
(この時点で私のほうがうまい!)
何を思ったのか、スキースタイルと銘打ってステップをとり出した。
途端にどんどんクリアーとなってほとんどパーフェクト。ほんとうまい!!
"スキーシーズンに向けてのウオーミングアップに良い"
とかいって本人もご満悦の様子。
得意なものがあると何でも応用が効くんだな~。
汗をたっぷりかいて最高の気分。
毎日少しでもできる時間があるといいね。

 

10/3(木)

宏人のサッカープラクティス。
コーチが松葉杖で登場。
朝ゲームでキーパーと激突し、ひざを強く痛めたとか。
なんとも痛ましい姿。それでも練習に来なくてはいけないとは、なんとも申し訳ない
(彼は見ていただけで、アシスタントコーチがコーチしていたが)。
サッカーもずいぶん危険なスポーツなんだな~。こわいよ。

絵里の Back to School night に行く。
ホールで校長先生のお話 ・役員の紹介の後、各クラスを回る。
中学校と同じように、生徒はそれぞれ自分のスケジュールで各クラスを回って授業を受けている。
そして中学よりさらに自分の選択の範囲が広がり、
興味のあるものには、貪欲にクラスをとることができる。
絵里は、以下4つのクラス
~算数(Algebra2/Trigonometry)・国語(English9)・ 理科(Biology)・歴史(World History)~
で PRE-IB のクラスをとっていて (IBのクラスでは大学の単位がとれる)
今年このクラスをパスすれば来年IBのクラスに進む事ができる。

大学のこと・単位(こちらではクレジットという)そして奨学金の受けられる成績等々、
私にはわからない事ばかりで頭が痛い。
もっといろんな事調べたりしないと。。。
という訳で、なかなか勉強もきつくなってきているよう。
どの先生も熱心でとてもいい感じだが、一様にきびしい授業内容と1年の計画を話す。

結局、今回の Back to School night では1クラス10分で7クラス
(算数・国語・理科・体育・フランス語・歴史・美術)を回った。
学校はとんでもなく大きく、方向音痴の私はクラスルームを探すだけでたいへん。
そして早口英語の聞き取りはしんどいし、くたくたになって家にもどった。
これで3人分の秋の行事"Back to School night"が終わって、
新たな1年が始まった、てな感じ。

 

10/4(金)

研人は、今週ずっとサッカーの練習をお休みした甲斐があり、
咳も治まり無事フィー ルドトリップ(遠足)に行けた。
場所は Hemlock (Fairfaxの西にあり、George Mason University と County Park がやっている
アウトドアの Education Center)
学校をスクールバスで10:00に出発、5:00の予定が6:00に到着。
心配していた雷雨も無く1日大学生のリーダーの下、楽しく遊んだ様子。

サッカーの練習試合が5:30からあったのだが、参加できず、ちょっと残念。
ここのところ、また暑さがぶり返している。
それなのにクーラーの修理が必要とかで、その費用は1200ドル。
大家さんも大変だ。
賃貸の身、修理をするかどうかもまだわからず、クーラーが使えない。
昼間は華氏85度(摂氏30度近く)湿度もかなり高い。
夜もじっとり汗をかく。
やはり異常気象と思われる。

 

10/5(土)

11:15 絵里スケートのレッスンに行く。
カリフォルニアで3年間 Gymnastic(日本でいう体操)に通っていて
ここバージニアでもやりたがったが、あまりよさそうなところが無く断念。
友達に誘われるまま、3月からスケートを始めた。
Gym で鍛えた筋力と体の柔らかさでみるみる上達し、
一般のクラスを全部早くも夏休み前にパスしてしまった(驚異的な速さであった)。
そして Junior Academy というcompetition (競技大会)にも出られるレベルに入ったのはいいが、
そのレベルの子供たちは、5歳~12歳位の子達で皆スピン・ジャンプを、びしばし決める。
夏のキャンプに1度参加したが、何もできない自分に、かなり打ちのめされて帰って来た。
このレベルに入っている子供たちはかなり本格的にスケートに打ち込んでいて、
専属コーチを持ち、バレーを習い、ほとんど毎日何時間もの練習をする
(かかる費用も大変なもの)。
絵里の”楽しくいろんな事ができたらいいな”程度の思いとスケートへの情熱が違う。
そんな中、週1回だけ30分のレッスンを取っている。
今日は、ルッツ(後ろ向きに滑って、ジャンプし向きを変えるらしい)を習ったとか。
・・・・見ていないのでよくわからないが。
こんな感じのスケートで、どこまで続くかわからないけど今はもう少し続けたい様子。
もうしばらく様子をみてみよう。

3:00 宏人サッカーのゲームへ。今日の相手は勝てそう。
ゲームが始まってしばらくそう思っていた。
が、つまらないところで失点。
その後宏人のヘディングシュートが決まった。
(低いセンタリングをちょこんとあてただけだけど)
その直後、相手のFKが見事に決まり1-2。
後半双方点が入らず試合終了。
後半の宏人が決めればのチャンス再三あり。
左足が使えないから逃してしまった。
右足だけでは勝てない。練習しようね、左足!

 

10/6(日)

今日もホッケーとサッカーのゲームが重なった。
この頃調子の出ない研人のゲームを見に行きたいが、あきらめる。
カリフォルニアではインラインホッケー(ローラーブレードを履いてホッケーをする。
4人+ゴーリーの5対5で戦う。15分間を3回)
は盛んではなく、YMCAのキャ ンプで少しやった事がある程度だった(Street hockey程度)。
この春からホッケーリーグに入ってゲームするようになり、
当初チームの皆すごーくうまいのにびっくり。
”こんな中でやらせるのはかわいそうだ。”と、心底思った。
でもローラーブレード ・ひざパット・マウスピース・ひじパット・
カップ(ちんちんパット)・グライドル(ホッケーパンツの下にはく、パットの付いたパンツ)
・ホッケーパンツ・スティック・ヘルメット・グラブと、用具を苦労して揃え、
やめてしまうのはもったいない と、ひたすらやめたいと言い出さないことを願った。
それでも、いつも”自分が一番 下手だ。下手だ。”といっていたが、
やはり楽しかったらしく、決して辞めたいとは言わなかった。

