2003年3月31日月曜日

2003/3

3/1(土)晴れ

絵里は、昨日の雪との格闘で腰痛を訴え、アイススケートのレッスンに行く事ができない。
<おいおい、しっかりしろよ。>
研人は今日もインドアサッカーのゲームが2つ。 共に格下相手のチームで、楽勝。
スタートからゴーリーの研人の最大の弱点は飛び出し蹴りができない事。
飛び出して蹴り返せばいいものを、それをしてくれないがために、フィールドの選手は行ったり来たりの応酬でありゃ疲れるわ。
しかし気の小さい研人には、ゴールから 離れる事はかなり勇気がいるらしい。
その後フォワードで登場、ゴールそしてアシストと、そつなくこなす。

夜からマナサスモールに出かけ、夕飯はタイレストランで。
食事前から研人頭痛を訴える。その為、いつもより食欲が無い。
時間はもう9時を 回っている。
今日のサッカーゲームで疲れたのか?急に春めいた陽気になったせいか、少しばかり皆んなアレルギー症状が出ている。そのせいかもしれない(?)。
その他全員久しぶりのタイのカレーに舌鼓を打つ。
以前はタイ・メキシコ・ベトナム 料理が嫌いだった宏人も、これらが好きになってものすごい食欲。
何でも食べて、食事を楽しめるっていい事。

”かまくら”が無残に崩れていく。
今日の最高温度は50度(9℃)ぽかぽか暖かな一日でした。
もう少しキープしたかったね。あの”かまくら”。

 

3/2(日)晴れ

瞬く間に雪が溶け、全形の見えたいつも通っている道。
こんなにも広かったのかとびっくりする。
今日も暖か、春うらら(?)

日本語の勉強を終え皆ゆっくりと昼食の時、お父さんの仕事がCanon.INCから Canon.USA代わるために、グリーンカード取得に向けて弁護士との交渉に入ったこと を子供達に告げる。
それにともなう収入減や、今後の生活の変化も伝える。
どこまで 理解しているかは計り知れないが、子供達の表情は明るい。
CAからここVAに引っ 越す事を告げたときとは雲泥の差。
しかし、そのCAで以前住んでいたAlmadenには戻りたいとは思わないようだ。

ここWoodbridgeに住んで1年半。
CAの異常なまでの 東洋系の人々の多さ。お勉強中心の彼らとそうでないアメリカ人との確執。
CAを離 れ外側からそれらを見て絵里はかなりいろんな事を学んだようだ。
しかしながら私達の新しい生活はCAでの可能性が高い。
というのは、マイクロン (キャノンのここでの取引先) が工場閉鎖となり、キャノンマナサスオフィスは閉める方向で話が進めているという。

私達はここでの生活を望んでいたのだが(家の値段がCAに比べ格段安い)そう は上手くいかないようだ。
しかし、よく考えてみると間一髪のタイミングで転任 (Canon.IncからCanon.USA)許可のお話を受理した事になる。
というのは、今回のマ イクロンの突然の工場閉鎖で、転任の話が無ければ、すぐに亀山宏明氏に帰国命令が出された事は想像に難くない。
その時私達はどう動いたのだろうか?

それはさておき、そういうわけで私達はCAに住む事になるであろう。
時期は未だわからず。
経済が落ち込んでも、家の値段は全く下がっていないCAで私達の住む家は 果たしてどこに・・・。

宏人のホッケーのプレイオフ。
ゲームに勝てば来週もゲームがある。3位までにはメ ダルも。
簡単にゲームは決まった。試合開始5分で3-0力の差は明らか。
しかし、今日の宏人は良かった。
ほとんどディフェンスだったが、ポジション取りが良かったのか、好セーブで何回もピンチを救う。
さらに果敢なドリブル突破を試み倒され相手のペナル ティーを誘った。(はでに飛んで倒れたから心配したよ。)
今日はずいぶん大きく見えました、はい。
最終試合結果3-12(最高得点差になってしまいました)
今日で最後のゲームとなってしまったコーチ(春のセッションはやらないそう)の弁。
「もう少し勝てたと思うが、楽しんでコーチをしました。」・・・
ホントもう少 し勝ちたかったですねー。

お留守番だった絵里はビーズと造花でモービル作り。
製作には研人も手伝って3時間。
可愛い物に仕上がりそうだが、まだまだ完成とはいかない。

 

3/3(月)晴れ

寒さが戻ってきた。最高気温0℃。寒~い。
それもそのはず北風ピューピュー体感温度はマイナス10℃といったところか。
日替わりの気候に体がついていかない。

絵里はカイロへ。行っていると調子が良いらしい。
今日は三月三日桃の節句。 五目ちらし寿司で祝う。
あられや桃の花がないのが少し寂しいが、お雛様にもお供えし た。
この五目ちらし、柏の家では必ず桃の節句に食べていたような記憶があるが、これはコト婆ちゃんの家の習慣だったのか?
そして、桜餅も必ずあったなあ。
・・・ あ~あ、食べたくなってきた。

子供達はシャンパン(子供用)、私達は久しぶりのワイン”Shenandoah Sweet Lerenade”で乾杯。
(ワイン選びも楽しみのだんなは最近ワインも自粛気味。生き るってつらいなあ。)
しかし、乾杯の音頭となって、言う言葉は・・・
はて?なんて言っていいものやら。 「ま、乾杯!!」
そこで、宏人の迷言。

「このシャンペン、キックがないねー。で、いいんだっけ?」
・・・言いながら何か 変だと思っている。
他4人「・・・・」 と、突然だんなが大笑い。
「それは、パンチがないでしょ。」
・・・ご名答!だんなの勘はすばらしい。
だんなと私が笑いこけている間、子供3人はシラ~ッと、している。
テレビで見た言い回し(ある男性がノンアルコールのお酒を飲んで一言のシーン)を使ってみたと言う宏人。
聞けば"There is no kick in it."と、英語でも同じような表現があり、子供達には ごく自然に宏人の言葉が理解できたもよう。

日々の子供達からの英語教育は、とても役に立っています。これからもよろしくね。

 

3/4(火)くもり

子供達のパスポートを取りに出かける。
パスポートの受け取りは本人のみ。
平日4時までの領事館はワシントンDCにある。
そ の為子供達をお昼にピックアップ。
子供たちがそれぞれ小中高に通っている為、今日はなかなか学校の様を観察できて、おもしろかった。

先ず宏人を11時50分Woodbridge Middle Schoolにお迎え。
オフィスには絵里の中学時代のバレーボールコーチMrs.Testermanがにこやかに応対してくれ、絵里のその後を気遣ってくれる。
傍らにいた副校長Mrs.Mackが雑談に加わる。
なんと彼女の母親は日本人だとか。そして彼女は横浜生まれと聞いてさらにびっくり。
ずうっと食べていないおにぎりを是非持って来てくれと言う。サケのおにぎり は彼女の好物だそう。
さらに生の鮭は入れないでと一言。
<生の鮭は入らないでしょ う、もちろん>
居丈高でどうしても好きになれない校長とは全く異なる副校長の気さくな性格
(実は副校長と知ったのは年度末に発行されるアルバムで誰だったのか確認してからの事、つまりこの日記を書き出してから)。
いつかほんとうにおにぎりお持ちしましょうかねえ。

絵里を12時20分Gar-Field Senior Hi Schoolにお迎え。
高校からのお迎えの経験がない為、オフィスの場所もどこだったかと不安な状態で 2階への階段を上る。
べらぼうに大きな敷地に立つ迷路のような校内(と私には感じる)。
校内にはホール に座り込んだ多数の青少年達(最も彼らに不釣合いな言葉だな)。
大~きくなった体 を持て余すように男女入り混じって話したり踊ったり食べたり・・・。
絵里の指定し た時間はちょうど昼食時だったので、ホールの中はリラックスムード。
しかし、それ にしても、でかい!!!
この学校は黒人も多いので黒人に対する偏見はないものの、 その迫力はすごい。
こういう中で毎日生活しているんだあ。絵里ってすごい!(何がすごいんだ?)
とりあえずオフィスの中央の女性に声をかける。
隣の女性に言えと言う。

私 「すみません」
女 「・・・・」無視している。
私 声を張り上げて「こんにちは、すみませんが・・・」
女 目線をあげる。
私 「9年の亀山絵里をピックアップしたいのですが・・・。亀山です」
女 「私の係りじゃないのよね(と、小声で)でもやったあげるわよ(妙に恩着せがましく)。」
そしてコンピュターを打ちながら「姓は何?」
私 「亀山です」
女 「だから姓は?」
・・・日本人の名前はどっちが姓でどっちが名前かこちらの人にはわかりにくい。
私 「(だから)亀山です。」
女 「座ってて。」
私 近くのいすに座ろうとする。
女 「そこじゃないよ。あっち。」と、オフィス入り口にあるいすを指差す。
その後しばらくして 女 「結局私が行かなきゃなんないじゃないの。ぶつぶつ・・・・」
と、入り口に 座っている私に聞こえるように独り言(?)で出て行く。
またしばらくして・・ 女が帰って来た。私のほうを見ようともしない。
はるか遠くに絵里の姿を確認。 私 「ありがとう。」と、一応言う。
突然すごい笑顔で「どういたしまして。」・・・ひどく不気味。

