2006年9月30日土曜日

2006/9

9/01/2006
次男の膝

次男の両膝の痛みは良くならず、整形外科に行ってきた。
昨年も同じ時期に足首の怪我で診察を受けたので、今回はホームドクターを通さずすんなりと診て貰えた。

痛みの様子からてっきり成長痛(Osgood Sclatter)だと思って行ったのだが、診断は強い打撲による膝の損傷。膝蓋骨(お皿)の内側の部分に炎症を起こしているためだそう。しばらく運動は休んでPhysical Therapy(化学+運動療法)を受けるように紹介状を頂いた。

打撲であざになっていたのは左膝だけだし、あざが治ってから違う痛みが現われたので疑問の点はあるが、Dr.SはOsgoodではないと言い切る。素人にはわからないもんだ。

今週末のトーナメントはとても参加できる状態でなく、昨年に続き今年度最初のトーナメントはベンチで応援となってしまった。

長男も時々膝の痛みを訴えるものの、ホッケーは続けている。そして今日は練習日。今日もいい汗を流せたようである。が、ホッケーの後に彼を乗せてドライブするのは、我慢がいる。
真夏であろうと、ヘルメット・肘膝のパット・手袋に長袖ロングパンツのギアーをしっかりつけてプレーするんだもの・・・。それはもうたまらないですよ。


9月03日 「サッカートーナメント&お買い物」

昨日から3日間、次男の所属するサッカークラブが出るシリコンバレーカップがMorgan Hillで行われている。

膝の痛みを訴えている次男はプレーできないが、ゲームの応援に昨日今日と出かけた。
半分が新しいメンバーになった新チーム初めての公式試合。
次男はアメリカに来てすぐの3~4歳の頃サッカーを始めた。
その次男は14歳になってもサッカーを続け、やっと”サッカー”と言えるものになってきた気がする。
息子はでていないものの、球を必死に追う少年達の姿を見て、昔の日々を想い、胸が熱くなった。
本当にあっという間に月日が過ぎてしまった。
今日のゲームは本当にいいゲームだった。一日も早く息子がまたサッカーができるよう
今週からせっせとフィジカルセラピーに連れて行こうと思う。

午後から娘とお買い物。 娘が出て行く日も近づいている。
二人部屋の寮はかなり狭い。 持ち込める量は限られている分、買い物も熟慮しなくてはならない。
小物を買うのもえらく時間がかかる。
持っていけるもの、見ておいて向こうで買うもの、後から送るもの・・・。細かく考えていたら頭が痛くなった。
何をしても妙に感傷的な気分のこの頃。子離れできない私です。

ドナとも

kame3さん、やっと登録できました。ってもう夜中の2時半(^^;) 膝…お大事にm(--)m
 

9月05日 「長男は放課後忙しくなってきた」

昨日4日はLabor Day(労働記念日)で休日だった。
娘の買い物に追われた一日。 そして今週から息子たちは本格的にいろんな事が始まる。

長男は学校が終わる3時過ぎから毎日1時間半アートスタジオのアシスタントのバイトをしている。
このアートスタジオも今日からクラスが始まった。
アートアシスタントの後はドラムレッスン。
イランの太鼓"Tonbak"が中心のレッスンだが、Mr. Fは普通のWestern Drumも指導してくれている。
ギターやベースも少し弾く彼だが、しょっちゅう弾くほど好きではないらしい。
積極的にうまくなろうとしない。

新学期が始まってなんだかんだと忙しくなってきた長男。
私としてはPCゲームの時間が短くなるのは好ましい。
が、本人は宿題の時間を削っているのかもしれない。。。

私はAudiのキーを作りにディーラーへ行く。
当初3本で600ドルと聞いてびびっていたが、新キーは税込みで350ドル。
15000マイルのサービス点検も無事済ませ、洗車までしてくれた。
今日はとても気分がいい。