小さい時から、宏人は滑り物(スキー・そり・アイススケート等)は得意だ。
そう言ってかなり励ました。その甲斐あってか、この秋のセッションは結構いいぞ。
本人も少し自信がでてきたみたい。
そして今日のホッケーゲーム。 第1ピリオド: 開始3分ほどで2点先取。
その後も点を重ね、5-1と圧勝している。
第2ピリオド: じりじりと点を入れられ、5-3。
相手チームのシュートが多くなってきた。
第3ピリオド: いやな感じ。
このピリオドで追いついかれたり、逆転負けが多いこのチーム。
と思っているうちに、5-5。残り時間7分。
そんな中、速攻から1点ゲット。観客席も盛り上がっている。
相手も負けずに1点。これで6-6。
その後2点を取り、8-6。
ディフェンスで頑張っていた宏人のファール(スラッシュ)で
ペナルティを取られ(ミスジャッジ ?)、パワープレーで3人になったが、
やっとの思いでしのぎ、8-6で勝ちを手にした。
宏人=何回かのゴールを決めるチャンスを逃したのは、痛かったよ。
3秒シュートするのが遅いよ。
君のゴールが、また見たい。その後のかっこもいいもんね。

そのころ・・・
研人のサッカーのため、メリーランド州ジャーマンタウンまで車で1時間の道のり。
途中、2日前に6人が連続殺人された街を通過する。
この週末はさぞかし人出が少ない事だろう。
もう一人の正ゴーリーが来なかったため、前後半とも研がゴーリー(キーパーの事)。
前半は1-0で折り返すも、後半に相手のオフサイドに笛がならず1-1となり、そのまま試合終了。
ナイスセーブも2~3あり、本人はいたってうまくできたとご機嫌だが、
欲を言えばまだ突込みが遅い。
相手の1点も防げたはず。かのカーンには程遠い。

帰路は渋滞が予想されたため、田舎道をドライブ。
メリーランドからバージニアへポトマック川を渡る場所に着くと、
そこは渡し場でフェリーに乗って川を渡る。
橋があるとばかり思っていたので、おかしいやらびっくりするやら。
だって来る時渡った高速道路の橋のあと、川を渡る手段はここしかなく、
その間の距離は100km近くあるよ。
次の橋はさらに100kmほどさかのぼらないと無いなんて、
これがアメリカの首都近郊ですか?

そんなこんなで、帰りは1時間40分もかかりました。
が、それでも高速よりは早かったと意地を張る。
研人が宏明氏と帰って来たのが5時。

研人の学校では"Family Fun Night"を6時までやっている。
大急ぎで着替え、宏人・研人と私で出かける。
小さい子が喜びそうな大きなエアーマットでできたプロレスリンク・障害物競争などなど、
ロッククライミングまである。
宏人も研人もお友達がいたので、結構楽しめた。
このチケット1枚10ドル乗り放題は、学校のファウンドレイジング(運営するための費用)になる。

絵里はお友達に誘われて、6時から教会のユースサービスに出かけた。
神様のお話を聞いたり、歌を歌ったり
(100人もの前で1人歌ってきたそうな!?)
神様のことは、また今度改めて。

 

10/7(月)

また狙撃事件があった。
今度は中学生。宏人と同じ年の男の子だ。
登校してきて家族の車から降りてすぐにやられた。
これで死者6人、けが人2人。
高校のフットボールのゲームは中止された。
中学は外にいっさい出ることができなくなり、休み時間も教室の中。
宏人のいくつかのクラスはトレーラー(仮設の教室)を使用していて、外にあるのだが、
その教室も使わず図書室で授業をやった様子。

事件のあった場所はここから1時間ほどの所。
学校も親もぴりぴりしている。
宏・研ともに学校から帰って、裏の公園で遊びたがったが、行かせられない。

宏人 7:00~8:00 ホッケープラクティス。
絵里 2:30帰宅。
夕方からバレーの練習に出かける。
宏明 North Carolina 出張。
ありそうだった日本出張がなくなったみたい。
通常より更にいろいろたいへんみたい。
いつの間にか、ほんとにいつの間にか、今のオフィスで日本人の最年長になって
責任も重くなってストレスも大きくなって
若いころのように、何でも面白おかしくやっていけなくなってきているのでしょう。
私にはよくわからないけれど、かなり会社に振り回されている。
海外赴任してオランダの時を入れて、13年。
子供たちはたくましく大きく(?)育ってくれている。
そして周りを取り巻く環境はどんどん変わってきている。
そんな中で、何を核に生きていったらいいのか、
そんな事を考える今日この頃だ。

 

10/8(火)

私は火曜日を"Crazy Day"と呼ぶ。
と言うのは、子供たちが学校から戻った後のスケジュール。

3:20 宏人スクールバスで帰宅。
3:30 研人を学校まで迎えに行く。
(予定が詰まっている日は、こうしている。バスだと4時15分の帰宅になる)
5:00 宏人・研人を連れそれぞれのサッカープラクティスに向かう。
5:30 研人をフィールドに下ろす。
5:50 宏人をフィールドに下ろす。(20分遅刻)
ガソリンを途中で入れて、アートクラス行の準備のため家に立ち寄る。
6:40 研人のお迎え(20分早退)
7:00 宏人のお迎え(日が短くなって予定より早く終わった。コーチ2人が待っていてくれた。ありがたい)
7:15 そのまま、アートのクラスへ。(15分遅刻)
この時絵里から迎え要請の電話。
7:30 高校まで絵里のお迎え。
”もう家で食事をする気がなくなった。”と、言い訳しつつだんな様に電話。
”今忙しいから”と電話を切られる。(も~。やになっちゃう。)
7:40 近くの EL PASO というメキシカンレストランに行く。
宏人の分も注文し、ドリンクが出た時点で、宏人のお迎えに向かう。
8:00 宏人お迎え。そのままレストランへ。もう料理も出揃い、宏人は大喜び。
だんなから電話。やはり遅くなるとの事。
だんな様の分を"To Go"(お持ち帰り)用に作ってもらい、
8:30 帰宅
来週からコーチに迷惑をかけないでうまくやる方法考えなきゃ。
ご飯のしたくも午前中ばっちりしておかなくちゃだ。
反省反省。と言いつつ、ここで言い訳。
今日はエアロビでよーく頑張りました。
"Jumping Jack"も全部やったし、こんなによろよろになるまでやったのは初めてです。
そのためできませんでしたは、ほんと言いわけ。