この話を絵里にしたところ、オフィスの人々は全員いつも感じが悪いそう。
まあいろんな高校生がいるからそうそう愛想良くもしていられないのでしょうけれど、あれ じゃねぇ・・・。

最後に研人12時35分Westridge Elementary Scfool。
かわいらしく、コンパクトな造りの学校。
学校の玄関前で見た親子は、つい数年前のわたしと研人の1シーン。
手にいっぱいの荷物を持ったお母さんの足をしっかり抱 え、まとわりつく子供は1~2年生ぐらいか。
あれって、歩きにくいのよね。でも、 可・愛・い~い。
あの子も10年もすると先程見た、ずり落ちたズボンのティーンに なるのかしらん。
う~~ん。さむ。 研人の小学校のプレーグランドを見て絵里も研人も大喜び。
自分達がいつの間にか大 きくなっている事に気が付く。

こうしていっぺんに3校を見る事ができたのは大きな収穫。
こんな事も3人を育てているが故の副産物。あ~あ、楽しかった。
午後休暇を取っただんなも帰って来た。 さあ、ワシントンまで出かけよう。

無事日本大使館で新しいパスポートを手に入れた3人。
彼らがまた新しいものを取得 するのは5年後。
絵里20歳、宏人18歳、研人16歳。なんだかすごーい。
もうみんな一緒に生活し ては いないかもね。
せっかくワシントンDCまで来たのだからと、National Air and Space Museum(航空宇宙博物館)まで、かねてから宏人と研人が欲しがっていた飛行機のプラモデルを買いに寄る。
この博物館は夏に柏爺と智ちゃんが来た時に行った博物館。
その後飛行機 に興味が出てきた彼ら(特に宏人)。
戦闘機中心の興味で私はどうも気が進まないが、近くでは手に入らないのでお小遣いが貯まった彼らの希望で博物館内のショップ だけ立ち寄ったという訳。

気に入ったプラモデルを手にしご満悦の二人。 早く作りたくて、たまらない。

 

3/5(水)晴れ

暖かい一日。気温は10℃を超えていると思われる。
こんなにも寒暖の差が激しいと、体が上手く適応できない。
しかし、こうして着実に春は近づいているのであろう。

夕方5時、再びMarkがエアコンの修理の為の業者と共に来た。
前回の業者と比べていい方に修理の発注をすると言う。
話好きのMarkは、語り口も滑 らかに、新しい業者との折衝に入っている。
私もちょっとだけ立ち聞き。うまい。とにかく話がお上手。
このように相手を持ち上げて自分に有利な方向に事を運ぶのか~。
こんな風に英語が喋れたらいいな。
私達もアメリカで根を下ろして生活するにはあのくらいの話術は身につけなければいけなのだろう
・・・などなど、考えさせられる。

Mark 達がいる間は、夕飯の支度が始められない。
何故なら今日のメニュ-は純和風。
魚や煮物は、アメリカ人には一般的に好まれない匂い。
結構こういう事って気に してしまうのよねぇ。

宏人と研人は昨日購入したプラモデルを真剣な表情で作り始める。
イラクとの戦争が今にも始まりそう。
世界各地で戦争反対のデモが行われている。
ニューヨークやワシントンDCでも大規模 な反戦デモが行われているが、すでに湾岸に送り込まれたアメリカ軍兵士は30万人にものぼり、明日にでも戦争に突入しそうな勢いだ。
ワシントンDCエリアに住んでいて、周りは皆、軍関係。
今の所、知り合いで湾岸に派遣されている人はいない。

以前に高校で戦争の是非を問う討論を自由に行うべきだ。と、いうような事を書いたが、
ことはそう簡単でもないらしい。
というのは、軍関係の子供達が、戦争反対を訴 える人々またはその子供達に傷つけられているというのである。
戦争反対を訴えるあ まり、軍に入っている人間を否定するような事はあってはならず、
学校さらに教育委員会は彼らがわがアメリカ国のために尽力を尽くしてくれている事を子供達に教えるべきで、戦争の良し悪しを彼らに問うべきではないと言う主旨の手紙が多く学校に寄 せられていると言う。
そのような目にあった子供達はあまりに哀れだ。
実際に派遣を任じられた人の家族は、誰よりも戦争反対を訴えたい事であろう。
果たして彼らに声高らかに戦争反対を言える自由が与えられているのだろうか?

ここに生活していて、なんとなく人々との距離を感じるのはこうした立場の違いが大きく影響しているのは疑いようもない。
この戦争でアメリカは何を得るのであろうか?
膨大な軍事費用の計上で各州への補助も頭打ち、教育機関への投資はいずれも先送りにされる。
何のための戦争?!誰の為の戦争?!

 

日記でお伝えしているように、Micronが人員整理のため、マナサスの工場のほとんどを封鎖してしまいました。
現在Canonの最新鋭装置が3台稼動中で、さらに2台を設置中の出来事でした。
普段付き合いのある担当者が、ほぼ全員突然の解雇を言い渡されました。

その日の昼前に毎週のMeetingがあり、みないつものように仕事をしていたのですが、夕方4時に全員帰宅を命じられ、Manager以上が7時に呼び出されその場でほぼ全員の解雇が通知されたものです。
Manager以下は翌日朝に駐車場入り口にて校内への入門を拒否されました。

アメリカでもここまで電撃的な解雇は珍しいようですが、考えようでは機密保持、 クーデター防止の点で有効かもしれません。
組合もない会社のようですし。
解雇された人たちには半年の間、給料の半分が支給されます。
この間に次の仕事を探 すのが一般的です。

とはいえ、IBMから流れてきた人たちがVAに居を構え、生活の拠点としている所に、 突然の失業は大変な事だと思います。
以来お昼のレストランに行っても、明らかに活気がありません。
お客さんも今までの半分ほどに感じます。
世界的な不景気の折、戦争どころではない気がします。

Canonにとっても大問題です。
全米一の先鋭サービス部隊と自負していた人たちも、 その日以来仕事の場が奪われてしまいました。
他のオフィースに出張サービスに出かける出稼ぎを計画中です。
直接担当の顧客を失ってしまい、オフィースの移転も含めた、総合的な将来判断が要求されています。
ある程度目処が付いた所で、我が家の移転もやむを得ません。
本来なら帰国命令となる所、なんと言うタイミングの良さでしょうか。
人徳ですね。

 

3/6(木)雨のちくもり

カイロからの請求書を見て、またびっくり。
総額は3月3日現在で約4800ドル。
その大半を保険がカバーしてくれるものの、 今回$358.50を自腹で払うようにとの請求書が来た。
カイロからの請求明細は非常にわかりにくく、保険会社からの書類と照会すること1時間。
それでも数字が合わずいらいらする。
今回の支払い分がどこの期間に該当するものかもわからないようなお粗末な請求書。
さらに今後どの位の費用がかかるやも知れず、全部の書類を持ってカイロへ。

経理の担当者のJanetに請求の内容を聞くが要領得ない。
自分の出した請求書より 保険会社の物の方が見やすいと褒める始末
通院をやめる事も考えているというと、 ドクターと話せと言う。
Dr.Bakalisは、おお慌てて。再びJanetを交え、請求の金額および、今後の事について話す。
これからが、さらにびっくり。

Dr 「それじゃ、支払い額を半分にしましょう。」
私 「?」
Dr 「お宅の保険はとってもきちんと払ってくれるから、この金額は半分にしましょ」
私 「・・・・」<まだ理解できていない。>
Dr 「半分だけ払ってください。それで、どうです?」
私 「半分でいいんですか?」<まだよくわかっていない。>
Dr 「本当にお宅の保険はきちんとお支払いいただいているので、半分でいいですよ。
要するにえ~と、$179.25お支払いいただければいいです。」
私 「いいんですか?後から請求されるなんてことないですよね。」

という事で、半額の$179.25を払ったのであるが、こんなのあり?
彼にしてみれば、わずか数百ドルを取るか取らないかもめるより、しっかりした保険会社から数千ドル取った方がいいっていうのは明らか。
大事な顧客を失わないように 全力をつくす。
所詮カイロの請求其の物いいかげんなもので、全てにおいて信用できない。
受付嬢もしかり、かなりルーズ。
しかしあまりに簡単に支払額のカットを言い出すドクター。
金儲け主義でこんな事頻繁にやっているのか!
税金の申請はどうなってんの?
今後も請求が来るたびにJanettと話をするように諭され、納得のいかないまま今後も絵里を連れてくるように念をおされる。
保険会社に不当な請求をしているのを手助けしているような、悪に加担しているような後味の悪さを胸に、コンピューター上残高(2/3時点)がゼロになった事を確認させ、領収書の発行を促す。
こんなカイロ、絵里にもう行かせたくないのだが、行っていると調子がいいのも確かな様子。
ここで中途半端にやめてまた痛み止めばかり飲んでいてもと思うと、簡単に切る事ができない。

