2012年10月26日金曜日

もって菊

栃木自宅から歩いて10分程の所に、地元野菜直売所が2軒ある。オープンは週3日。早朝に収穫された採りたての野菜が、短時間だけ販売される。
その日によって店頭に並ぶ野菜は異なるので、決まった野菜を買いに行く時には使えない。しかし、旬の野菜を手に入れるには、とても嬉しい直売所である。
先週末、散歩がてら2軒の直売所<大地の恵みとエグレット>を、梯子した。

今回初めて手に入れたのは、食用菊。1パックで80円だったと思う。
お刺身のつまについてる小菊は、食べた事があったけれど大輪の食用菊は食べた事がない。初めて挑戦である。どうやって料理するんだろ?
ちなみにこの食用菊は、「もって菊」「もってのほか」とも言われ、正式には延命楽という品種だが、天皇の御紋である菊の花を食べるのはもってのほかと、この呼び名がついたそう。

直売所の女性は、酢漬けとキクちらし、残りは冷凍して・・・なんて教えてくれたけれど、さてさて・・・。

さっと洗う

花びらを摘みバラバラに

熱湯でさっと茹でる(湯通し程度)
ざるにとり、水を切る

甘酢に漬けて、どうぞ!
こんなに簡単! 季節を感じる一品ができた。
食用菊の取れる時期は、10月後半から11月のみ。なんと贅沢な食材でしょう~。

翌日は、炊きたてのシラスご飯(大洗で手に入れたシラスだが、これも旬だなあ~)にキクの甘酢漬けをのせたシラス菊ご飯。シラスと菊の相性は抜群だった。
おまけに、採りたての唐辛子を効かせた酢バスにキクを混ぜた酢の物も出来ちゃった。これまた、so good!
しかし冷凍にする分は残ってない。2パック買っても良かった。

旬の食材をいただける幸せをかみしめてる。

2012年10月25日木曜日

大洗漁港とアウトレット。そしてドッグラン

透き通る青空、鮮やかな朝焼けとなった日曜日(10/21)を、水戸で迎えた。
秋たけなわ。絶好の行楽日和である。

家事もそこそこに、国営ひたち海浜公園に向かった。コキアの紅葉やコスモスが見頃で、犬連れもOKと聞き、一日ゆっくり公園で過ごそうと思ったのだ。
家からひたち海浜公園までは車で40分程の距離だが、この日はひたちなか市に入った途端にひどい渋滞となってしまった。何の渋滞かもわからずタラタラと流れに任せ走行していた私達が、この渋滞の原因は海浜公園に向かう車と知ったのは、数ある公園駐車場入口近くになってからだった。いや~、こんなに人気のある公園とは知らなかった。
海浜公園の春/ネモフィラと秋/コキアは、必見だとか。開園と同時に入る必要がありそうだ。
駐車場に入る長~い列を横目に、私たちは予定を変更し阿字ヶ浦に向かった。
阿字ヶ浦の名は多くの人に知られているように思うが、海水浴もないこのシーズンだからなのか寂れたイメージが強い。もしかしたら観光客も激減している茨城の海で、その影響を強く受けているのかもしれない。

阿字ヶ浦から那珂湊に向かった。那珂湊の漁港近辺で再び渋滞。何かイベントでもあったのかしら?
大洗漁港
那珂湊をあきらめて、大洗へ向かった。
大洗漁港で、昼食。今が旬という生シラス丼が食べられると期待した。
しかし残念な事に日曜とあって生シラス漁の船がでないそうで、断念。変わって、まぐろカツとお奨めの海鮮ちらしをいただいた。暑さ2㎝位の厚切りのまぐろにカラッとした衣は、食べごたえ充分で大満足。魚市場直送のまぐろは、一味違う。






他にも店先で美味しいそうな焼き物揚げ物がいっぱいだった。蒸したウニ・アンコウ汁・から揚げ・・・・あれもこれも食べたい! でもお腹がはちきれんばかりにいっぱいだ。こんな時いつも思う。何でこんなに簡単に(?)満腹なってしまうのか!?
お土産に釜揚げシラスを手に入れて我慢する。次回は生シラスと名物アンコウも食べてみよう。





あつあつの釜揚げシラス
大盛況の大洗町 漁協直営「かあちゃんの店」生シラス丼が食べられたかも?!

