4年間の放浪引っ越しにも耐え、次々見事な花を咲かせていた自慢のハイビスカスが2月頃から翳りを見せた。葉っぱは落ちて新芽はすぐに黄色に朽ちてしまう。どんどん瀕死の状態になっていった。時を同じくして、娘の夫が心筋梗塞で倒れた。
ハイビスカスは娘が好きな花。ハワイ土産に嬉しそうに手に入れていたのを思い出す。親バカだけど、キラキラ輝くあの花は娘そのもののように思っていた。彼女が日本に帰国の時はいつも大輪の花を咲かせ、別れの日にもまた一つ大輪の花をつけた。
3月、2本のハイビスカスの植え替えをした。すでに大きな鉢ではあったが、根っこを掃除し一本はさらに大きな鉢に換え、一本はダメ元で地植えにしてみた。地植えでの冬越しは困難極まる。しかしその時は救出が大事だった。祈るような気持ちで植え替えをした。
春が来て、新芽が出始めた。葉の緑も日増しに濃くなっていった。死の淵から帰って来たんだ!同時に娘の夫の驚異的な回復となった。
そして今日、ついに鉢植えハイビスカスの花が咲いた。何事もなかったように愛らしく咲くピンクの花。とびっきり嬉しい開花である。
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