必死にこっちの思いを伝えるべく、しゃべりまくったもので、くったくた~~~。
そして今日はもう一つイベントがあった。

研人の学校で”Family Eat Dinner”があった。
主旨は学校の資金集めの一環で、近くのイタリアンレストランからの仕出し (catering)のディナーを
子供達が弾く弦楽器を聴きながら食べましょうというもの。
弦楽器のクラスに入っている子供達が3回に分かれて演奏する。
演奏は任意によるもので希望の時間をすでに学校に知らせてあった。
5時という時間はもっとも演奏者の希望が少なく、研人を含め3人のみ
(研人のビオラとバイオリンの女の子が2 人)。
観客は食べる事に夢中でさほど音楽を気にしているとは思われない。
しかし、私の想像以上に音楽だった(変な表現)
私の想像ではきーきー鳴らすだけのものかなと思っていたのだが、なかなかどうして、結構聞けた。
先生のピアノが良かったのか、はたまた予想が低すぎたのか。
研人はビオラを持ち姿 も美しくお見事。<パチパチパチ>

演奏を終えた研人、しばし休憩のMrs.Lydickを交えて、ディナー(チキン・パスタ・ サラダ・パン・チーズケーキ)。
Kento is one of the best playersとのお褒めを頂く。
ピアノでも習っているのかと・・・。
そして中学校に行ってもビオラを弾く事を勧められる。
(中学では金管楽器Bandクラスと弦楽器Stringクラスに分かれる)

Mrs.Lydickは宏人の中学でも弦楽器を教えていて、一緒にいた宏人(Bandに入ってい る)とも言葉を交わす。
研人はいかにもおとなしく、受け答えがはっきりせず、いらいらする私。
もっとしゃきっとしてよ。
多くの友達を見つけた宏人、急に生き生きと動き回る、喋る、笑う。・・・やっぱり 友達っていいね。

7時から宏人アートクラスへ。 早くに帰ってくるだんなが送り迎え。
だんな曰く「遅く帰れるぐらい、仕事があれ ばいいよなぁ」・・・なんか悲しい言葉

久しぶりに話しっぱなし。
普段英語を話していないなんて、言い訳にもならないけれど、突然必要に迫られて話す英語。
その言語力にには限界がある。
その限界を相手は理解していないが、どうかご加護をとも思わない。
自分が頑張らなきゃいけないだけ。

 

3/7(金)晴れ

朝からの頭痛が薬を飲んでもよくならない。憂鬱。
絵里カイロへ。 何故かご機嫌すぎる宏人、勉強中も声高らかに歌を歌う。
何度注意してもやめない。頭痛はひどくなるばかり。
部屋で謹慎を申し渡す。「ご飯 も無しよ!!」
私は研人と仲良く温泉風呂(温泉の元を入れた)。
一緒に入るのを喜ぶのも、もうそう長いことではないだろう。
長風呂で少し肩の凝りもほぐれ、良くなった。
運動不足?ヨガやエクササイズをまた スタートしないといけないようだ。

だんなが帰宅後揃ってTaco Bellへ。
すごい夕食。それでも多くのお客さん。こんなに もファーストフードで夕食を済ませる人がいるのか~と妙に感心する。
ずっと部屋でおとなしくしていた宏人も放免にして、ともに出かける。
宏人自身いけない事 をしているとわかっているのに、やめられないのは、何故?

食後そのまま、絵里はコミュニティーのバレーボールへ(7時半)
誰でも参加できるこのバレーボールは、一回2ドル(16歳から3ドル)。
男女入り 混じった主に大人(カレッジ以上)のバレーボール好きが集まったサークルのようなもの。
今日が始めての絵里はいい体格の男性の参加でかなりびびっている。
その絵里 を残して私達は家へ戻る。

9時、まゆみ(G)さんと、スターバックスで会う。お餅を頂き、たくさんの漫画本を借りる。
そのまま絵里をお迎え。軽いゲームをしているのを観戦。
すさまじいスパイクやサー ブ・・・あれは大変そう。でも練習にはなりそうねー。
練習を終えた絵里は久しぶりのバレーボールに満足そう。来週も来るという。
10時半帰宅。

 

3/8(土)晴れ

絵里のアイススケートレッスンをこのまま続けるか否かを検討。
絵里のクラスは週一回30分のレッスン。
本来ならばグループレッスンなのだが、レベルが高いクラスのため、絵里の他レッスンを取っているものがいず、ほとんどプラ イベートレッスンの状態。
コーチはジュニアアカデミー(競技会がある)に入り週 2~3回のレッスンを取るように再三勧める。
普通はジュニアアカデミーに即加入 し、本格的にアイススケートをする
現在のレッスン量では、習得できるものには限界があり、コーチも同じ事を繰り返し言うだけ。
絵里にすれば言われていることはわかるけれど、できない。
せっかく軽いスピンやジャンプができるようになったのに惜しい。
けれどアイススケートに多額の費用・時間はかけられない。
フリーで滑れる時間帯に一人で練習、レッスンはしばらく取らない事にした。

研人はインドアサッカーゲームへ。今日がインドア最後の試合。
対戦相手は強敵(前回あでやかな攻撃で我々を魅了、惨敗したチーム)。
研人は終始ゴーリー。気合が 入った顔。
わがMetro Starsも今日はベストメンバーで臨んだせいか、果敢に攻め負けてはいない。
確実に上手くなっているMetro Stars。前回とは雲泥の差。
見てて最高におもしろい。
しかし上手く点に繋がらないまま0-2。ここからが良かった。
2点差にも気落ちすることなく責め続け、ラッキーな得点も加わり、2-3と逆転。
さらに1点加え2- 4。
今日はこの強豪を相手に勝てるかなと、チラッと思ったのもつかの間、研人のクリアーミスで同点
(けり返したつもりが相手への絶好のパスになってしまった)4- 4。

さらにお互い何十本のシュートを放っただろう。
相手のゴーリーは上背もあり、 反応も早い。
惜しいシュートもゴーリーのファインプレーでセイブされる。
研人はま さにゴリラ顔で踏ん張る<かっこいい~>。
そしてMetro Starsに勝ち越しの1点が 入り5-4。残り時間7分。
なおも攻める両チーム。終始緊迫したゲーム展開。
相手 に鮮やかな1点が加わり(だんなは研人のミスだと一喝/私はそう思わないけどね・ ・・見解が違う)5-5。
そして相手に痛恨の一発(大きく相手サイドから出された ボールの処理を誤った研人。彼の苦手がはっきりわかるシーンだった・・・
飛び出し てキック/ジャンプしてとる高い球/大きくバウンドする玉の処理)を入れられて、残り時間あとわずか、
そして試合終了のホイッスル。

憮然とした表情の研人。
う~ん、 いい試合だった。
研人のミスで勝てた試合を落とした思いのあるだんなと私とは裏腹に、チームの親達からは賛美の嵐。
それって本気で言っているの?気を遣ってくれてるの?
さらに 相手チームのプレーヤーの親(宏人の以前のチームのコーチ)からも、称賛される。
言葉からはまんざらお世辞とも思われない。
どうやらだんなと私の研人のプレーに求 めるものが、かなり高くなってきているよう。
それとは別に何でもかんでも
"Good job!"
というアメリカ式にどうも抵抗を感じるのも確か。

 

3/9(日)晴れ

暖かないいお天気。確実に春は近づいている。
この前の雪の後、だんなは雪かき用の大きなシャベルを買ってカリフォルニアから帰って来た(CAで買ったわけではないが)。
ここバージニアでこの一番の売れ商品は、このシャベルとか。
雪が降るとそり がすぐに売り切れになる。
しかし今年はシャベルと塩(雪溶かし用)・・・生活に密着したものだった。
そのシャベルを手に入れた途端、春が来た?ま、予想はしてたけどね。

今日の研人はえらかった。
朝起きてすぐにサイエンスプロジェクトを仕上げるために、コンピューターに向かう。
期限があと10日と迫って、いよいよお尻に火がついた感じ。
この頃の研人に、私は いらいらさせられっぱなしだった。
学校からのプリントはなくすし、先生宛てに書いた手紙もどこにいったか全く記憶にない。
本もほとんど読まず、チャットばかりしたがる。
今回のサイエンスの課題も一向に自分からやろうとせず、頼りっぱなし。
説明 は1から100までしないと理解できない。
さらに文句が多く、それならば一人でやればいいものを人に聞いてばかり。
学校の成績がいくら良くたってあんなものと、かなり腹を立てると同時に
完全マニュアル人間、指示待ち症候群、コモンセンスの欠落 ・・・など、結構心配していた私。

以上挙げた事が解決したわけではないけれど、自分からやり始めた事だけで大いに満足。
頑張った甲斐あって、70%完成。
このペースで頑張れば間に合いそうだね。

だんなはコンピューターで研人のサイエンスのグラフ作成。
合間には先日借りてきた漫画にはまっている。
ほとんど漫画オタクのようで、気がつけば漫画を読んでる。

ブー、そんなにおもしろいの~?