"go crazy"は狂う、おかしくなるの意。
火曜日はいつもこんな調子、だから私の Crazu Day。
でもこんな1日もきっと何年後かには、そんな事もあったのだと懐かしく思う事だろう。
でも車の運転気を付けなくちゃね。

 

10/9(水)

続いている狙撃事件のため、宏人のサイエンスの遠足が延期された。
学校ではほとんど缶詰の状態で、少しも外に出ることが許されない。

朝6:45はまだ真っ暗。
だんなは、毎朝絵里をバス停まで見送るようになった。
少しの早起きで、会社にも早くいける!
それでも研人のサッカーと絵里のバレーの練習はあり、いつものように夕方が過ぎる。
夕飯を終えて久しぶりにゆっくりしていると、だんな様帰宅。
”今度はマナサスで撃たれた!”帰宅する車のラジオで聞いたそうだ。
急いで、ニュースをつける。
マナサスのガソリンスタンドで8:15PMごろ給油後狙撃を受けて、男性が死亡した。
マナサスは宏明のオフィスがある町。
ここから30分もかからないところでの事件だ。

まだ他の8件の狙撃との関係はわからないが、手口は全く同じ。
その後白いバンが走り去ったとの情報も同じ。
それぞれの被害者間には何の繋がりもないらしい。
愉快犯なのか。

ここバージニアに越してきて、September 11、たんそ菌、そしてこの狙撃事件。
私たちの生活区域で次から次へと考えられないようないやな事件が起きている。
心の平静が保てない。

 

10/10(木)

昨晩の事件は、一連の狙撃犯と同一人物だった。
学校でのすべての放課後のアクティビティーが中止となり、絵里のゲームもキャンセル。
宏人のサッカー練習もなかった。

早く一日も早く捕まえて欲しい。
皆を送り出しても、帰って顔を見るまで落ち着かない。
ガソリンも怖くて入れられない(事件の多くがガススタンドで起こっている)
買い物にもいけない。(ショッピングモールの前でもあった)

ラジオでは”ジグザグに歩け”とか言っているけれど、
それで防げるの?

 

10/11(金)

またやられた。
朝9時半。今度は Fredericksburg。またガソリンを入れている時の事だ。
警察は、I-95の検閲をすぐ始めた。
(はしごを載せた白いミニバン(Chevy Astro)がまた走り去ったとの情報により)

子供たちの安全を確保しようと、マスコミは訴えている。
心のケアーの仕方も考えようとも。
学校からの手紙では、親・学校が一丸となって守っていこうというような事が書いてあったが、
今はただ、少しでも早く犯人逮捕を望むだけだ。

このところ仕事をしていても、どうなっちゃってんだってことが異常に多い。
日本もアメリカも。 しっかりしてくれと言いたい。

 

10/12(土)

連続射殺魔のため、研人のサッカートーナメントもなくなって、
今日は絵里のアイス スケートだけ。皆でゆっくり朝寝坊。

午後から、絵里のコンタクトレンズのための眼科検診。
年に1回検眼をしているが、ここ4年悪くなる一方。
医者に言ったら、”年齢的なもの、もう少し立てば落ち着くでしょう”だって、
ほんとかな。ちょっと心配。
絵里はコンピューターに向かっている時間も長いから、良くなりそうもない。
宏人もコンタクト入れてるし、この費用も結構かかる。
今は使い捨て1回限りのものもあって、とても便利だけど、
2人は2週間使用のものを使っている。

検診の後、ポトマックモールでお買い物。
家族5人でショッピングは久しぶり。
モールの駐車場も狙われたけれど、建物に入ってしまえば大丈夫。多分。
みんな行きたい店が違っていてばらばらな感じ。
携帯電話3台をフル活用(絵里が高校でバレーを始めてから、子供用として1台追加した。)
以前は、ウオーキートーキー(無線)を5台使っていた。
絵里と宏人は、こちらに来てからめっきりおしゃれになって、
着る物やアクセサリーにうるさい。
私の買ってくるものでは、気に入らない。
研人は全く興味がなく、買い物大嫌い。
食べる事・飲む事ばかり考えてる。
皆それぞれ個性的になって、おもしろい。

 

10/14(月)

急に冷え込んできた。
子供たちも半ズボンから長ズボンへ、布団も毛布を出した。
ついこの前までエアコンを恋しく思っていたのがうそのよう。

バリのテロもアルカイダが関わっているようだ。
世界中でいやな事件ばかり。

シリコンバレーに住む友達の旦那さんは解雇になり、もう1年以上職が見つからない。
今新しい職場をシリコンバレーで見つけるのはほとんど至難の業。
日経新聞によるとシリコンバレーの上半期のハイテク雇用は11万人減。
どうしようも無い状態だ。
8月のデータを見ると、サンノゼでの失業率が 7.8%と全米でも1番高い。
ここワシントンエリアでは政府機関や軍への雇用があった(テロ対策等!)ため、 失業率は低い。
生活していても景気の荒波をかぶっているという感じはしない。
かたやサンノゼではいたるところでレイオフ(解雇)の話を聞き、
常にいっぱいで待ちの状態だった学校がいつでもどうぞ状態になったとか。
それだけシリコンバレーを離れ他の地に引っ越して行くと言う事か。

実際最も親しくお付き合いさせてもらっているホートン家も、家を売る事を考えている。
(家の値段は彼らが買った5年前と比べて倍になっている)

宏人のホッケープラクティス。お迎えはだんな。
ラッキー!
絵里のバレーはしばらくお休みのよう。明日のゲームもキャンセル。
夜11時過ぎニュースをつけた。
”9:15PMまた撃たれた。”と報じている。
今度はモールの駐車場。買った荷物を積み込んでいる時の事。
警察・FBIが検問を行っている。
お願い、つかまえてー!

