2011年10月5日水曜日

2011/10

市民権

2011年10月05日17:28
先日晴れて運転免許を取得して、ついに私は日本での市民権を得たような気分になっている。
『市民権』本来の意味は、市民として暮らす権利で免許などなくても、何ら問題はない。
が、私の住む地では免許がなくては生活ができない。駅まで歩いて45分、バスも一日数本しか走っていない。運転できなくては生活が成り立たないのだ。この状況はNY等の一部の大都市を除くほとんどのアメリカ地域でも同じで、免許・車があるのは当たり前であり、交通網の発達した日本の都市部や一般的な住宅地とは、だいぶ異なる。

市民権を感じるもう一つの要項は健康保険だ。
夫に扶養されている私は、夫の会社の健康保険に入っている。日本の健康保険は素晴らしく、保険さえ持っていればどこの病院でも診てもらえるのは、ありがたい事だ。

先日娘が虫垂炎で入院手術した。幸い娘も今年は夫の健康保険に加入を認められていたので、入院代は15万円ほどだった。仮になかったら、50万近く?!とんでもない金額になっていたと空恐ろしくなる。
今、来年も我々扶養されている家族全員保険に入れるよう、いろいろと書類をかき集めている所だが、海外に住む子供たちの健康保険を保持するのは、なかなか難しい状況にある。
日本にどの位の期間帰って来られるもわからない状況だが、今回の娘の緊急手術のような事があると、なんとしても保険をキープしたい。

かたや、アメリカの話。
私達夫婦はアメリカの運転免許は持っている。しかし健康保険がない。先日私はなんで帰国したんだっけ?とふと不思議になった。愛する夫(笑)がいるからなんだけど、それより職を持たない私の健康保険料が払えないので帰国したんだった。
病気や事故になったら、医者にかかれず死ぬか、破産するかのアメリカ。自己破産の最大の理由は医療費と言うのだから、アメリカの医療システム、保険問題は深刻である。

さて、市民権(永住権だけど)の話。
私たちはグリーンカード(永住権)を取って、アメリカに住んでいた。このグリーンカードを手に入れるのも、えらく苦労したもんだったけど、9.11のテロ以来、移民局のチェックがさらに厳しくなり、グリーンカードを持っていても半年以上アメリカ本土を離れる場合、再入国許可書を取得しないと、最悪グリーンカードを失ってしまうようにもなってしまった。許可書の有効期間は2年。夫が帰国してすでに2年が経過し、再入国許可書が無効となり、グリーンカードもなくなってしまったのではないかと、想像する。

子供たちがアメリカで暮らせるようにと手に入れたグリーンカードだったので、その目的は果たせたグリーンカード取得ではあったけれど、16年のアメリカ生活・グリーンカード取得までの長い道のりを思う時、なんとも言い難い寂寞とした感情が沸き起こってくるのは、否めない。

私が免許を取ったことで、精神的に市民権を得た感じている今、我々夫婦は何をするべきなのか。いろいろ考える今日この頃である。


アメリカで日本食”ミツワ”

2011年10月13日09:59
日本人は食に貪欲だ。そして四季折々を味わい、世界中の食べ物をも各家庭で楽しんでしまう高度な(?)日本の食生活は、海外生活では味わえない大きな喜びである。
反面、”限定”って言葉に弱くて、つい限定やプレミアムなんて言葉を見ると、買ってしまう弱点もあるような気もするけどね。
さて食欲の秋到来。あれもこれもと食べたくなるのを抑えようもない。空腹時にスーパーに行くのは危険なので、最近では腹ごしらえ後に買い物に行くようにしてる(笑)。

これはアメリカの話。テキサス・カリフォルニア・バージニアと暮らして、カリフォルニアはアジア人も多く、なんて住みやすい所だろうと思っていた。特に南カリフォルニアは日本食レストランや日系スーパーも多く、ほとんどの物が手に入る。
ロサンジェルスに住む娘の大学院での専攻は、the Asian American Studiesだ。 大学での専攻だったthe Cultural Anthropology(文化人類学)から一歩踏み込んだ形で、主にアジアからのアメリカ移民について研究している。
彼女が大学のジャーナルで書いたアメリカ最大級の日系スーパーマーケット”ミツワマーケットプレイス”の記事がDiscover Nekkeiに掲載された。実際のミツワは、書かれているほど素晴らしいものではないのだけれど、初めてこのトーランスのミツワに行った時は、非常に感激したのを今でもはっきり覚えている。
http://www.discovernikkei.org/en/journal/2011/10/5/mitsuwa-marketplace/(その1)
http://www.discovernikkei.org/en/journal/2011/10/12/mitsuwa-marketplace/(その2)