9月06日 「Physical Therapyに行く」

次男をフィジカルセラピーに連れて行った。

このセラピーは私が四十肩の時にも診てもらった。
セラピストのMr. Sが細かく息子の膝の状態をチェック。
ドクターの言うように膝のお皿の裏の部分が炎症を起こしているので、走りこみ、ジャンプ、階段等の運動は痛みが走るようだ。
膝に負担のかからない、膝の動きをスムーズにするエクササイズをする事によって少しずつ回復させるしかないようだ。
また温または冷のパットを当てる事も大切。血液の循環を良くする必要があるそうだ。
前回同様わかりやすい人体図を用いたMr. Sの説明は納得が行く。
検査・診断説明・エクササイズを1時間ほどで終えた。週2回通うように予約もした。

空港まで夫のお迎え。出張が延長になる事無く家に戻る事ができてよかったです。
3週間ぶりの夫。また太った?

安ど 「半月板が満月だった」

日本で「フィジィカルトレーナー」にあたるのは、「物療の先生」という事になるのかな。
しかし、エクササイズはほとんど無し。

僕も、高校の頃から激しい運動をするとヒザが痛かった。
高校時代は、やはり成長痛だと言われた。しかし、ずっと治らなかった。
毎回、しばらく運動をひかえて、日々の生活でもそおっと動くようにしていれば痛くなくなるので、そのまま今日まできてしまった。
痛くなるたびに医者には行っていたが、いつもレントゲンを撮って「骨には異常ない」という事で、シップだけ貰って帰ってきた。

今年の初めにまた痛くなったので、館林にある外科専門のところへ行った。
そこは、有名スポーツ選手も来るという「ひざ」「ヒジ」では有名なところ。
すでに2回通っていたが、前回までは他の外科と一緒で、レントゲン撮ってシップだけだった。

今回も期待はしていなかったが、レントゲンを見た先生が「これは、もしかすると」と云い、
「今日はヒザ専門の先生が来ているので、時間があれば見てもらった方が良い。」と云うので、見てもらうことになった。

「板状半月板」と云う診断だった。
半月板は横から見ると半月の形をしているが、上から見るとドーナツ型になっていて、
ヒザが曲がるときに足の骨が中心の穴に入るようになっている。
「板状半月板」は、中心に穴が開いていないので、ヒザを曲げると擦れる。
激しい運動や長時間の運動をすると、そこが炎症をおこす。と云うのが、痛くなる原因のようだ。

「手術すれば治るが、スポーツ選手ならともかく、普通の人はいじらない方が良い。」との事。
「あまり激しい運動はしないように」と云われて、シップ貰って帰ってきた。
結局、いつもと同じじゃん。 しかも、どの程度が激しい運動かわからない。

kame3

こんにちは。 膝の痛みを抱えているという人は、意外と多いんですね。
休養していれば激しい痛みはないようなので、サッカーシーズン到来なのに、歯がゆい思いをしています。
安どさんも、ずいぶん長い間膝に悩まされているんですねー。
こちらのフィジカルセラピーはエクササイズがかなり重要な部分をしめています。
日本ではリハビリと言うんでしょうか・・・。ガンガン良くなるという事はありませんが、
~~の筋力をつけるとか、~~の動きをスムーズにするとか言うセラピー達の説明は納得がいきます。
それとこちらではシップと言うものが出されることはほとんどありません。
だから日本からもらって来たシップは我が家の貴重品ですが、怪我の多い息子達はよく使っています。
 

9月8日 「忙しい金曜日だった」

北海道展開催というのでミツワに出かけた。
この夏北海道を旅して”北海道=おいしい”の感をさらに強くした私は、北海道展と聞いてじっとしてはいられない。
が、やっぱりここはアメリカ。過剰な期待は禁物だった。
それでもメロンパン・コロッケ・さつま揚げ・珍味・おはぎを手に入れて満足。
3人の子供達がうれしそうな顔でパクつくのを見れば、わざわざ出かけて行った甲斐があると言うもの・・。