 

10/15(火)

研人朝から頭痛を訴え、学校を休む。
聞けば夜中から痛かったらしい。
午前中よく寝ていたら良くなった。
睡眠不足なのかな?
9:30PM~7:30AM睡眠。
少ないとは思えないのだけれど・・・

一連の狙撃事件の影響でバレーもサッカーもなし。
ここのところ夕方アクティビ ティーがないので比較的日本語の時間が持てる。
それにしても3人は英語をいつ習得できたのだろう。
気づいてみたら彼らの第一言語は英語に変わっていた。
これは喜ばしいことではないのだが、現地の学校で学び、
何のハンディキャップもなく彼らとやっていくためには、仕方のない事なのかもしれない。

そして最近では学校等に出す手紙の書き方も私に教えてくれる。
(宏人が一番親切。絵里はめんどくさがる。研人は言っている事がよくわからない。)
彼らの英語の上達を見るにつけ、ダラス・オースチン時代を思い出す。

絵里 ダラスの学校(Austin Elementary)で1年生。
英語が全くわからず、授業中日本のお友達に手紙を書いていた。
”どうせ何やっているか、わかんないもん”は絵里の言葉。
帰宅後よく日本に送る用の手紙を持って帰って来た。
(そんな事をしていても決して責めず温かい目で見てくださった Mrs,Lockhart に感謝。

宏人 ダラスの学校(William Elementary)でプレキンダー(日本の幼稚園の年中)
先生に見せてもらった ESL(English as Second Language)のテスト。
テープを聴きながら図を指し示すテスト。
stand, sit, go, run などの動詞はともかく、boy や girl もできてない。
こんな状態でよく嫌がりもせず学校に行っていると不思議に思ったものだ。

研人 ダラスのプレスクール(Lutheran Church School)では全く声を発さず、
オースティン(Monchaca Baptist Church School)では、やっと少し単語を発するようになったが、通じない。
ある日外で遊ぶのに寒かった研人。先生に向かって”ヤンマー。ヤンマー。”
先生 ”?”
研人必死になって”ヤンマー”を繰り返す。
お迎えの時”ヤンマーって何ですか?”と先生から聞かれ、私も、”?”
その後しばらく経って、”ヤンマー”実は"Jumper"(ジャンバー)だったと判明。
そんな訳で、本人着たくてもジャッケットすら着られなかった。
(アメリカの学校は子供たちがむやみに立ち歩くのを規制し、先生に言ってから行動しなくてはいけない。)
ちなみにこちらではJumperより、Jacketの方が一般的な言い方。

そんなだった子供たちだが、今絵里はフランス語が楽しいと言う。
先週末も一人でフランス語の映画を見ていた。(字幕は英語にして)

絵里が宿題で作った家系図。

家族っていいな。
感謝しています。そしていつもありがとうございます。
こんな家系図が2002年版、2003年版・・・・と写真を変えて作れたらいいなと、思います。
皆様ご協力あれ。

 

10/16(水)

朝晩冷え込みがきつくなって、今週初めからヒーターを入れている。
木々もいつの間にか色づき始め紅葉まであとどの位だろう?
気持ちがとても落ち込んでいて何もする気がしない。
買い物もせず人とも話さず、一日が終わる。

Sep.11の後もそうだった。
友や肉親に被害者がいるわけではないのに、こんなに私の心を暗くしている。
家族や友を失った人の悲しみは計り知れない。
事件の影響で子供たちの生活も一変している。
それぞれ2:30・3:20・4:10とスクールバスで帰宅する。
宿題・日本語の学習をして、宏人と研人はビデオゲーム(日本ではテレビゲームといっている)。
絵里はいろいろ見つけ出してうまく時間を使っているようだ。
今日はブラウニー(インスタントのチョコレートケーキ)を作った後、絵を描いていた。
バージニアの鳥”カーディナル”の絵。なかなかよくできてる。

スポーツのチームに入っていないと、こんなにも時間があるのかと、改めてびっくり。
でも子供たちが全く外で遊べないなんて・・・・
いつまで続くの!!!
研人夜発熱。37.8度。
だるそうなので早めに就寝。

 

10/17 (木)

今の気違いじみた世の中は私たち大人が作ってしまったのだと、つくづく思う。
子供たちには何の罪も無い。
そんな子供たちが大きくなってこれからどんな世界が広がっていくのだろう。
いろいろな事件を起こしている子供たちさえ、ある意味ゆがんだ世界での被害者ではないか。

10月14日(月)Falls Church での狙撃事件の目撃者あり。
近々モンタージュも作られると言う事で、人々の事件解決の期待を大いにふくらませた
が、彼(偽目撃者)の言っていた事は全て作り話。
その時彼は、Home Depot(被害者はこの店の前で倒れていた)の中にいて一切見ていなかった。
結局彼は目撃者でも何でもなかった!!

当初(すでに3日間)彼の証言によって警察は誤った情報で走り回り、
道路を閉鎖し、人々に協力を求めた。
一体なぜそんなことをするのか理解できず、子供たちにも憤り話していた。
すると一言 「皆に注目されたかったんじゃないの~。そういう馬鹿いるよ。」
それでも納得できない私「でも大人だよ、その人」
「大人の方が馬鹿な人いるもん」
「・・・・・?」
許せない。
軍まで協力する体制をとって犯人逮捕をめざすという。
今週はヘリコプターや軍用機が家のまわりを飛びまわっている。
土日は安全だとか、給油中はドアを開け放ち、
トランクも開けてあらゆる方向から陰を作れだの、
みなかってなことを言っている。

こんな時でも道路工事の人やら郵便配達の人やら、仕事を持っている人は大変。
スーパーの荷物運びの人は、仕事を辞めるわけにはいかない。
ほんと申し訳ない。

研人矯正医へ。ブレイシスを閉めただけの簡単なもの。
次回は下の歯にもブレイシスが入るとの事。
夜、まただるそう。38.5度。
のどが、かなり痛い様子。
解熱剤を飲ませて寝かす。明日はまた学校お休みだ。

