先月の息子のミニの事故は、ガラス修理・バンパー等の修理が終わり、以前と変わらぬ姿に戻った。
ボディーショップでの支払いは相手方の保険処理された。問題はガラス修理。ミニの整備工場での支払いは650ドル。当初お金がないと言いつつも、(いつかは)払う意志を見せていた相手方だが、その後全く連絡がなく、息子からの問いかけにも返信なし。
たかが650ドル、されど650ドル。
こちらの保険会社を介する事も可能だが、今後の保険料・免責額に影響が出ない保障がないので、得策でない。
もう事故の事は忘れて、怪我がなくて良かったで済ませるか。。。。どうも腹の虫が収まらない。
息子はSmall Claims Courtに起訴する準備を始めた。訴訟の国アメリカに生きると決めている息子だから、この経験は貴重、いい勉強になる事だろう。
http://sfbay.craigslist.org/
売買・求人広告など、Craigslistはアメリカでは欠かせないクラシファイドとなっている。
今回家探しをしていて、毎日欠かさず情報を探していたのも、craigslist。今の家を見つけたのもこのCraigslistだった。
しかし現在の深刻な不況は、Craigslistの利用にも影響が出ている。Craigslistを使っての詐欺行為が頻発しているのだ。
特に車の売買の際に、車に乗り込んだと所をバンとやられたり、貴重品を取られたり・・・。
日本領事館からも、注意喚起のおふれが出回ったほどだ。
家探しをしていても、1日に何件もの「この値段でこの物件?」という驚異的な物件が出ていた。そういった物件は遅くとも数日のうちには消されていて、Craiglistは事故防止に躍起になっているようだが、次から次と出てくる怪しげな勧誘・広告をすべて排除する事は不可能だ。
先日そのCraigslistで良さそうな物件を見つけた時の話。
早速、広告主に電話をかけた(Emailのやり取りはしないと書いてあった)。
私「犬は20lb以下と書いてありますが、大きい犬は駄目ですか?」
主「いや~、別にいいですよ。あんまり気にしてません。」
私「家を見せていただきたいのですが・・」
主「明後日、11時から家を見せる事にしてますので来てください。」
私「わかりました。是非伺います。」と電話を切ったが、広告には住所の番号がない事に気がついて、再び電話。
主「ハハハ・・。住所がなかったんですね。アドレスは○○○○です」
約束の日が来た。
夫に詳細を説明。夫は一言「怪しい。。。」
確かにEmailのやり取りはさせないし、住所も書いてない。11時からするというオープンハウスの案内もCraigslistにアップされていないし、これはチェックの必要ありだわ。
再びインターネットで情報を確認。うわ~、通り名のスペルで『a』の所が『e』になってる。自分の家の通りのスペルを間違えるかなあ~?ますます怪しい。
聞いたアドレスで物件の確認。彼のアドには2200sf 2階建てとあるが、ウェブ情報は1950sf 1階建て。ううう、もっと怪しい。
夫と2人かなり緊張した面持ちで、お財布やクレジットカードは持たず物件を見せてもらいに出かけた。
案ずるよる産むが易し?!
気のいいおじいさんとおばあさんが私達を迎えてくれた。
結局の所、お二人は別の場所に住んでいてその家は15年間ずっと同じ人に貸しているので、住所もよく覚えていなかったらしい。またずいぶん前に改築したがその情報がウェブにアップデートされていなかった。お年寄りであまりインターネットは使っていない。と言うのが
それぞれの理由だったようだ。
終わってしまえば笑い話、お二人には口にせずともあらぬ疑いをして申しわけなかったけれど、今の時代何があるかわからないから、緊張した~~。
anton2009年07月16日 02:30
うわぁ~
へたな推理小説を読むより、よっぽどドキドキしちゃいました。
kame32009年07月16日 02:39
どうもどうも・・・
本当にかなり緊張してその家に向かったんですよ。調べれば調べるほど、どんどん怪しくなって行くのを止めようかと思ったほどでした。
Craigslistでのおかしな事件は、3週間ほど前にもあった。
娘は新しいPCを手に入れたので、3年前に購入したノートパソコン”VAIO”を売値250ドルでCraigslistに出した。
するとその日の内に問い合わせが来た。
以下は、娘のボーイフレンドの秀くんと、不可思議な男性Mの会話です。
M「インターネットのコネクションはあるか?250と出ているけど、200ドルにならないか?」
秀「200ドルでOK.バッテリーのもちが悪くなってますが、インターネットはもちろんできます。」
M「バッテリーは問題じゃないので、インターネットさえ繋がれば買う。今日中に必要なのでサンノゼダウンタウンまで持ってきてくれないか?」
秀「PCに入っているデータを消すのに多少時間がかかりますので、夜遅くなりますが・・。」
M「時間は夜何時になってもかまわない。ダウンタウンまで持ってきて。私のアパートは○○○○」
傍らで聞いていた娘がすぐに指定された住所を調べた。その住所に言われたアパートは立っていない。<危険信号が鳴り始める>
秀くんはいったん電話を切り、渡す準備ができた時点でまた連絡する事にした。
データ消しの作業中も、私達の想像はどんどん膨らんでいく。この人なんでそんなに急いで古いPCを買う必要がある?何で地図にアパートが載ってない?<やっぱり怪しい?>
夜10時半、データ処理が終わって再びMr. Mに連絡。
待っていましたとばかりに、「とにかく今日必要なので持ってきてくれ」と。
それじゃなくても夜更けのダウンタウンは怖くて避けたいところなのに、マップに存在しない指定場所のアパートでの引渡しはしたくない。
秀くんとの話し合いが進み、Mr. Mは今度はダウンタウンの北に位置するホテルロビーを指定してきた。
ホテルロビーなら、まず大丈夫か。。。。
娘と秀くんは2人で取引場所に出向くつもりだったが、危険な匂いが立ち込めたまま2人を行かせるわけには行かないと、夫も取引に同行する事になった。
指定されたホテルのロビーで、MR. Mは早速渡されたノートパソコンのインタネット・コネクションをすぐに確認。「グッド・グッド・・・」と言いながら、ポケットからガバッと取り出した100ドル紙幣(100ドル紙幣はアメリカではあまり使われていない)2枚を無造作に娘に渡し、「サンキューサンキュー」と去って行ったらしい。
ぽかんと取り残された3人。
実態がほとんどわからないまま、娘のPCはわずか1日で売れた。結果良ければ全て良し。
何事もなくて良かったとほっとしたのはもちろんだけど、Mr. Mは何者だったのかという素朴な疑問はしっかり残った。
それにしてもアメリカ、いろんな人間いる。いやいや、これはアメリカだけの事じゃないか。ちなみにMr. Mは韓国人だったようだけど、お国柄は関係ないよね。
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