夕方からは長男をバイトに、次男をフィジカルセラピーに連れて行く。
さらに長男はバイトの後すぐに高校のインラインホッケーゲーム。
今日はエグジビジョンゲームで、新人達のトライアウトも兼ねてのゲームだった。
高校に入ったばかりの頃はあまりに小さいし、ホッケーを始めたのも遅かったので、激しいコンタクトスポーツのホッケーが続くかと思ったが、最近では小粒なりに逞しさも出てきて前ほどはらはらしなくなった。

接戦の末の勝利で盛り上がる。
しかし1年若返ったチームはとても幼くチームとして成熟するにはまだまだ時間がかかりそうだ。

娘は夕方からカラオケへ行った。そうサンノゼにもカラオケがあったんです。
帰りは交通渋滞の中、友達を乗せ浮かれ気分での運転を心配して、夫がお迎えに行く。
彼が乗っていったトラックは駐車場に1晩お泊り。
そんな子供を思う親の想いがどれくらい子供達に伝わっているのだろうか。。。

8時、家族全員揃った。 魚屋Sさんからの配達された新鮮なお刺身で手巻き寿司のディナー。
しばらく日本食ともお別れの娘に「たくさん食べてね。しばらく食べられなくなるんだから・・・。」と言って自分で悲しくなった。
 

9月10日 「娘の旅立ちまであと1週間」

娘と過ごす最後の週末。

とは言っても、サンクスギビングにもクリスマスにも帰ってくるんだから、そんなに深刻に考える必要はないのだけれど、私の思いは複雑だ。

夫の仕事はいつもながらどうなるかわからず、今後どんな生活が待っているかわからない。
結婚して22年、引越しばかりの借家住まい。
彼女が大学を終えてたとえ家に帰ってきたとしても(その確立はかなり低いが)、たぶんこの家にまだ住んでいるとは考えにくい。
5人+1匹の家族としての形態は、この家ではもう終わりが近づいている?!

娘はせっせと荷作りをする。あっという間に彼女の部屋はダンボール他荷物部屋になった。
そして今日は車でサンディエゴに向かう寮の同室の友達の所に、共有で使う鏡・ポット・ランプ等を持ち込んだ。

夕飯は待望のステーキ。この夏Cutcoのステーキナイフを購入。
以前のテーブル揺らして食べるステーキとは大違い。スパッと切れて何とも気分がいい。
夫はステーキを焼き(いつも担当)息子達はポテトサラダ、娘はマッシュルームスタッフを作った。
こうして皆でバタバタと食事の支度をしてワイワイ頂く食事の何と楽しいことか・・・。

tatsuo1

我が家もそろそろ巣立ちの時代です。
家族揃っての安住の地は・・・・もう無い。
子育てが終了し、最後の安住の地は・・・私は北海道ですが・・・

安ど

北海道か、、いっしょに行こうかなぁ。

kame3

tatsuo1さんのお宅も転勤族、お子様もそういう年齢になっているのですね。
こんな思いは、親になってみなければわからなかった。
”北海道”いいですねぇー。この夏北海道を少し旅して、老後はここがいいなーと思っていたのです。
tatsuo1さんはもう安住の地として決めている!?

tatsuo1

10年前に北海道に家建てちゃいました・・・
 

9月12日 「マンモグラフィー」

乳がん検診”マンモグラフィー”に行ってきた。

これは乳腺・乳房専用のレントゲン撮影で、 乳房を挟みながら圧迫して撮影する。
乳房を圧迫しながら薄く均等に広げる事によって、少ないレントゲンの量で乳房の中をより鮮明に見ることができるそうだ。
去年に続いて、2週間前にこの検査を受けたのだが、左の胸に影があるとかで再検。
きょうもまたあのいやなマンモの検査を行った。

主治医によると、乳がんになる確立はやはり胸の体積に比例するようで、私の場合かなり低いと思われる。
なのに再検査!ムッとした!! 細かく書くとひどく自虐的になるから書くのは止めよう。