最後までなかなか決まらなかった宏人のサッカーの予定。
結局今日の練習も土曜のゲームも無くなった。
学校はアフタースクールのクラブ等に全く使えなくなった。
入る事も許されない。
ひたすら家と学校をスクールバスで真っ直ぐ往復するのみ。

 

10/18 (金)

1週間が終わった。なんだかとても疲れた。
研人学校をお休みする。
午後、重い腰を上げ、BJ's (Whole Sale の量販店)に食料の買出し。
駐車場では思わずきょろきょろ、周りに森が無いか見てしまう。
ここバージニアでは、まわりに木が無いような所は探す方が難しい。
”車のトランクに入れるな、シー ト側に入れろ”
と注意書きが出ていたけれど、大量の買出しでシート側ではとても間に合わない。

それにしても車の無い時代はどうしていたんだろう?
江戸川台の母は自転車の荷台いっぱい。
柏の母は手がちぎれそうな感じで買い物していたっけ。
買出し後、大荷物を車から降ろしていると、
「研人が突然すごい泣き出したよ!」と、宏人。
荷物の片づけを宏人に任せ、急いで2階の研の部屋へ。
頭が突然割れるように痛くなったとかで、苦しそうな顔。
「泣くと余計に痛くなるよ」と、泣くのを止めるように言う。
頭が痛いと未だに泣いてしまうのは、まだまだ子供。
手を当ててみる。めちゃめちゃ熱い。なんと39,9度。
頭を氷と氷枕で冷やし、解熱剤、それに洗面器(吐く用)。

30分ほどで効いてきたのか少し落ち着く。
この熱、寝ていて急激に上がったようだ。
ただののどの風邪だといいのだけれど。
何の薬を飲ませたらいいのかわからず、Mortrin(解熱・鎮痛剤)のみ。
もう少し様子をみよう。

 

10/19 (土)

研人夜中の2:30またひどい熱で起きる。解熱剤をのむ。
朝8:00また上がりだした。Mortrin は6~8時間の効果があるはずだが、6時間もたない。
9:00再び服用。 薬が効いている間は、比較的元気。決して横になろうとしない。
宿題のブックレポート(読書感想文)今週末には仕上げないと間に合わない。
さてやるか。
ほとんどのアメリカの小学校では年に何回かブックレポートの宿題がある。
(先生・学校によってその頻度はまちまち)
これはテーマに沿った本を読み、それに基づいていろいろな形式のレポートをするというもの。
日本の作文形式の読書感想文とは、ちょっと違う。
今回のテーマは"Biography/Antobiagraphy"(伝記または自伝)
そしてその形式は新聞の第一面を作るというもの。
その中に、タイトル・作者名・調べた人物・その人物の説明そして記者のコメント他が入る。

研人が選んだのは"Daniel Boone"、18世紀アメリカの開拓者。
研人は几帳面、とても丁寧にきちんとやる。その分時間もずいぶんかかる。
ラフドラフト(最初の下書き)から何回も書き直す。
この課題はずいぶん前から与えられていたのに、全く手をつけていなかったから、
熱があってもやらなくてはならない。結構しんどい。
やっとメインイベントの部分ができた。

絵里アイススケートのレッスンへ。
今日で一つのセッションが終わるので私も見学。ビデオも撮った。
数ヶ月前とはずいぶん違っていたが、まだまだフィギアスケートをやっているとは言い難い。
一緒のクラスの10歳ぐらいの子、飛んだりくるくる回ったり、簡単にやっている。
あれでは絵里もつらいなー。

宏人はなんと1時起床。声をかけなかったら、よくお休みだ。
3人台所のテーブルで宿題。
楽しそうに話しながらはいいけれど、なかなか皆終わらない。
絵里・宏人は週末の宿題も多くて、たいへん。
それでも研人のレポートに細かいアドバイスをしている。兄弟っていいね。

4:30 Mortrin 服用。
その後、だんなと宏・研は借りてきたビデオ"Caddy Shack"をげらげら笑って見ている。
絵里はコンピューターお友達とのチャットで忙しい。

 

10/20 (日)

研人また夜中1:30起きて頭痛・発熱。
今日はかなりめまいもひどかったようで、起き上がれず、
しばらく私の所へ来る事もできなかったそうだ。Mortrin 服用。

医者に電話するが週末でお休み。「緊急の場合は911へ」とテープが言っている。
911はやめておこう。
先日来の事件の影響で911が、かかりにくくなっていて、
喘息の子が間に合わず亡くなったとか。

日本は110番と119番に分かれているから、まだいいかもしれない。
アメリカではどちらも911。
これって便利なようであまりよくないのでは・・ ・?

前回の飲み残しの Amoxicillin (抗生剤)1日2回を飲み始める。
2:30PM 再び Mortrin 服用。

昨晩また狙撃あり。今度はリッチモンドの近く、アッシュランド。
レストランから出てきたところをやられた。これで13件目。
まだ一連の事件に結びつくかわからない。捜査中。

絵里はショッピングに行きたくて仕方が無い。でもちょっと今は怖い。
近くのKohl'sで我慢。
とりあえず学校の picture day には着られそうだ。

宏人ホッケーゲームへ。
相手チームのゴーリーがとにかくいい、そしてこっちにつきが無い。
最初からぽろぽろと止められるシュートを入れられて第2ピリオドが終わったところで、0-7。
宏人も果敢にゴールを狙っているが、相手ゴーリーの方が一枚上。
責めはこっちの方がいいくらい。こんな点差になるとは考えられない。
確か前回(9月)のゲームではこちらが勝ったチームだ。
あの時はあんなゴーリーはいなかった。
結局 2点を返すにとどまって、2-9の完敗。
ゴーリーの重要性を改めて感じさせるゲームでした。
(ちなみに宏のチームは初めてやったゴーリーでした)

夕飯は Long John Silver のテイクアウト。
究極の Junk Food (手ごろなファーストフード)。
皆で夏休みから(柏爺/智子来米・バハマ・スケートにホッケー等)の
ビデオを見ながら、食事をリビングで楽しむ。
こんな風にだらしなく生活するのも、たまにはいい!
なんとな~く暗い一日だったけれど、この夕食は楽しかった。
この頃ビデオもあまり撮らないが、もう少しまめに撮った方がいいよね。