研人はサイエンスの宿題のあと、外で遊ぶ。
今日は思いっきり外で遊べる陽気。
だんなと私が買い物から帰ると、先日買ったプラモデル(船)製作。やりたい事がた くさんだ。

夕方家族揃って久しぶりの餃子作り。
子供達3人詰めたそばからどんどん焼く。そし てどんどん食べる。
豚挽きが手に入らず、牛でやったので今ひとつ・・・。
絵里が「足りないよー」と叫 ぶ。
だんなが「野菜をもっと入れて作ろうよ。」と言う。
そのリクエストに応えて キャベツに替えて白菜のベジタリアン(肉少なめ)餃子も作製。

餃子で腹ごしらえをした研人は、6時半~8時サッカープラクティスへ。
そして夕飯。ここでもまた餃子も食べる。
・・・合計一人20個近く食べている勘定・ ・・
すごい!!
どうも、食べる量と成長が比例しないような感じがする。
うちの子らあんなに食べてどこに栄養がいっちゃうのかしら。

充実した一日を過ごした研人に丸を2つカレンダーに書き込む。
絵里のモービルと宏人の飛行機が完成。


3/10(月)くもり

子供達は通常通り学校へ。 8時半だんな出勤、
私 「いってらっしゃい。早く帰ってくる?」 
だんな 笑いながら「聞くな!」・・・・
オフィスでの仕事を探している状態。工場閉鎖以来ずっと早く帰ってくる。
夕飯も一緒にできるし、時間の余裕はあるしいいじゃない。

夕方、何の予定もなくゆっくりした時間が過ぎる。 絵里はお昼寝(?)までしちゃった。
今日も帰宅後頭痛を訴える研人。薬服用。
研人SOLs(the Virginia Standards Of Learning)のテスト(日本でいう全国一斉標準テスト、アメリカでは州ごとに分かれている)が始まる。
絵里や宏人も近い内に始 まる。この間は、病気といえども学校を休みにくい。
この標準テストの成績、親はもちろん学校側がいい成績を出すのに躍起。
そして住む家を探すに当たってこのテストスコアーは、かなり参考になる。
このテス トスコアーによって大体の居住レベルが想像できるからだ。
単純にハイスコアのエリ アは家の値段も高い。
その中身は高学歴・高収入(キャリア組)の親、そして子供達 もきちんとした教育を受け、スポーツ・ピアノ・塾などをこなす。
必然的にハイスコ アーとなる。
ロースコアーの居住者はハイスコアのエリアに住む事を夢見て頑張る。
しかしその地区の学校は設備も乏しく、そもそも学ぶ環境が整っていないため、
その子供達がハイスコアを取り、高学歴のキャリア組に入るのはいたって難しい。

アメリ カにおいては貧富の格差はまだ歴然とあり、その格差はどんどんひどくなっていくように思われる。
このように土地の価値を上げるため、ハイクラスの人々を多く獲得する為にも、学校は子供達にいい成績を取らせる努力をしなくてはいけなくなる。
さらにアメリカでは 公立でさえ、各学校は一つ一つ経営を学校または教育委員会がとりおこなっている
(州からの補助は、州によってかなり異なる)ので、このテストは非常に重要なものとなってくる。
(CAの小学校ではこのテストスコアー(SAT)を上げるため、このテストの予備テストばかりやっている時期があった)
笑ってしまったのは、TXやCAでは、このテスト週間中は朝食もただで学校で食べる事ができた事(残念一回も利用せず)。
きちんと朝食を食べてこない子供達では頭も動 かない、と判断した教育委員会の措置のよう。
”きちんと朝食を取りましょう。理想 的な朝食”と書かれたパンフレットも配布される。
テスト間近になっていきなり始め て、意味があるのかなあ?

 

3/11(火)雪のち晴れ

宏人が学校へ行く7時半、雪がまた降り出した。
鳥達が大慌てでデッキに撒かれたえさをついばみにやって来る。
その数は全部で50 羽以上7~8種類にも及ぶ。
それにしても、この慌てよう。見てるだけで笑いがこぼ れる。
急げ急げ、また雪に被われてえさが見えなくなっちゃうよ。

外気は暖かく午前中降り続いた雪も積もることはなく、午後からは晴れ間も見える。
絵里はカイロへ。 宏人はアートクラスへ。
だんなは履歴書を書き終え、必要書類を荒木弁護士に送付。

宏人に何で誰のために日記を書いているのか問われる。
私 「毎日過ぎていく日々を記録する事でどんな生活しているか自分で確認しているんだよ。
おじいちゃんやおばあちゃんに送っているのはこっちの様子がわかるようにね。
それと、私が死んじゃったらどんな思いで子育てしていたかわかるでしょ。」
宏人 「どうせ読めないよ。全部ひらがななら、わかるけど・・・。」
私 「・・・・。勉強しろよ!!」

 

3/12(水)晴れ

このまま本当に春が来てしまうのだろうか。最高気温は17℃。
5時研人サッカープラクティスでPotomac Sinior Hi Schoolへ。
この学校絵里の高校 よりもさらに広く、 ライト付きのフィールドも含め、校舎の両替側に大小6つ位フィールドがある。
どこ のフィールドでやるのか探す事車で10分、それにしても大きな高校だ。
ラッシュア ワーの時間帯、家から少し距離もあるので、今日は残って練習風景を見学。
今日は今週末のトーナメントの為のプラクティス。久しぶりの屋外の大きなフィール ド。
研人は大きなゴールに戸惑い気味(インドアのゴールの倍はあるか)。
軽い練習試合 でことごとくゴールを決められる。
後ろで見ている私に「1本も取れない・・・ ・。」と、つぶやく。
こんなんでいきなりトーナメントなんて大丈夫かしら?
その後 少しずつ感を取り戻した様子だが、本人は自信なげ。

久しぶりに練習風景を見て少々びっくり。穏やかだったコーチAndyが怒ってばっかり。
それも一人の子を集中的に怒っている。まあ彼も叱られて叱るべきではあるが、あまりにも彼ばっかり。
他の悪ふざけしている連中の事は注意しない。悪ふざけしている子供の親は見ているのにこれまた注意しない。
かなりやりたい放題。 コーチAndyはとても優しく、ある意味あますぎる、と思ってきた。
そのAndyが声を荒 げて「しっかりやらないなら帰れ」と言っている。
しかしこのチームでずっとやって きた子供達はコーチをかなりあまく見ているところがある。
そして時としてやりたい 放題。いい練習ができない。
研人はひどく怒って帰ってきて「皆、ふざけすぎだ」と言う。
その子に合ったサッカーのチームを見つけるのは難しい。

研人が入った3つのトラベルサッカーチームの比較
①CA Quakes(後にRucks) 
チーム最高レベル。雰囲気良し。コーチ最高。
ただ しサッカー命のDan は過度の練習(週4日)さらにプロのトレーナーも付け、かかる費用も多大な物になっている(トレーナー代、トーナメント費用さらに遠征の為交通費ホテル代)

②VA Patriots 
各選手のレベルは高い。コーチがワンマンで全く誰の意見も聞かず、信頼されていない。
勝つためだけのサッカー。練習にも勝ち試合にも子供達に明 るい笑いがない。
子供も親もチームワークがない。研人は昨夏このチームを去った。
(結局このコーチ昨冬に更迭(?)されチームを去った)

③VA Metrostars
穏やかな優しいコーチAndyの元、楽しくサッカーをやるが、厳しさがない。
なかなか勝てない。せっかくやってんだからもっとしっかりやろうよと思ってしまう。

しかしAndyのあの怒り方。何か思うところがあるのだろう。
研人に聞 くと最近しょっちゅう怒るそう。
研人は基本的にAndyがそしてMetrostarsが好き、ずっとここでプレーしたいそうだ。 それはちょっと難しいけどね。

 

3/13(木)晴れ

江戸爺ちゃん72歳のお誕生日おめでとうございます。
そして2日前の3月11日に は結婚47周年のアニバーサリーだったとか。これまたおめでとうございます。
人生 のほとんど3分の2を共に過ごされているのですねえ。・・・感無量。

異常に暖かな一日。気温は20℃近くまで上がり、半袖でいいくらい。
風もないし、 はるうらら。プレスクールの子供達の外で元気に遊ぶ姿が見える。いい季節がやってきた。

まゆみ(F)さんの家で日本人6人が集まる。年齢も家族環境もばらばら、共通しているのはアメリカ生活皆長いということだけ。
それぞれ個性的な面々。 まりさん・・・12歳と3歳の子を持つシングルマザー。
最近元夫からの連絡がなく、生活に終われる毎日。2つの仕事を掛け持ち生活費を稼ぐ。
現在、健康保険もな くかなり厳しい状況。43歳。
ゆみ子さん・・・ユナイテッド航空のスチュワーデス。アメリカ人のだんなに4人の子持ち。
長女はカレッジの1年生。多方面に渡っての知識があり、話題が豊富。4? 歳。
ちづるさん・・・留学中に知り合った韓国人のだんな様との二人暮し。日常会話は英語と韓国語。
料理好きのだんなから多くの韓国料理を習得。幸せいっぱいそうな32歳。
?さん(名前を忘れた)・・・日本の短大卒業後アメリカのカレッジで学び、そこで知り合った日本人のだんなと結婚。
子供なし。27歳。 そして、まゆみ(G)さんと私。
いろんな人がいてみんな頑張って生きている。そしてひょんな事からいろいろな人にめぐり合えて、いい時を過ごさせてもらっている。
11時から2時まで3時間もの 間、一人一人が語る言葉に感心したり考えさせられたり・・・。
一つ一つを書いて いったら何ページにも渡ってしまいそう。とにかく、いい時間いい人たちに会えたことに感謝。