アウトレットから見た大洗海岸
大洗リゾートアウトレットへ。
およそ70店舗のさほど大きくないアウトレットだが、海沿いの小粋なプチリゾート感覚で楽しめるアウトレットだ。中庭にちょっとお洒落なカフェでもできれば、リゾート感覚はもっとアップしそうなんだけど・・。だけど3.11の震災で4か月間休業していてここまで復興したと聞けば、すごいぞ茨城と言いたくなる。
モールでは復興記念ギャラリーが開設されていた。東北の被害があまりに大きかったので、我々は茨城の報道をほとんど目にしなかったが、展示された写真や資料で茨城の被害の大きさを知り、私はショックを受けた。今こうして普通に楽しげに働いているように見える漁港の人々を見て、地震前の漁港を知らない私は、恥じ入るような申しわけないような、人々の偉大さに打ちのめされるような感覚に囚われた。





久々犬たちと遊べたテディーは、なかなか帰ろうとしなかった。
このアウトレットには、もう一つ魅力がある。無料のドッグランがあるのだ。
帰国して、日本には気楽に犬を遊ばせる場所がないのを非常に残念に思っていた。リード無しに犬同士気ままに自由に駆けっこできる所がなく、またほとんどのドッグランが登録や有料会員になる必要があり、使用料も高く手軽に短時間遊ばせる事が出来ない。(アメリカでは無料かつ登録など必要がない所がほとんど)。
しかし、このアウトレットのドッグランは何の制限もなく、ドッグランに入れる。言わば、天国のようなDog Welcomeのアウトレットだ。
テディーがハッピーになれば、私もハッピーになる。
ペットと人間、できるだけ自然な形で共存していきたいよ。
ペットに限らず、規制って何の為?

こうして茨城の海岸付近をふらふらし、一日は終わった。
家から1時間以内でも訪れたい地が多数点在し、食べたい物が目白押しで順番待ちの状態である。

<欲>は生きる原動力だ。
食欲・性欲・睡眠欲という生理的な欲求と、物欲・名誉欲・金銭欲・知識欲・恋愛欲などの2次的な欲求があるけれど、最近の私には食欲しか残されていないような気がする。
これはまずい。食だけになったら、体重増加は必至。うううう・・・困った。

2012年10月18日木曜日

高根沢町のコスモス

ポカポカと暖かな秋晴れの土曜日(10/13)
宇都宮の北東12kmに位置する塩谷郡高根沢町にある鬼怒グリーンパークではコスモスが満開を迎えていると聞き、行ってみた。

鬼怒川の河川敷を利用した公園は、水上アスレティックやボート・芝生・テニスコート等設備も充実しており、家族連れにはうってつけの憩いの場となっている。
そう言えば、20年位前の宇都宮に住んでいる時、子供たちや姪甥を連れて、ここに来たっけ。
いやいや、ずいぶん時が流れたもんだ。

色とりどりのコスモスが咲き乱れる公園。こんなに様々な種類があるとは知らなかった。
春には菜の花、そしてポピーが楽しめるそう。大仕掛けのアミューズメントパークではなく、お金もかからず自然を肌で感じる事の出来る公園が近くにあるのは、栃木の子は幸せと思う。







携帯写真はズームにしちゃダメね。













日光連山が見える


グリーンパークを後にし、歴史民俗資料館へ。
展示室には、町にある250の遺跡の出土品他、町の文化財・古文書、高根沢出身の芸術家の作品なども展示されている。
宇津救命丸の展示を見つけた。夜泣き・かんの虫に<宇津救命丸>の、あの<宇津救命丸>は、ここ高根沢で生まれたとは、驚きだ。400年前に生まれた家伝薬で、今も処方や剤型はほとんど変わっていないそうで、宇津救命丸の工場・薬師堂・資料館は予約をすれば見られる。覗いてみたい。

なかなか面白いぞ、高根沢町。
帰りがけに<元気あっぷむら>http://www.genki-up.info/に立ち寄り、お豆腐のケーキを食べ地元の野菜を手に入れた。

今日も一日ありがとう!
風を感じ、花や土のにおいを嗅ぎ、地元の人達の生活を想像し、先人たちに思いを馳せる。そして極めつけはその地で取れた旬の物をいただく。
こんな些細な事に幸せを感じるって、年を取るのも悪くない。

しかし、、、まともなカメラを持って歩かなくてはいけないようだ。
手軽な携帯カメラでいいと思っていたけれど、こうして見ると全く力を感じない。
犬連れなので、大きなカメラは持ちたくないけれど、マクロもズームも撮れるカメラってないかなあー?
それはそうと、今出回ってる液晶パネルって、強い太陽光の下では非常に見えにくい。あれは、何とかならないものかしらね。