 

10/21 (月)

昨晩は研人が起きなくて良かったと思っていたら、
実は一人で起きて水を持ってきたり頭を冷やしたりしていたという。
健気な研人。気づかなくってごめんね。
それにしても40度近くの高熱は出なかった様子、少しは良かったね。

朝8時、Mortrin 服用。医者の予約が幸いにも取れた。
月曜日はいつも込んでいて、電話すらつながらない事 が多いのにラッキー。
9時20分 Dr. Ryan 診察。先週1週間の経過と今の症状を説明。
ひどいのどの痛みと高熱のため、Strep Throat (連鎖状球菌、日本で言う何なのかわからない)
の検査を受ける。結果はネガティブ。
ドクターも何の熱かわからない。他に呼吸器官・耳も異常なし。
Laboratory (ラボ、検査室)で血液検査を勧められる。
今日のところは薬も出ない。
病院の紹介状を持って住所だけを頼りに教えられたラボに向かう。
"ビルに名前がついていればいいのに・・・" と、文句をいいながら苦手なドライブ。
結局ラボと言っても血を採っただけ。
"こんなの病院で何でやってくれないの?" と、また不満。
結果は2~3日後に連絡があるはず。
今日は朝の解熱剤だけで1日過ごせた。
まだのどの痛みはあるようだけれど、少しずつ良くなっているのかな?
研人の欠席が多くなってやり残しているクラスワーク・宿題を取りに学校へ。
案の状いっぱいあった。一日では終わらない。
だんな様は早出・遅帰り。
今日装置が入り、出張者もいっぱいだもの、仕方ないよね。 

 

10/22 (火)

また被害者が出た。
早朝6時前メリーランドでバスの運転手が狙撃され亡くなった。
これで13件。
警察をはじめすべての人々を、せせら笑っているような異常な行動。
人々を恐怖に落とし入れる残されたメッセージ。

"Your children are not safe anywhere at anytime."
「あなたがたの子供はどこにいても、いかなる時も安全ではない」

映画を見ているようだが、実際に起こっている事。
まさしくこれはテロだ。

研人昨晩はよ~く寝られた。が、学校は休む。
その後発熱は無く、少しずつのどの痛みも治まってきている様子。
少し食欲も出てきた。明日は学校行けるといいな。

オーナーの Mark が、芝一面に穴をあけに来た。
そうする事で水分が地面に行き渡り、芝の生育に良いそうだ。
そして今度から時々家のメンテナンスに来たいと言う。
奥さんの Doris はめちゃめちゃ家をきれいにしている人だし、困ったなあ。
一度は夕食に招待しなくてはと思いつつ、家の中が常にガチャガチャで招けないでいるのに・・・。
ただ今検討中の衛星放送用のデスクの取り付け許可をもらう。これでいつでもOKだ。
エアコンの修理は来春、夏前に直すそうだ。

絵里久しぶりにバレーの練習あり。
今週水・金とゲームをやって今シーズンを終わるそう。
やれなかったゲームの調整はしない。
なんだか尻切れトンボの感じだけれど、本人は喜んでいる。
というのは、今回のバレーのコーチたちは、絵里に言わせれば”最低・最悪”
確かに問題になる発言・行動が多々あったようだが、これもまた経験と辞めないできた。

子供たちがいろいろとスポーツをやっていて、いろいろなコーチとの出会いがあるが、
そんなコーチとの付き合いも私にとっては勉強かな。
(絵里のコーチに関しては、絵里を通してしか私にはわからないけど)

宏人アートクラスへ。 パステルの絵が仕上がった。

10/23 (水)

不安・緊張の中、3人とも学校へ。
(研人も昨晩お風呂にも入って、やっと学校に行く事ができた。)
絵里をバス停まで送ってさらに緊張する。
バス停の前は森、7時前とあってまだ視界が利かない。
子供たちもさぞ不安だろう。
なんと言うべきか、言葉が見つからない。

犯人は1000万ドル要求しているようだ。
そしてわたし達市民は人質だ。
メリーランド・バージニア・ワシントンエリアに何十万人の人がいるのだろう。
その人々を全員人質にとって脅し、どこからともなく現われ殺す。
私達が住んでいる Woodbridge は、北と南の13件の狙撃場所に挟まれている町。
だんな様のオフィスのある隣町の Manassas でも事件は起こっているし、
この Woodbridge にも、犯人が行ったり来たりしていてもおかしくないと思うと、
身震いを禁じえない。

私は戦争を知らない。飢餓を知らない。
そして”幸せ”っていう事にも、あまり意識しないで生きてきた。
Sept.11・たんそ菌・アルカイダ・イラク・北朝鮮の拉致問題・・・
そしてまた今日のロシアの劇場での立てこもり。
生活の基盤を覆すようなあまりにも多くの出来事。
今私は、精神的にも肉体的にも、
平和で健康な日々の出来事がなんて貴重なものかを思い知らされている。

子供達が学校から帰って来た。
Prince William County School のセキュリティーと
警察の人達が学校の警備に当たってくれているらしい。
物々しい警備に子供達もびっくりした様子。

絵里のゲームはアウェーであり、バスから降りてもエスコートがばっちり。
警備の人も大変だ。防弾チョッキでもつけているのかな?
結果はめちゃ負け。なんせ相手 Forest Park は負け無しのチーム。
最初からあきらめていたみたい。

研人食欲旺盛。 今まで食べられなかったのを取り返すように食べている。 良かった。

 

10/24 (木)

ついに捕まった。
昨晩公表された車種とライセンスナンバーを知った一般の人からの通報で、
思いのほか簡単に、本日朝3時30分犯人2人が捕まった。
当初別件逮捕だったのでその後の動向を知りたくて、ずっとテレビをつけていたが、
とてもストレスを感じた。
細かいことが全然わからない。もっと詳しく知りたいのに・・・。
これが日本語ならと、せつに思った。
テレビで同時通訳してくれるシステムってないのかな。
どこの国に行ってもその国の番組が楽しめるそんな機能がついたもの。