7時宏人ホッケープラクティスへ。 新しいコーチDanaからの連絡で新チーム初めての練習日。
コーチとコーチの奥様から今後の説明を聞く。
練習の終わった宏人、なかなか上手くできたようでご機嫌。最近ご機嫌の日が多い。

 

3/14(金)くもり

研人は、5年生最大のイベントであるColonial Days(植民地時代)。
3年生でJamestown, 4年生でWilliamsburgの遠足, そして集大成として最終学年である5年生に、学校で当時の生活を振り返り、Colonial Daysの催しとしてクラフ ト(キャンドル作り、etc)やゲームなどをして一日を過ごす。
昨晩決めた衣装に身を包み、うれしそうに出かけた研人。
ボランティアの私も即席の衣装で学校へ。

9時教室はすでに1970年代の子供達。 まあ皆よくこんなに衣装があったわね。
特に女の子のドレスはどれも凝っていて可愛 い。Williamsburgに行ってあの雰囲気を知っていて良かった。
ほんと、雰囲気出てるよ。
私の担当はゲームコーナー。
当時の物を思い出させるいくつかのゲームの説明、人数調整の為のゲーム参加。
ほ んど子供と遊んでいるだけのボランテイアだったけれど、行ってよかった。
学校での ボランティアもこれが最後かと思うと考え深い。 (中学でのボランティアの要請はほ とんどないので)
途中見学に来た1年生達(めちゃめちゃかわいい)のお相手も少しして、大いに楽しんだ3時間。
その中で研人はやはりずいぶんおとなしい。学校に行くとあんなに口数が少なくなるのか。
家ではおしゃべりなのに・・・。

絵里と共に宏人を学校までお迎えに行き、そのまま眼鏡屋さんのあるPotomac Moll へ。
絵里宏人共に前のめがねが古くなり度が合わない。
普段コンタクトレンズを入れているが体の調子が悪い時はどうしても眼鏡が必要。
2人一緒に買うとなるとコスト もかかる。さんざん歩き回った結果Lenscraftersで購入。
子供も私も納得の値段と品質。でも3時間近くかかっちゃった。
その間帰宅した研人はお利口さん。一人でサイエンスプロジェクトを仕上げた。<何 が彼を変えたのか?>

BJ'sの特大ピザを焼いて、急いで夕飯。 食べてすぐ絵里はバレーボールへ。
足を痛めたと言いながら帰って来たのは9時半(だんなお迎え)。 何だか忙しい一日だった。
(中央の上下黒の後姿が研人)

3/15(土)晴れ

研人のサッカー”St Patrick's Day Tournament”でFredericksburgへ。
春のサッカーシーズンに先駆けて肩慣らしともいえるトーナメント。
9時15分の試合の為、7時半家を出る。
絵里と宏人はまだ布団の中。ほっておいていい環境は実に楽ちん。

第一試合相手は”Stafford Warriors”。研人は前後半とも、ゴーリー。
苦手なハイ ボールでゴールを決められて0-1。その後わがチームの猛反撃により、1-1で試合終了。
第2試合対するは”Potomac Plague”。研人は前半ゴーリー。
ダイブし、かろうじて 左手に当てるがゴールとなり、0-1で前半終了。
後半からセンターミッドとして入 るがいいとこなし。ほとんどボールにタッチしない。
攻撃にも守りにも参加せず、走り回るだけ。
これではミッドとしては使えない。選手交代させられる。
(久しぶりの大きいフィールドそしてめったにやらないミッドで、どう動いたら良いかわからず戸惑っていたそう。)
しかし、全員一丸となって戦った甲斐あり、貴重な1点が入りま たも1-1で試合終了。
パチパチ。<でも勝てたな>

第1第2試合共に、Metrostarsよりも上のDivision2と3に位置する強豪を相手に大健闘
MetrostarsはDivision4。Divisionは1から7まで分かれている。
コーチ Andyもその健闘に顔がほころぶ。
明日の最終戦まで勝ち残らんと意気が上がったにもかかわらず、Metrostarsの3位通過が決まった。
午後のWarriorsとPlague試合が0-0と引き分けた為、失点数でわが チームの3位が決まり、決勝リーグへは出られなくなったのだ。
む~、残念!よく頑 張ったのに・・・。それにしても得点ではなく失点で決めるとはー。
研人のファイン プレーが欲しかったよ。本当に!

夕方から絵里の友達Lisaがお泊りに来た。 算数とフランス語の勉強をやるとか。
Lisaはおじさんの家族と暮らすアメリカ黒人。 家庭の事情はよくわからないが、ここアメリカでは本当の両親家族と暮らしているとは限らない。
仮に暮らしていても何人もお母さんがいたり、養子だったり、週末ごとに父方母方と泊まる所が違ったり・・・。 とにかく複雑。
アメリカに来た当初、住所録に何人も保護者の名前が載っていて非常に奇異に思えたが、今ではそれも慣れた。
お友達が来る時はいつもピザだけれど、昨日食べちゃったよ。だからtaco(タコス) と、スパゲティー。
好きな物を食べてもらいましょーっと。

 

3/16(日)くもり

今日の研人のゲームのお相手はPWSI Patriots。
昨年夏まで研人がいたチームだ。今 はコーチも変わり、以前のメンバーの大半は他のチームに移った。
しかし4~5人 残っている旧チームメンバーの家族との久しぶりの会話は、興味深かった。
当時不満 に思い、コーチの解任を期待しているのは我が家だけかと思い、チームを去った。
しかし話を聞けば研人が去って以降ばらばらと欠けていき、結局PWSIの事務局まで巻き込んでの大騒動の結果コーチの更迭。
そして新しいコーチが見つかったのが今年に入ってから、すったもんだで春のリーグにようやく間に合ったとの事。

そんなPatriotsとのゲーム。研人も力が入る。
昨日のような切れが感じられないMetrostars、試合開始直後は攻めていたものの、
そ の後足の早いフォワードに翻弄されディフェンスがめちゃくちゃ。PKまで取られて、あっという間に0-3とされる。
レフが相手寄りだったり、惜しいゴールが決まらなかったりで、今日はつきもない。
研人は昨日よりは落ち着いてゴーリーをしているが、こうもディフェンスが抜かれ、1対1の場面ばかりでは止められない。
後半研人は再びセンターミッドで登場。
今日はいい!果敢にパスをカット、攻撃のきっかけを多く作る。
こういうことができれば今後チームの司令塔となっていけるだろう。
そして1点返し、これから反撃という所で、またも相手の速攻にあい1-4。
途端に研人が走らない。急に横っ腹が痛み出したそうでベンチに下がる。
もう、タフじゃないな~。そして試合終了。
試合後私「30分位もたないの?」
研人「無理だよ。そんな事言ってお母さんできる?」・・・できるわけないだろ!! !
中田みたいに知的でタフなミッド、カーンみたいに恐ろしげなゴーリーにはなってくれなさそう。
どっちもえらくかっこいいのにな。

宏人ホッケーの練習へ。本人かなり上手くなった気でいる。今後の活躍が楽しみ。
絵里とLisaが起きたのは11時。私達はすでにサッカー場。
子供のお友達が来ていても出かけられちゃうとは、今まで考えられなかったこと。
朝食も二人で適当に食べたそう。本当に大きくなったもんだ。
Lisaが帰ってしまった後の絵里はいかにも退屈そう。
最近はチャットの時間も短くなって、以前何かに憑かれたようにコンピューターに向かっていたのも、うそのよう。
テレビを見る時間もできて時事も少し興味が出てきたようだし、良かったなと思うこの頃。

宏人お友達に誘われ、6時Laser Questへ。
ここは、模して作った基地のような室内で、レーザーガンを撃ったり、逃げたりする。
身に着けたベストが当たった事を感知し何回当て、何回当てられたかを競うゲーム場。
今日は総勢20人(宏人の友達6人含め)ほどいたそうで、汗びっしょりで帰宅。
最高に楽しかったそう。なんと、5回もやったそう。
<1回も行ったことのない 研人はブーイング>
あんまり穏やかな遊びではないけれど、男の子には絶対お勧めの場所だとか・・・。
誘ってくれたお友達はクリスチャン。教会の資金調達でもあったそうで、何とも・・、
まあ遊びだから難しく考える事は、ないのかな。

 

3/17(月)くもり

St. Patrick's Day(聖パトリックデー) 今日はアイルランドの祭日。
St.Patrickはアイルランドの守護聖人で、アイルランドの国章の緑のクローバーはこの日のシンボル。
19世紀に飢饉に見舞われたアイルラ ンド系の人々が多くアメリカに渡った。
その事を記念したこのお祭りは現在も続き、週末には緑の衣服をまとった人々が沿道に繰り出しパレードも各地で行われる。

