先日地元の図書館のリサイクルブックフェアに行った。日本の図書館のブックフェアは初めての訪問であった。
地元の小さな図書館なので、想像通りの小さなブックフェアであった。
驚いた事に、リサイクルブックフェアでは除籍になった本は無料で冊数に制限なく頂ける。アメリカのブックフェアでは数ドル〜の価格が設定され、売り上げは図書館の収入となり新しい本の資金源となっていた。
9時始まりのブックフェアで訪れたのは10時。駐車場はいっぱい、ダンボールいっぱいに車に運ぶ人達がいる。古い本ばかりだけれど、果たしてあんなに本当に読むのかしら?なんて意地悪な気持ちがちょこっと顔を出す。50円でも100円でも、はたまた10円でもお金を徴収すれば良いのに。
そうこう言いつつ、私も10冊ほど頂戴してきた。それらの本を久々にエアコンつけてパラパラめくる。
『昨日は今日の昔 』外山滋比古著
外山さんの本は昔ずいぶん読ませてもらった。読みやすい文体。優しい人柄。
このエッセー本の中で「運転手の夢」というお話が出てきた。乗ったタクシーの運転手は写真家を目指す20代前半の青年。2度目のフランス留学目指しお金を貯めている。運転手との短い会話と彼にエールを送る外山さん。エッセーが出版されたのは1982年。その若者も還暦を迎えようとしている頃か?どうしてるかな?昔の好青年(^^)
外山さんが新しいエッセー『山寺清朝」を出版されたそうである。93歳にしてますます魅力的な御仁である。ブックフェアは昔のあの人この人に会わせてくれる。
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