普段そんなに真剣にテレビも映画も見ていないので、そんなにいらいらする事は無かったが、
ニュースは現地人とおんなじ情報が欲しい。
Sept. 11の時にも同じ事を感じた記憶が・・・進歩ない!
英語の勉強しなくちゃねえ~。

何はともあれ犯人はどこのテロ組織にも属していないとの事。
ひとまず安心かな。
でも反米感情がこれ以上エスカレートすると
第2・第3のスナイパーが現れてくるような気がする。

学校のセキュリティーはまだ同じ状態。
明日どういう発表があるかで、今後の予定が決まる。

 

10/25 (金)

なんだか周りの風景が変わったような気がする。
気楽に外に出られるっていい。
いつの間にか紅葉も進み、山沿いはきっとこの週末見ごろだろう。

研の学校では recess(休み時間)を通常より長くとり、外でたくさん遊べたそうな。
しばらく外に出られなかった子供達の事をいろいろと考えてくれてありがたい。

この Westridge Elementary Schoolは校長先生がそこらへんのおばさんみたいな感じだけれど、
とてもやさしいしきちんとしているし何よりも子供が大好きって感じでとってもいい。
研も昨年越してきてすぐに学校が大好きになった。
アメリカの学校はそれぞれの学校でかなり校長色がでる。
だいたい校長を見るとその学校の雰囲気がわかる。
(高校は別。まだまだ経験不足)

研人の血液検査の結果の連絡あり。異常なし。
これで思いっきり外で遊べるぞ。なんか私が開放的な気分。
こんな日は、ぱーっと晴れて欲しかったのに、夕方から小雨が降り出した。

宏人はサッカーの練習に。
ひざの怪我は少し良くなったものの、立っているのがやっとのコーチ、がんばるなあ~。
雨の中でも外を駆け回れるっていいね。
宏のサッカーの後、宏・研・私で絵里のバレーボールゲームを見に行く。
相手は Woodbridge。
しばらく練習していないのにちょっとだけうまくなったみたい。
接戦ではあったけれど負けた。(前回は勝った)

いつもゲームの前に行われる星条旗(The Stars and Stripes)を前にしての
国歌(National Anthem)斉唱。
アメリカの国歌は"The Star-spangled Banner"。
子供達がアメリカに来て早々に覚えた歌も、もしかしたらこれかもしれない。
学校はもとより、式典・ボーイスカウト・スポーツ大会・・・
いかなる時も星条旗と国家斉唱。
私も今ではなんとも感じなくなってしまったが、
これって日の丸を掲げ、君が代をなかなか歌う機会のない最近の日本とはずいぶん違う?
(日本の事情は本当はよくわからない)

 

10/26 (土)

結局宏人のゲームも明日の研人のゲームもお流れになった。
宏の方はレフリーの都合がつかなし、研の方は全く練習ができない状況だったので延期になった。
予定されていた午後のスナックシェッド
(サッカーフィールドの売店でスナックなど を売る仕事)
のボランティアもなかった。
一応フィールドに行ってみたが、青々とした整備された芝には誰もおらず、
元気に走り回る子供達の姿がないのは、なんだかもったいない。
来週からは今まで通りの風景が見られるのだろう。

午後からは気温も上がり小春日和のような日差し。
外からのにぎやかな子供の声に安らぎを感じる。
一連の狙撃事件の犯人は捕まったが、今人々はその賞金の行方に興味津々。
一般の人からの寄付がどんどん集まり、最終的に賞金金額は50万ドル。
この賞金を有効な情報 を提供した人々で分ける。
この事件では何本もの"Tip Line"という、犯人の情報または
犯人捕獲のためのアイデア提供の電話回線があった。
そしてその電話が事件解決に大いに有効だったらしい。

こんな事日本の刑事事件でもやっているのかしら?
この賞金って考え方も、まるで西部劇の"Wanted"みたい。

絵里が歴史と国語のグループプロジェクトを抱えていてお友達2人を家に呼び、
午後2時から9時まで缶詰状態で宿題に取り組んでいた。
にぎやかな音楽と楽しそうな話し声がベイスメントから聞こえてくる。半分遊び?
だんな様は・・・ずうーっと難しい顔してコンピューター。
週末ぐらい仕事を忘れられるといいのに・・・!

 

10/27 (日)

今日から冬時間というのに、今日も暖かないい日差し。

9時に研人に起こされたけれど、時間が変わっているから8時だもんね。ラッキー。

この陽気、紅葉を見に行くにはうってつけなんだけど・・・・。
絵里は昨日もかかりきりだった歴史のプロジェクト・国語の”オデッセイ”の宿題・
理科のテスト準備と、お勉強で忙しい。
宏人は相変わらず勉強がいやで、途中でなげ出した。
最近の彼を見ていると算数の問題でつまらないところの間違いが多い。
本人はわかっている気になっているから、始末が悪い。
だんなに言ったら、「聞く気のない人間に教えても意味がない。」だって。
そんなこと言ってもねえ~。ほおって置くわけにはいかないよ。

そしてホッケーゲーム。 またまた白熱した試合。
第1.第2ピリオドと3-2.5-4とわがペンギンチーム
(宏人のチーム名、ちょっとさえない名前?!)が1点差でリード。
宏人フォワードの時はなかなかいい。
ドリブルで抜いた後のいいアシストもあった。(本人かなり満足)
でも一言、今一歩シュートのタイミングが遅い。
決められるシュートが2本あったぞ。
そしてディフェンスの時は、どうも相手をブロックしきれない。
まだまだ練習が必要ですね。

研人・・生真面目で優等生タイプ。
一人でさっさと日本語の勉強を終えて、時間を持て余す。
今日はチケットで”KNEX”を買った。
”チケット”とは本読み2000ページや手紙15本等等を達成すると
10ドル分の券を私が発行している。
このチケットを貯めるといろいろなものが買えるが、お金には換金出来ないシステムにしている。
欲しいものがあるとせっせとこれを貯めようと本を読む。
このチケットを常にたくさん手にしているのが研人。要するに彼はいつもリッチ。