朝絵里の「行ってきま~す。」の声で目が覚める。<しまった。目覚ましをかけるの忘れた!>
全く私に声をかけないで、お弁当を作り朝食を食べ出かける。絵里ってえらい!!
宏人がばたばたと慌てて学校へ行く。 すると、数分後体操服が・・・と言いながらどたどた帰ってくる。
<またマヌケな事言っている。> と、突然絵里が「バス来なかった。」と、入ってくる。
<?!最低、1時間目は算数 のテストだというのに>
私「何で携帯で電話しなかったの?30分以上あそこで待ってたの?」
絵里「携帯忘れた。でも30分は待たなきゃいけないんだもん。」
そこへ、隣のColieが来て、「学校まで乗せてって。」Colieは絵里と同じ高校へ行っ ている。
宏人「トトもいいよね。」
私「何であんたまで送っていかなきゃいけなのよ。もうバス行っちゃったけど・ ・。」
宏人「絵里のアイデアだったんだよ。お母さんに連れて行ってもらえばって。」<? !>
どうやら家を出た宏人はバス停から帰ってくる絵里と遭い、バス停まで行くことなく 最初から私に送ってもらうつもりで絵里と帰って来たらしい。
3人をそれぞれ高校と中学におろして帰宅。
エアコンの修理業者が来たのは8時半。
お昼頃Mark も来て大掛かりな部品交換をチェック。
修理は4時過ぎに完了。これで暖房冷房とも効きが良くなるそう。
燃費節約にもっと早くやって欲しかったな。(この冬の暖房代は昨年の倍か?)
ちなみに庭の日陰の片隅に残った雪もようやく全部溶けた。

Markにキャノンの顧客であるマイクロンの工場閉鎖で私達のここでの生活もいつまで続くかわからない事を話す。
時期的なことは全くわからず、わかり次第連絡し、8月の契約更新をどうするかは今後話し合いで、という事で了承してもらう。
詳しい内容 はだんなからE-mailを入れる約束もする。

雪でお休みになった分は、各学校今日から夏休みまで毎日30分ずつの延長と、休みの予定であった3/31.6/19.6/20の登校で補う事になった。
これで春休みは予定通り確保された。
30分の延長で、絵里3時、宏人4時、研人4時半と、夕方がさらに忙しくなる。
4月から始まる本格的なサッカーシーズン、どんなになってしまうかな。・・<不安>

 

3/18(火)晴れ

昨晩8時、ブッシュ大統領の演説をテレビで見る。
食事中だったこともあるが、子供達がそれ程深刻に受け止めていないのが気になる。
残された時間はあと少し、本当に戦争が始まってしまうのか。

1時45分研人は早退して矯正歯科へ。ワイヤーを替えさらに締め直す。
Dr.Harteよ り最後の乳歯を抜くように指示される。研人を家に帰すと同時に絵里を乗せカイロ へ。
昨日送られてきた保険会社からの明細書を手に、保険での支払いでない分(温パット)の治療をやめてもらうため、Dr.Fayと話す。
簡単にドクターは了承。家で温 かいシャワーを浴びればいいとの事。
そんなんで38.5ドルも取るんだもんね。ホ ントいい商売だよ。

70度(20℃)を超えるいいお天気。外で遊ぶには最高の季節がやってきた。
研人は宿題を終えてすぐに外で遊び始める。暑くもなく寒くもなく子供達が駆け回る一見穏やかな光景。
こうした中、戦地に向かっていく人々がいる。
宏人はアートクラスへ。
電話会議を家からしているだんなが送り迎え。
毎日早く家に帰ってくるだんな様。せっかくできた時間で、少し運動をするように勧める。

 

3/19(水)くもり

戦争が始まってしまう。 誰も止められない。
攻撃を直接受けたことのないアメリカは、イラクの一般の人々の気持ちをどこまで理解しているのだろう。
テロ攻撃に備えて、警戒レベルが黄色から再びオレンジ(5段階の上から2番目)になり
食料や生活用品、衣料品の備蓄をするように言われている。
飛行機に乗る事も自粛するような状態で、キヤノンでは出張や一時帰国を差し控えるよう勧告があった。
この為、私達のこの夏の一時帰国も、会社に申請できないような状況
実際に申請しても会社の費用で一時帰国できるかどうかは、別問題。
このような状況下で帰ったほうがいいかどうか、思案中。
子供達は夏の帰省を楽しみにしているが・・・。

研人5時サッカープラクティスへ。 学校の30分延長で、帰宅は4時半。
宿題は学校で済ませたということで、簡単にスナックを取った後、急いで出かける。
車の中で、突然研人"I got it."
見れば、口の周りを真っ赤にし、手には小さな歯。
昨日ドクターから抜くように言わ れた乳歯を抜いてしまったのだ。ひぇ~。
昨日までは全く動かないので歯を抜く専門 のドクターに予約を取るように言われたのに・・・。
でもGood Jobね。これで来週遠くまで歯医者に行かなくても済んだ(昨夏に柏爺、智 と皆で行った所)。
フィールドに着くやいなや、口をゆすいですぐ練習。サッカー少年はつらいねえ(本人けろっとしている)。
そういえばCA時代に、4本歯医者で抜いた後、痛み止めを飲 んでゲームに出たことあったけ、ねえ。
宏人の生意気な態度に腹が立つ。 だんなは「そうして大人になっていくんだ。」なんて言うけれど、失礼な態度は許せない。
ティーンエイジャーだから仕方が無いなんて思えない。

10時15分。とうとうバグダッドへの攻撃が始まってしまった。 

 

3/20(木)雨

宏人は土砂降りの雨の中、傘もささず学校へ。これも反抗の一種?
お雛様を片付けた。昨晩おそばもお供えして心おきなく箱に収める。
引越しに耐えら れるよう念入りにパックして、終了。今度会うのはどこでかな。

研人2時帰宅。 絵里3時帰宅すぐカイロへ。
夕方から家族揃って研人の小学校へ。今日は学校の様子が見られるオープンハウス。
もう卒業という今頃になって、旦那は初めて学校の中に入ったとか言ってる。<最 低>
仕事が忙しくなくなったのを幸いに、初めて子供の学校に顔を出し、担任の Mrs.Dillonにもご挨拶。
担任の先生との挨拶とは、何年ぶり?確か絵里が小3時に 担任の先生とは、してたわねぇ・・・。
ああだこうだ考えていたら、だんだん腹が立ってきた。いかに子供達の学校の事に非協力的だったか!
当たり前のようにオープ ンハウスもバックツュウスクールナイトにも出られなかった。
こうして3人の小学校時代を終わる。

クラスを見学した後、サイエンスフェアーを見にカフェテリアへ。
先生にいきなり「おめでとう。」と、言われ急いで研人の展示場所に行くと、なん と”一等賞”のリボンが・・・。
さんざん私にお小言を言われ、長い日数をかけての受賞。
喜ぶ研人にGive Me Five! (よくやったの意で手と手を合わせる)。
私が、私にもGive Me Five.を要求する (いっぱい手伝ったから)と、旦那も「俺にも、俺のグラフが良かったんだ。」と、威張る。
この研人のサイエンスプロジェクトは、PWC(Prince William の学校区)の大会に出 ることになった。

3/21(金)くもり夜雨

春分の日。 夜半には雷もなり、季節が変わるのを告げるかのよう。
朝からテレビは、戦争の光景ばかり。ほとんど一日中このような状況で、繰り返し見せられる子供達にいい影響があるはずもない。
新聞も然り、どのページも戦争関連のニュースばかり。
そして星条旗を掲げる家や車もまたちらほら出始めた。
アメリカ議会のフレンチフライはフリーダムフライ、フレンチトーストはフリーダムトーストと名称を変えたとか。
私の周りは戦争反対の人たちばっかりなのに、ブッシュを指示する人は現在4人に3人の割合とか・・・。
ちなみにイラクでフセインの支持率は10 0%。
何だかわけのわからない方向に世の中が動いている。

4時研人を学校に向かえに行き、即インドアサッカーの練習試合へ。
予定のチームが キャンセルになったので急きょ舞い込んだ試合。
お相手は1年上のインドア専門の、タフチーム。
急の試合だった為、Metrostarsの主力選手が集まらず、ゲームは攻められっぱなし。
途中5人対6人になっての練習試合だったにもかかわらず、相手チームのゴールを割 る事ができない。
ずーっとゴーリーだった研人にはとってもいい練習。それにしてもこうディフェンスが弱くては、守りきれるものではない。

研人のゲームに行っている間、Markがベースメントの水漏れを直しに来た。
私がいな くても誰かいるから勝手にやってと言っていたのだが、帰ってきてMarkが台所でバケツを洗っていたのは、妙な感じ。
私もMarkもずいぶんリラックスした関係になったもんだわい。
しばらくMarkのおしゃべりに付き合って、急いで夕飯の支度。
絵里は私の夕飯の支度が間に合わず、おにぎりだけ食べてバレーボールに出かける。
9時、絵里の様子を見にバレーボールコートのあるDale Cityのセンターへ。
やってるやってる。青年の男子やいいおじさんが結構思い切り打っている。
その中でスパイクかと思いきやフェイントになってしまう絵里のあたりが、ずっこけていておもしろ い。
(笑っている場合じゃない、練習しろよ)これは学校のバレーよりいい練習にな るかもね。
講釈ばかりの旦那に来週参加するように言うが、どうものってこない。
何だか、ジジくさくなってきたなあ。