一口にアメリカへ赴任と言っても、住む場所によってその生活形態は全く変わってくる。
そんなこんなを思い出しながら、日本の秋を感じてる。


太陽光発電

2011年10月15日14:25
3月、太陽光パネルを取り付けた。
私たちが設置を決めたのは、以下の理由からだった。
・日当たり自慢の我が家、さんさんと照らす日差しがもったいない。
・東京電力の余剰電力の買い取り価格が3月までの契約で1kW当たり44円、4月からは42円になる。
・国からの補助金も年々減少して来ている(国の補助金の上限は22年度65万円→23年度60万円)。
・いずれは取り付けるつもりであるなら、家の築年数・日々の電気代を考ると、設置費用を考えても早く取り付けるべきだ。

3月中に工事を完了させる為に、2月末太陽光パネル設置の契約をした。
そして、3月11日東日本大地震。
地震当日の停電、さらに計画停電が実施され、電気がなくては生活がおぼつかないと、身をもって経験した。

3月29日・30日 太陽光パネル取り付け工事。足場を組み8人がかりの大仕事だった。屋根の上で作業する人たちを見て、余震が起こらないようにと祈った。

4月12日、東京電力との通電がなされ、売買契約が取り交わされた。どうやらわが地区では、22年度最後の契約者だったらしい。ぎりぎり滑り込みの22年度契約となった。

原発事故以来、エネルギーの再生問題は大きく取り上げられているが、実際我々一般市民は何ができるんだろ?
私は原発はできるだけ早い時期に全面撤廃できるよう進めていくべきだと考える。原発を少しでも早く止めるためにも、我々にできる事は何?
<節電>
そう、この夏も節電が叫ばれ、国民総出になって協力し、かなりの成果を上げた。
しかし、、、
実際自分の家で太陽光発電をするようになって、あれ?と思う事がある(震災前の契約の時には、停電時は・・なんて話は考えもしなかった)。
が、震災を経験し停電時の不十分なシステムを知り、疑問を感じた。太陽光パネルが充分な発電をしていたとしても、一つのコンセントのみの稼働になってしまうので、その電力はPCや携帯の充電程度の僅かな電力しか賄えないのだ。
今私が望むのは、蓄電技術の開発だ。余剰電力を買ってくれるのはうれしいけれど、各家庭で蓄える事が出来たらどんなに素晴らしいだろう。多くの科学者・研修者たちが、頑張ってくれているんだろうけど、1日も早く市場にでるようにと心から願う。もしそんな日が来たら、電力会社の怪しげな経営や組織にも打撃を与えられるかもなんて、想像してる。

ついでに、ここ半年の我が家の売買電力を記録する。
年月    買う(円)   売る( 円)  
23.4     3.062     -
23.5     2.542      21.504
23.6     2.920      16.320
23.7     2.854     18.000
23.8     3.269     16.416
23.9     4.063     17.424
23.10     3.480      16.656
23.11      4.284      12.480
23.12      6.004     10.704
24.1    11.526      14.880  
(随時データ更新中)

昨年のデータがないので、この数字がどういう意味があるのかよくわからないのだけど、夏場のエアコンも使用している時期に電気代が3~4000円代で済んでるのは、なかなか良い?
ちなみに、一番発電量が多いのは4~5月とか。来年の春に期待しよう。


神の御業?

2011年10月19日07:53
私とどうも相性の悪いのか、ハイビスカス(一つ目の鉢は盗まれた。これは二つ目で、ほとんど死にかけたけど蘇った。しかし、最初の数個以来花をつけずの夏だった)

3週間以上前に小さな蕾を発見した。
せっせと日に当て、ひたすら咲くのを待っていた。
固く固く閉じたまま、なかなか膨らまない蕾。
ポトンと落ちてしまいそうで怖かった。
が、ついに今日、大輪の花(直径18cm)が咲いた。
心に沸き起こる達成感。
それにしても、小さな鉢に不釣り合いなほど大きな花。
待ちに待った花だけど、こんなに大きかったらすぐに落ちてしまいそうだ。
神の御業を感じる精巧な造り。感動。

がみら2011年10月19日 10:59
生き物ってみんな神秘的だよね。

kame32011年10月19日 17:13
そうだね。生物全般に言えるね。
私はとりわけ花に、ゾクゾクするような感動を覚えるんだけど、奇抜なデザイン・洗練された柄・思いもつかない隠れ技のようなものまで造り出しちゃう創造主(神?)は、なんて独創的でユニークな方でしょ?!