とにかく愉快でないレントゲン撮影を2枚して、結果を待つ。
結果良し!問題はなかったようだ。
しかしながら再検の連絡があった日は、たぶん大丈夫とは思ってはいても、「今、癌が見つかったらどうしよう?」と少し考えた。

父母を癌で亡くした私が癌になる確率は高い。
癌の本もいっぱい読んだけれど、いざ自分となると全く違った感覚になる。。。。
何はともあれ何ともなくて良かった。胸に感謝。
 

9月14日 「Back to School Night」

息子達の行っている高校のback to school nightに行ってきた。

この行事は新学期が始まった9月に行われ、その年のクラススケジュールに合わせて保護者が各クラスを回ってクラスの説明を聞く。
今年は夫も早く帰ってきてくれたので、息子二人の全てのクラスを各々回る事ができた。
夫は次男のクラスへ。
Band(金管楽器)-World Culture(世界文化) -PE(体育)-Spanish(スペイン語)-Chemistry(化学)-Alg2 Trig(代数学・三角法)-English(英語)
私は長男のクラスへ。
Photograph(写真)-Physics(物理学)- US History(アメリカ史)-Physiology生理学)-English- Cal AB AP(微積分学)

有名大学への進学率が高いこの高校では、ジュニアは大学準備たけなわ。
この年が大学を決めるのに最も重要な年となるからだ。
が、うちの長男は大学の事はほとんど頭にないのか、APクラスは数学だけで大学受験は眼中にないように見える。
娘のジュニアイヤーのBack to school nightでの説明は、”大学””大学”とうるさいほどに先生が言うのに辟易したが、今回全く出てこないのに、今度は拍子抜け。
クラスの取り方で、こうも高校生活が違ってくるのか・・・。
今回の説明では数学がひたすらたいへんなように感じたが、
勉強するという姿勢が見られない長男が、果たして最後までついていけるのだろうか・・・?
それにしても子供達は毎日たった6分の移動時間で広い校内をあっちのクラス、こっちのクラスと行き来するのは大きなバックパックを背負ってご苦労さんな事だ。

Hans

子供を預ける教師たちを、子供の親が品評する日です。
教師たちにとって、1年で一番いやな日に違いありません。
今日会った教師たちに、たいしたやつはいませんでした。
逆にどうしようもないのがいなかっただけ、マシでしょうか。


9月15日 「明日はサンディエゴへ」

娘と過ごす最後の日。
夫は休暇を取っていた。とは言っても家でPC、電話会議と仕事をしていたけれど。

昼から娘とミツワに行く。
荷物はまだ入りそうなので、寮に持って行くちょっとした日本食の買出し。
ご飯パック・カップスープ・ふりかけ・ティーバックお茶など・・。
それほど日本食が恋しくなるとは思わないけれど、少しは持たせたい。
ミツワの食堂で食事。せっかく二人で来たのに、絵里も口数が少ない。

夕飯は餃子。下ごしらえは私がしたけれど、64個の餃子を包んだのは娘。
夫は送別会で出かけていったので、その夫にも娘の包んだ餃子を食べさせたくて10個だけ冷凍。
その他の54個は4人であっという間に平らげてしまった。

留守番の息子達に明日用のシチューも作ったので、残りの時間は映画鑑賞”Walk to Remember"。
娘が5年前から一緒に見ようと言っていた大好きな映画。女子高校生がいかにも好きそうなストーリー。
映画そのものはおばさんにはどうという事もなかったけれど、あんなに「見て、見て」って言っていたのに最後の最後の日になってしまったなんて・・・。
時間よ、止まれと思ってしまう私はホント子離れできていない。