 

3/22(土)晴れ

いいお天気。 快晴の空の下、みんなの心も晴れ渡ればいいのに、そうもいかないのが現実。
午前中に子供達は順調に勉強を終わらせる。しかし、絵里はまだ週末の宿題が残っているとか・・。
不得意なサイエンスで”F”を取ってきて落ち込んでる。本人は勉強 をきちんとしたつもりだから、落ち込む気持ちもわからなくはない。
けれど、何の手伝いもしてあげられない。自分で頑張ってもらうしか・・。

家族揃って外で汗を流す。 バレーボール・キャッチボール・サッカー・ドッジボール・・。
私達の子供の頃は自然にこれらの遊びが出来るようになったようにと思うが、
外で昔のように遊ぶ機会がない今の子(アメリカの子)は、心してやろうとしない(クラブに入るとか)と、 なかなか出来るようにならない。
跳び箱・鉄棒・マット運動は学校の体育時間で扱わないので、やった事が無いのでは・・・?
何だかバランス悪いよねぇ。

5時半。宏人はお友達のEricの家族とコンサートに出かけた。
”God Worship Tour” クリスチャンミュージックのコンサートだそう。
CAで仲良しだったRyanにもらったCD もクリスチャンミュージックだったそうで、好んで聞いていると知ったEricが誘ってくれた。
私は宏人の聞いている曲がクリスチャンミュージックだったとは知らなかっ た。
EricのママBeth に言われて知った私。
とても神様を崇高するような高貴な音楽ではなく、いかにも今風のロックミュージック。
ゴスペラ音楽を想像していたら大間違い。
コンサートの後宏人はそのままEricの所でお泊り。

私達4人は買い物へ。 絵里のお友達の誕生日プレゼントを買って、
インド料理(カレー中心)を楽しんで (めちゃくちゃおいしかった)、Gマートでお米と食材を購入。
急いで帰って11時過ぎ。まあ、こんなに遅くなってしまった。
おしゃべり禁止(注意しないといつまで も喋っている)で子供2人が寝たのが11時半。
明日はゆっくり寝ていましょうね。

 

3/23(日)晴れ

宏人10:00AM過ぎ、最高に良かったと言って帰宅。
1:00PM、新チームでの第1戦ホッケーゲーム。
最初から最後までディフェンス。そう悪くはないものの、さして良くもない動き。
本人はフォワードをやりたがっているけれど、決定力がないのでどうかな?
再々のゴー リーのファインセイブで2-0で第2ピリオドを終える。
第3ピリオド攻め続ける相 手チームに好ゴーリーも止められず、2-2.そのまま試合終了。
チーム力では明らかに相手のほう上。しかしわがPenguinsチームには昨年トラベルチームで表彰されたというつわものゴーリーがゴールを守る。
今後もゴーリー頼みのゲームになる事だろう。

研人の眠い、頭が痛いが始まった。
昨晩遅かったのがこたえたのか。どうしてもゆっ くり寝ていられない研人は土日はいつも一番に目を覚ます。
夜が遅いとどうしても睡眠不足になるのも研人。
絵里や宏人は12時や1時まででも寝ていられるのに・・ ・。
またMotrinを服用。お昼寝でもして悪くならないようして下さいと寝かせるが、 なかなか眠れないよう。
私も朝から鼻水が出っぱなし、旦那もくしゃみばかりしているし、アレルギーシーズン到来か。

映画”The Ring”を家族揃って見た。
この”The Ring”は、鈴木光司原作、真田広之 ・松嶋菜々子主演の映画”リング”のリメイク版。
絵里はこの映画”The Ring”を見るのは3回目。
どうしても家族みんなに見せたいと言って、昨日思わず買ってしまった(19ドル)。
出たばかりのDVDは高い。
”買って、買って”と言っていた子供達からも2ドルずつ徴収<ちょっとせこい?>
私の感想は、おぞましい・恐ろしい・教育的ないい映画ではない・
日本のオリジナル 版を見たい(日本版の方が恐いと評判)・これでPG13?Rでもいい・
話題になるだけあって引き込まれる・スリラー映画としては一見の価値あり。
となって、最終的には、おもしろかった!

*アメリカでは映画はMPAA(により6段階分かれる。
G・・・一般映画、誰でも見られる。
PG・・親と同伴で見ることを勧める。
PG13・・・親の注意が必要。暴力・セックスなどの部分が多少出てくる。
R・・・17歳以下は親または付き添い同伴でのみ見られる。
NG17・・・17歳以下は見られない。
これらの表示は、DVDやビデオに必ず表示されていて、目安になる。

 

3/24(月)晴れ

研人学校をお休みする。
朝いつものように起きてきたが、「何だか疲れてる~。」と、冴えない顔。
好物のガーリックブレッドもツナトーストもやっと口に入れている感じ。
秋に学校か らの呼び出しがあった時(江戸川台が来てくれていた時)の事を思い出す。
あの日の朝も「何だか疲れてる~。」と言っていた。
熱を計る。37.5℃。駄目だ、学校をお休みする事決定。
それにしてもちょっと睡眠不足の日があると、きちんと(?)その後具合が悪くなるのは何故???
全く自分でリカバーできないんだから! 喉が痛いとは言っているがさほど重症でもなく、寝ろと言っても寝られない様子。

バツが悪いのか宏人が帰宅時にはバックパックを自分の部屋に入れ部屋に篭る。
そし て、いつもの帰宅時間がきて、何事もなかったかの様に「ただいまー」とバックパッ クを背負ってみんなの前に現れる。
研人の意図がわからなかった私の「おはよう」の返答に、宏人「?」
いつまでたっても宿題を始めない研人に宏人「研人、やんないの?」
私「研人は学校休んだもん。」 宏人「やーっぱり。」 研人・・
皆になんと言われるか、かまえる。が、皆何も言わない。

絵里はカイロへ。 保険でカバーできない分”温パット”の治療をしないでくれと言ったら、
今度は”ア イス&ホット”をやっているそう(絵里が言ってた)。
敵(?)も然る者。もう文句 を言いに行く気もしない。
早く終わらないかな~、カイロ。

 

3/25(火)晴れ

日中の最高気温が25℃にも上り、庭の水仙が花をつけだした。
喉がまだ少し痛いとは言っているが、研人も学校へ行く。
絵里はBiology(生物学)のSOLテストの為の2時間の特別授業を受けた。

子供達の学校の様子は学年をおう事に、親には何をやっているんだかわからなくなる。
高校ではさらにその傾向が進み、そのような特別授業がある事や各種のイベントを親が把握するのにはかなり努力を要する。
(学校のWebサイトを見たり、先生との コミュニケーションで)
私は全くといっていいほどわかっていないので、全て絵里の 頑張り(?)にかかっている。
日本で生まれ育ち何の経験も持ち合わせていない私達はただ彼女のしている事を見守 るだけ。
そして今問題になるのが”カレッジ”(大学全般をこう言う)。
日本の大学受験とは 全く異なる大学入試。その準備は、今からこつこつと積み上げていかなくてはいけない。
基本的に日本のような大学入学試験のないカレッジ(試験のあるところもあるそうだが)は、
高校からの内申書が重要であるのはもちろんの事、どのような生活をしていたかが大きなポイントになる。
この為、高校でのクラブ活動やボランティア活動 その他コミュニティーサービス等何でも売り込む材料を蓄積する事が非常に大事になる。
この点からも、もうカレッジに向けて準備をしなければいけないのだ。と、いう ような情報を最近仕入れた。

”アメリカの大学に進める”という思いが彼女を動かしたのか、最近ではカレッジのガイドブックも見始め、将来の事を少しずつ考え始めた様子。
州立大学に進むとなると、州外からの進学は州内での進学と比べて、入学金・授業料 は倍近くになるは(寮費・生活費別)。
果たして私達が今後どこに住むかもわからな いような状況の中で志望校を見つけることは難しい。
とりあえず、今を一生懸命生き なくてはいけないということか。

グリーンカードの申請で荒木弁護士とのE-mailの交換は、今も続行中。
再三問われる日本やオランダでの過去の業務内容や状況説明。こんな事まで必要なの ?というような質問。
それでも弁護士の対応は丁寧で不満はない。
旦那は電話会議をしながら、宏人をアートクラス連れて行く。
旦那の早帰りで私は夜の送り迎えをしなくて良くなった。有り難い事。感謝!