2012年10月17日水曜日

那須烏山 蕎麦と鮎

栃木と茨城を行ったり来たりの生活で、<うち>という言葉は使えない。夫との会話の時、あっち持って行くとか、家に行ったら・・・と言っても、何処の話か分からなくなる。なので、栃木をhome、茨城をawayと呼ぶ事にした。ホント水戸の家はaway。狭いマンション暮らしで、生活用品も必需品だけで知り合いもおらず、まだまだ水戸は我々にとってawayだ。

栃木の自宅(ホーム)から茨城のマンション(アウェイ)までは、北関東自動車道を使えば1時間ほど、一般道でも1時間半から2時間である。行き来するには適度な距離かな?

三連休の最終日(10/8)。この日は決まった道を行き来するのもつまらないと、ホームから那須烏山を通ってアウェイに戻る事にした。
八溝そば街道を北上。1年前にこの地を訪れた時は、街中にある松月庵に入ったが、松月庵も美味しかった。さて今日はどんな手打ちが食べられるか。

那珂川町にある<そば処 一徳>に行った。

山菜揚げ玉蕎麦 1000円






那珂川町産の玄そばを石臼で製粉し、毎日使用分だけのそば粉を作っているそう。香り高い腰のある手打ちそばを賞味堪能。










そば街道から少し脇に入ると、そば畑が広がる。花のピークは8月下旬から9月とか。今は少し黒くなった白い花。これから実になり、新そばの季節がやってくる。
そば街道からさらに北へ。那珂川町馬頭温泉近くの<高瀬観光やな>を訪れた。

鮎は8月~10月。初めて”やな”での採りたて天然鮎をいただいた。



塩が効いてて美味っい~!
満腹幸せを感じつつ、栃木を離れ、茨城へ向かった。

お昼前にホームを出てきた私達だったが、どんどん日が暮れていく。
那珂市に入った。水戸はもうすぐそこ。


秋の日の夕方、森閑とした佇まいが、妙に心を和ませてくれる。
今日はろくにテディの散歩をさせてない。。。<常陸二ノ宮  静(しず)神社>に立ち寄った。
暑かった一日も終わりが近づき、風も冷たくなってきた。

<常陸二ノ宮 静神社>は、
9世紀前半に建てられたと言うが、さらに1667年水戸光圀公が本殿・拝殿等を造営した。しかし、その後焼失。1842年徳川斉昭により再建された。水戸藩との結びつきが強く、徳川家の祈願所でもあったそう。



<常陸二ノ宮 静神社>は9世紀前半に建てられたらしい。


栃木と茨城。
それぞれの田舎町に、それぞれの味わいがある。
食に自然に歴史・文化・・・・。
季節が変われば、見える物も全く変わってくる。
今後も自分の足で歩き、そして感じたい

2012年10月11日木曜日

那珂湊おさかな市場

3連休の初日(10/6)姉夫婦がダイニング用キャビネットを運んで来てくれました。
水戸の住まいに客人はを迎えるのは、初めての事。この日は義兄の誕生日であったけれど、何のもてなしもできません。

水戸から30分程の所、那珂湊漁港に行きました。
この港に来るのは、2回目。前回は一箱30匹入りのさんまを1000円で手に入れましたが、さてさて今日はどんな物があるのか~?

まずは美味しいと評判の店"くりたや"へ。

目光のから揚げ・刺身定食 1200円






海鮮丼 1500円
岩ガキも!すごいボリューム。ご飯は少なめ。















出てくるまでの待ち時間は長いけれど、評判通りのまた来たくなる定食屋さんでした。






そして、おさかな市場へ。
ぶり一匹1500円。さばいて切り身を作ってもらった。
見事な手さばき。こんな風にできるようになりたいなあ~。


 ブリの他、カマス・タイ・カレイ・桜エビ・明太子・みりん干し・・・と、山ほど仕入れできました。
姉夫婦と分けられると思うと、思いっきり買えちゃいます。




帰りに、干しイモの大丸屋に行きました。
なんてたって、茨城は日本一の干しイモ産地(99%を生産してる!)ですからね~。
いろんな種類の干しイモが並んだ店内でしたが、写真を撮って来くるのを忘れてしまいました。
ホント想像以上の干しイモがあるんです。
参考までに。

お芋のジェラードもいただきました。
ジェラードも、お芋だけで6種類もあります。私たちは2種類だけいただきましたが確かに味も香りも違う。たかがサツマイモと言うなかれ。なかなか奥が深いです。

