2021年3月28日日曜日

端午の節句


雛祭りが終わって、孫の初節句のお祝いに五月人形を見に行った。当初五月人形も埼玉県の岩槻の問屋街を歩こうと思っていた。しかしコロナ変異株の感染者も急増の時、今回は栃木県内の人形店を見て回る事にした。

回ったお店は鹿沼-大田原–那須烏山–真岡。途中道の駅「ろまんちっく村」や酒蔵「天鷹」にも立ち寄った。

それぞれ人形店ごとで、お節句に纏わるいろんな話が聞けた。

武士が台頭してくる鎌倉~室町時代になって、虫干しや手入れのために出された兜や鎧が、次第に端午の節句として身を守るためのお守りとして飾られるようになったとか。五月人形の兜や甲冑には、身を守ってくれる願いがこもっているようだ。

さて、4店舗それぞれかなりの時間をかけて見学し、私たちは何を手に入れようとしてるのか、おおかた見えて来た。

数十年前の田舎?では、着用鎧が人気だったらしく、その存在感は抜群である。アメリカの家に飾られた着用鎧は相当なインパクト。着用兜もある。これはちょっと面白い。ハロウィンで着たら人気者になれる?

最近の兜はそのほとんどが収納できるBOX付き。日本の家屋には最適と思われる。が、我が家はアメリカに送る。大きく重い兜はその送料が恐怖となる。

とまあ、ああだこうだ考えて決まった兜は、BOXなしのコンパクトな兜と相成った。

先日名入れの旗も仕上がって、娘の所に送れる準備が整った。今から宅急便で送れば間に合うかな。

31年前オランダで長男が産まれた時、母が息子に贈って(送って)くれた兜に亡き母の思いを今になって噛み締める。そして今私は亡き母がしたように、孫の健康を願って兜を贈る(送る)。

出産の手伝いに行く事もできず、早8ヶ月。早く会いたい。

さて鯉のぼりにはどんな意味が?









鯉のぼりは天の神様 そして地域に男の子が産まれた事を知らせる意味合いがあると言う。

鯉のぼりは江戸中期まで武者絵のぼりの付属品として登場していたらしい。武者絵のぼりの起源は「旗指物」武士の軍旗である。

栃木に引っ越して来て、家のすぐ近くを散歩中「武者絵のぼり」を見た。大きな泳ぐ鯉のぼりは田舎ではよく目にするけれど、民家にはためく武者絵のぼりを見たのは初めてだった。

節句飾りも決まった3月17日栃木県市貝町をサイクリングした。観音山梅の里から全国で唯一の武者絵資料館という大畑武者絵資料館まで足を伸ばした。大畑伝統武者絵は江戸時代から300年の歴史をもち、今は三代目大畑耕運氏が制作にあたっている。

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