今日買った”KNEX”は棒状のブロックのようなもの。
種々の部品を組み合わせいろいろな形を作る。
最近では毎日飛行機を作り変えて楽しんでいた。
部品が増えた事もあって、今日の飛行機は大作だ。

だんな様:タイヤに釘が刺さっていたとかでトラックのタイヤ修理に行く。
その後すぐ会社へ。サラリーマンはつらい。
肩こりがひどいらしく薬をつけたり飲んだり・・・。
夕方帰宅。思ったより早く帰って来た。
今週も忙しいのですか?たぶん答えは、「わからない」
仕事の話を私にしてもわからないから、彼もあまり話さない。
男の仕事ってたいへんだね。

 

10/28 (月)

昨日と、うって変わって朝から冷たい雨が降っている。

そろそろ日本の食材をマナサスまで買いに行かなくてはいけないが、
この雨出かける気にならない。
重い腰を上げ、ヨガのクラスへは行く。
このヨガ、とっても良い。
クラスに行っていると肩こりも少ない。
ただ最後の Relaxation(くつろぎ・ただ横になっている)の時間にどうしても寝てしまう。
これでいいのか?寝言を言ったらどうしようなどと考え不安。
こんな事恥ずかしくて聞けやしない。

絵里の最後のバレーボールゲーム。
宏人と研人を家に残し、私1人出かける。
絵里はサーブのたびに交代させられ、そしてまた交代で入る。
確かにあのサーブでは ・・・。
レシーブはフットワークもよく動いているが、アタックとサーブは見ている方がはらはらする。
Varsity のアタック・フェイント・ブロックは見ていてこちらもすかっとする。
練習すればあんなふうにできるのかな?

シニア(12年生・最高学年)の子供達の紹介があり、
最後のゲームとしての演出もなかなか。
”こういう中で毎日暮らしているのだな”と改めて感じさせられる。

夜9時。帰ってくるとキッチンではだんなと宏人が食事中。
研人はまた頭痛で寝てるという。
2階に行ってみると、着替えもせず布団の上に転がっているだけ、寝てはいない。
”ったくも~う!!”
急いで研人を食べさせ、着替えさせ寝かせる。
結局宏人もお風呂にも入らず、頼んだ事を何もやってなかった。
”あーあ、いやになっちゃう。”
だんなはといえば、われ関せず?!
我が家の男どもに腹が立つ。
絵里はニヤニヤ笑っているだけ。も~う!!

 

10/29 (火)

朝から冷たい雨が降っている。気温も40°F (5℃)ぐらいまでしか上がらない。
例年よりかなり寒いらしい。
紅葉が終わってしまうのではないかと気を揉む。

よしえさん・まゆみFさんとまゆみGさんに会う。
久しぶりの日本語での雑談に時間を忘れて話し込む。やっぱり日本語はいい!
3人ともアメリカ人のご主人、どかっと腰を据えて生活している。
こちらで会う日本人、個性的な人・自分を持っている人が多い。
それだけに話してて面白い。
個性を重視する国に住んでいるからなのかな?
カリフォルニアでは日本人の友達がいっぱいいて、英語を使わなくても生活できそうだったけれど、
1年たった今日本人に会うのは数ヶ月に1回位。
カリフォルニアとここバージニア、どちらがいいかはわからないけれど、確かにここはアメリカだ。

せっかくスナイパーも捕まり研人の具合もよくなったのに、
あいにくの雨でサッカーの練習はキャンセル。
本人運動不足でうずうずしている。

 

10/30 (水)

今日も冷たい雨が降ったきり上がりそうもない。
サッカーの練習もまたキャンセル。
絵里のバレーも終わってゆっくりとした日が続いている。

宏人は放課後 Math counts。この Math counts というのは
算数のひねった文章問題や計算をいかに早く、正確に、決められた時間でできるか競うもの。
グループでチームを組み、最終的には学校間の大会も行われる。
絵里も昨年参加し、見事3位に入賞し、トロフィーを獲得した。
(個人戦は早々に敗退したが・・・。)
宏人も Algebra に入っているので半強制的にやらされることになったみたい。
(本人はやりたくない)
宏人ってほんとによくわからない奴だ。
決して数学がよくわかっているとは思えないのに、
自分のやり方で答えを出したり、妙に頭が切れて鋭かったりする。
”結構すごいじゃん。”なんて思うと
足し算を全部掛けていたり、
「全然わからなかった」と言って平気でほとんど白紙の状態で”F”をとってきたりする。
”F”は Fail、落第・赤点を意味する。
こんな事は数学だけに限ったものではないのだが・・・。

こういう宏人だから、子育てでも一番手がかかる。
だいたい私が怒っているのはいつも宏人のような気がする。
”もっと余裕を持って”とは思うものの、どうしても波長が合わない。

研人は"Jack-o-lantern"(かぼちゃをくりぬいて作った提灯)を作っている。
宏人はかぼちゃの種を取るだけで時間切れ。
明日のハロウィーンに間に合うのかな?

 

10/31 (木)

Happy Halloween!!

終日肌寒いながらも雨は上がり無事ハロウィーンを迎えた。
去年から子供たち3人"Trick or Treat"で仮装して家々をまわる事には興味無く、
回ってくる子供達にキャンディーを渡すだけ。
夏が終わりを告げるころから、今年は何になりたいなどと話し、衣装を考えていたころがなつかしい。
初めてのハロウィーンは皆どきどきしながら"Trick or Treat"と小さい声で言っていたっけ。

宏人の Jack-o-lantern も出来上がって2体そろって玄関前に飾り、回って来る子供達を迎える。
昨年思ったより回って来る子供達が少なかったので、キャンディーを少ししか用意しなかった。
すると今年はたくさんの子供達。
あわてて買い置きの御菓子をバケツに入れる。

スナイパー事件があった反動でみ~んなが回っているのかなと思わせるほど。
(一時は今年はハロウィーンもなくなると子供達はひどくがっかりしていた)
そんな中でも絵里は一人ベースメントにこもりコンピューター。
年々楽しみ方が変わっていくのが、ちょっとさみしい。