夕方からお天気が悪くなってしまったけれど、盛りだくさんのひたちなか市那珂湊の散策でした。

2012年10月4日木曜日

1時間の散歩で



「水戸」という地名は、那珂川の舟運の河港として栄え、水運の戸口とされていた事に由来する(Wikipediaより)
栃木県とも繋がる那珂川は、関東地方第3のとても魅力的な大河である。

台風一家の去った午後、1時間弱の散歩に出かけた。
まずは那珂川の土手から。
水戸市
手前はアートタワー 展望台になっている

ひたちなか市
日立製作所のエレベーター試験塔
右手の白い塔は地上200m  2009年12月築
試験塔として世界一の高さを誇る


曼珠沙華が咲く
ヒガンバナよりこの名が好き
私の住む水戸市城東2丁目に二人の生誕地の石碑がある。
まずは、第19代横綱 常陸山谷右エ門。


横綱生誕の地からほんの1分の所に、日本画家の横山大観の生誕の碑がある。お墓は谷中にあるそう。谷中は義母の先祖が眠る墓。縁を感じる。




 街を歩けば、旧町名の石碑があちこちに。


ちょこっと散歩しただけで、自然も歴史もじかに感じられる地。行動範囲を広げていきたい。

2012年9月29日土曜日

ホームタウン

週末は上三川に帰って来る。今週末は3泊。
やはり自分の家は良い。何でこんなに安らぐのだろうか?
ブログを始めたばかりなのに、なんてネガティブな、、、でも本音。

長くて4年、最短は7か月住まいの引っ越し暮らしの27年。ジプシーか、サーカスの劇団かというような生活をして来た我が家のホームタウンは一体何処なんだろう?

アメリカ滞在ではどこに行っても聞かれた。
"Where are you from(ご出身は)?" "Where is your hometown(故郷はどちら)?"
「日本から来ました」とは答えたけれど、ホームタウンの質問にはいつも詰まってしまった。

子供たちは成長し、それぞれの地で仕事に学業に忙しく過ごしているようだが、彼らにとってもホームタウンって何処になるのかなあ。一番長い期間住んだサンノゼなのだろうか? でももうサンノゼには子供たちが帰れる住処はない。
子供たちの寄港の場は場所ではなくて、我々親が遠く離れた場所からエールを送ってるって事で良いんだなんて考えるようにもしてみたけれど、やはり場所は大事なんじゃないかな。
子供たちにホーム(タウン)を作れなかった子育て時代。今ちょっと悲しい。

5対2あるいは4対3で、水戸と上三川を行ったり来たりしてると、ホームがいかにありがたい存在であるのか、よくわかる。
あれれ?? まだ2年にも満たなかった上三川なのに、上三川は私にとってすでにホームタウンになったのかなー?
自宅からの風景
何でもないこの景色が妙に心を落ち着かせる。
ツリガネニンジン
ミズヒキ


2012年9月27日木曜日

心機一転

28年前横浜で始まった結婚生活は、引っ越しの連続。想像以上の引っ越し生活となりました。その最初は5年間のオランダ(アイントホ-ベン1年、アムステルダム4年)でした。帰国後は栃木県宇都宮市に住み、1年後渡米。テキサス3年(ダラス・オースティン)カリフォルニア(サンノゼ)バージニアに暮らし、再びカリフォルニア(サンノゼ)からカリフォルニア(サンディエゴ)とアメリカを東に西にと動き回り、気がつけば17年間のアメリカ生活となりました。3人の子供たちの進学も決まり、夫と二人帰国。 やっと栃木県上三川町の自宅に落ち着いたと思っていたら、今度は茨城県水戸市での暮らす?!ふ~~、 いつになったらゆっくりできるのやら?
それでも新しい土地、楽しみたいと思います。
心機一転ブログを始めます。

まずは桜川

水戸での生活が始まって、1か月が経とうとしている。
引っ越し慣れしているとは言え、やはり新しい生活は戸惑う事ばかり。
それでも、家からすぐに気持ちの良い土手散歩道があったのは、実にうれしい。車も走る住宅街を歩くのは、苦手だ。
久々にお散歩日和となった昨日(26日)桜川から東へ、那珂川合流地点まで歩いてみた。

所々に橋が架かり対岸に渡れる。


桜川に沿って 常磐線が走る。この地に親近感を覚える由縁か?
このお天気でも人影はほとんどなく、独り占めの散歩です。


桜川と那珂川の合流地点



ツルボ