 

3/26(水)晴れのち雨

午前中うららかないいお天気だったのに午後から急に雲行きがあやしくなり、雨。
今ひとつはっきりしない研人のコンディション。鼻スプレーと、風邪薬”Sudafed” を摂取。
サッカーの練習は5時から。 いずれにしても迎えに行くといったにもかかわらず、研人はスクールバスに乗り込む。
車の中から見えた研人の姿に思わず「バカ!」と、つぶやく。
本降りの雨なので、スクールバスの到着を待つ事30分。
バツが悪そうにバスから降 りてくる研人。彼もバスの中から私の車が見えたそう。

6時宏人の春のサッカーリーグのチームミーティング。 場所は小学校の駐車場。
激しい雨で発生したのか交通事故のために道路は渋滞。
集合場所に着いたのは15分遅れ。誰もいない。
さんざん探し回った挙句、チームの集合場所を見つけたのが6時半近く。
雨でミー ティングの場所を移したよう。 一通り今日のミーティングの内容を聞いて帰る。
空回りばかりの、何だかついていない日。

子供達の食欲は、このところ一段と旺盛(特に絵里と宏人)。
帰宅後簡単なスナックでは物足らず、チャーハン、おにぎり、サンドイッチなどの軽 い食事を取るようになっている。
これでは一日4食だ。
それでもクッキーやチップス などよりはいいかなと、スナック食事の用意も万端のこの頃。
おなかばっかり大きく なってる宏人もこれでぐうーんと大きくなるかな。

 

3/27(木)晴れ

暖かな日。 庭に植えた球根の芽がどんどん伸び、これから一気に咲いてくれるのかと楽しみ。
木々もたくさんの新芽をつけ、桜の花もちらほら咲き出した。

絵里はカイロへ。 昨晩は、旦那が10時過ぎまで算数の宿題を手伝った。
<難なく解くことが出来な かった旦那は、かなり熱くなっていたが、最終的に名誉挽回。算数の強い父さんで良かったね>
研人は5時サッカープラクティス。コーチAndyに研人の体調を伝える。 お迎えは旦那。
宏人はたくさんの宿題に悪戦苦闘。 シビック、サイエンス、国語、そして算数。彼の算数ならまだわかると少し手伝う 私。
問題は解けたものの説明が下手。これじゃ教えた事にならないと、旦那の帰りを待つ。
ちなみに宏人は算数でここの所、100点連続。かなり自信がついてきたみたい。
それに引き換え、シビックは・・・。シビックの事を聞いた私にうなだれただけ。かなり悪いと想像する。

”Family & Consumer Science(日本で道徳にあたる?)”で、赤ちゃんに見立てた小麦粉1箱のお世話(CAでは生卵だった)が、たいへん。
超重いバックパックとトラ ンペットそして仮の赤ちゃんを持って学校へ通う毎日に、不満たらたらの宏人。

 

3/28(金)くもり

今日のカレンダーの一言
"Through love, through friendship, a heart lives more than one life."
CAの準子さんから電話。CAの事、これからの事などいっぱい話す。
各地に点在した友と電話にE-mail、手紙と、離れていても簡単に交流が持てることに心から感謝。

絵里の7時半のバレーボールまで何もない。
夕方ゆっくり日本語のお勉強、と思ったのに、帰って来た3人はおしゃべりしっぱなし。
ほとんど止まることなく喋りっぱなしの3人。わけのわからないジョーク(英語) で、げらげら・・・・。
訳してもらって聞いても何にも面白くない。全く異文化の中にいるみたい。

せっかく出来た時間を有効に使おうと、研人に少し難しい算数の文章問題を与える。
文章を要約すれば解けるものの、なかなか一人でできない。傍らに座り、びっちりめ んどうみてしまった。
出来るだけ短い時間でいろんな事を吸収させるのは非常に難しい。
これからも続けていく事に少し息切れを感じる。

旦那はマイクロンの人とお食事。
夕飯の支度をさぼり、マクドナルドへ。
そのまま絵里をバレーボールに連れて行く。 おじさん達に混じってのこのバレー、毎週絵里は楽しみにしている。
サーブ、スパイ クがどうも上手くいかない彼女はおじさんやお姉さんに教えてくれと言ったらしく、 細かい注意を受けている。
最年少でこのコミュニティーのバレーボールに参加してい る絵里に頼もしさと、うらやましさを感じる。

各地で反戦運動がさらに盛んになっている。 以下はニューヨークでの反戦のプラカードに書かれてあった言葉(Webで見つけた) なかなかウエットに富んでていい。
すでに多くの死者が出ているイラク戦。世界中で起こっている反戦運動とは裏腹に、アメリカはまた12万人もの兵を送るそう。
ブッ シュには、一人一人の命の重さが違うのか。あれで常に聖書と手にするクリスチャンとは。

"Drop Bush not Bomb"
"Stop the Mad Cowboy disease"
"Make love not war"
"I love not war"
"Realpatriots fight for peace"
"Saddam-Dictator of the Iraq, Bush-dictator of the world"
"Have another Pretzel"

 

3/29(土)雨

予定されていた研人のサッカーの練習試合が雨の為、中止になった。
ぽっかり明いた一日。 これといって他の予定もなく、絵里は宿題(かなりの量)、宏人はテレビ、研人はう ろうろ歩き回る(皆で映画を見ようと言い続ける)。
旦那はビートルズのレコードからCDを作っている。これでレコードも処分できると言うけれど、なかなか捨てるってできないのよね。
いずれにしても、今後住まいが小さくなる事を考え、出来るだけすっきりした生活スタイルに、変えていかないとね。

6:00PM 研人のサッカーチームの資金集めでPizza Hutへ。
食べた分の20%がチームに行くというから、結構良い資金集め。
ワシントンDCのMCIセンターで行われているフィギアスケート世界選手権をテレビで見る。
今日は女子のSPとアイスダンス、そして最後に女子のフリー。
どう聞いてもア メリカびいきのアナウンサーと解説者(男子の時もそうだった)が、不愉快だ。
それでも男女(本田・村主)とも3位獲得。日本もなかなかやるねえ。

 

3/30(日)雪

昨晩は雷。朝になってみぞれから雪に変わり、一日中降り続く。
気温は1~2℃。積 もるほどではないが、子供達はうんざり。
膨らみかけた桜のつぼみが、固く閉じているような気がする。

午前中に何の予定もないと、ずーっとベットの中の絵里と宏人。 これがティーンというものか?
絵里の日本語の勉強は、私の頭の体操にもなっている。
もうトウに忘れてしまった日本史、世界史、地理。
受験時に無理やり覚えた年号も不意によみがえったりして、結構面白い。
理科はほとんどわからない世界だけれど、絵里と一緒になって「へえ~、 なるほどね。」とか言いながら適当にやっている。
こんな風に時間を子供と共有できる事に感謝すべきかも。

ここで一つ問題(研人の算数)。 ”0”は偶数か奇数か?
旦那をはじめ子供達は皆どちらでもない。しかし、問題の答えを見ると、偶数(2で 割って割り切れるから)。
これって本当?

宏人ホッケーゲーム。 宏人はディフェンスとしてよく頑張ったけれど、1-7の大差で負け。
ゴーリー不足 の為、ゴーリーはその都度替わるらしい。
今日は前回登場の最強ゴーリーではなく (決して下手なゴーリーではなかった)、ゲーム開始早々ミスと不運なゴールで相次 ぎ失点。
第1ピリオドを終わって0-5になってしまった。
ゴーリーってつらいよねえ。わかるなあ、親も見ていてしんどいだろうな。
全日本ーウルグアイ戦での川口にも妙に同情しちゃう。
宏人の新ペンギンチーム(チーム名Penguins)は、特に目立った選手を持たず、鮮やかなドリブル突破ができない。
オフェンスもディフェンスもひどい選手がいない代わりに、きらりと光る選手もいない。
トラベルチームの”赤パンツをはいている”選手は一人もなし。これからも厳しいゲームを強いられるだろう。

お勉強もスポーツもある程度高いレベルの環境でやらせるのがいいと思うけれども、 それが実に難しい。
レベルが高すぎると、自分をひどく過小評価。自分を駄目な奴もしくは使えない奴に 思って自信をなくし、やる気も失くす。
また、レベルが低すぎると、自分を過大評価。自己満足、自己陶酔となり、努力をしなくなる。これまた、やる気が無くなる。
各子供達に合ったいい環境で、学び運動させたい。

 

3/31(月)晴れ

朝の気温は零下。冷たい風がピューピュー吹いて体感温度はマイナス7℃くらい。
昨日の雪で水仙も頭をたれてしまった。・・悲しい。

絵里はカイロへ。 明日(4/1)から子供達の帰宅後のスケジュールは忙しさを増す。
日本語の勉強はほと んどできなくなるだろう。その辺を見越してしっかり勉強を、とちょっと多めのワー クをやらせる。
途端に宏人がやる気を失くし、全く手をつけなくなった。
彼が再び始めたのは7時を 過ぎた頃。
この間絵里はずっと宿題や数々のワークをやり、研人はかなりの量の日本のお勉強をした後、テレビにコンピューター。
何で宏人はこうなんだろう。どう せやらなきゃならないんだから、早くやってしまえばいいじゃない。
どうも宏人の考えている事がわからない。
まだまだ彼の真意をくみ取り、うま~く育てるなんてできやしない。