そして夜10時、長男の高校ホッケーゲーム。
初めから快調に飛ばすチーム。息子はパスミスはあるが逞しく動き回る。
残り時間12分で7-0のコールドとなり試合終了。

さあ、気持ちを切り替え明日の支度の仕上げをしようか。
では、行ってきま~す。

tatsuo1

我が家の長女は、高2です。
スポーツ馬鹿娘でキャピキャピギャル系で父親とはまったく違う生き物です。
目指す大学は1・2年寮生活みたいなので、あと1.5年後は我が家もこんな心境なのかな(-_-;)

kame3

tatsuo1さんのお嬢さんは高2ですかー。
キャピキャピギャル系のご子女とそのお父さん。近い内にお会いしたいものです。

tatsuo1

ご家族で遊びに来てください。
 

9月16日 「無事入寮」

9月16日(土)6時、ダンボール2箱スーツケース3個を持ち、サンノゼ空港に向かう。
いよいよ娘が巣立つ日が来てしまった。

夫の運転するトラックに乗る。3人無言で空港に着く。
サンディエゴまでは1時間25分のフライト。予定通り9時5分サンディエゴ空港着。

9時から寮の鍵はもらえるそうだったが、混雑を予想して先にお買い物。
Costcoで枕や布団を買った後大学に向かう。
ものすごくいいお天気。サンディエゴの晴れやかな空の下、寮に荷物を運ぶ。

娘が入る事になった寮はこの大学で一番新しい建物。
まるでバケーションハウスのような装いで私が以前想像していた大学寮とは格段の差。
娘の部屋は2人部屋。リクエストを入れておいた同じ高校出のそれほど近くない友達と同室。 あまり近すぎる友達同志は同室にならないほうがいいらしい。
カリフォルニアの予算削減を受けて今年は3人部屋が多くなったそうだが、娘はラッキーな事に新しい二人部屋。他の寮と比べるとかなり広いらしい。
度重なる引越しで要領を得ている私達、荷物を片付けるのにさほど時間はかからなかった。
そして再び買い物に出る。IKEA・Targetでリストアップしておいた備品類や収納棚を購入。
5時、娘は新入生歓迎のイベントに出席すると言うので、夫と私はDel Marのホテルに向かう。

Del Marの海岸線を散歩。恋人気分で日の入りまで海を見つめる。
子育てが終わったわけではないのだけれど、気分はもう老夫婦。
小粋なレストランが立ち並ぶ通りでレストラン選び。 おしゃれした男女が夕げを楽しんでいる。
ジーンズ姿の私達はカジュアルでそれでも少しは気取ったイタリアンに入る。
アメリカではなかなか食べられない本格イタリアンでレストラン選び成功。ワインも楽しむ。
あんなに結婚前は飲んでいたのに、ワイングラス1~2杯で私はしっかり酔ってしまった。 千鳥足でホテルへ。

”Del Mal Inn”1泊150㌦+Taxを娘の大学名を言ったら99㌦+Taxにしてくれた。
夫と二人きりでホテルに泊まるなんて何十年ぶりだろうか? 娘の寮生活がスタートした。
 

9月17日 「Good Luck」

今日も快晴。これ以上はないと言える程晴れ渡った空。

10時寮に入った娘と連絡を取る。 ”携帯電話”本当に便利な世の中になったものだ。
替えのシーツ・机のランプ等のショッピングでLinen & Thingsへ行く。
娘と「ああじゃない。。。こうじゃない。。。」と言いながらのショッピングは楽しい。
夫は暇そうにカートを押す。

Apple Beesで昼食。おいしかったけど、ずいぶん待たされたので、チップをケチる。
大学に戻り、今期の本の引き取りに行く。大学で使う本は如何せん分厚くてお高い。
中古本を申し込んだけど300ドル近くになりそうだ。
もっと安く買えるルートもあったようで、いろいろと研究の余地あり。

3時、寮の部屋に荷物を運び、鏡やランプの取り付け。
私は娘のベッドに横になってみる。
ここが1年間彼女が寝る場所か~。いい睡眠が取れますようにと祈る。
娘と別れて空港に向かう時間が来た。 娘と別れの挨拶をあっさりと交わす。
彼女から私達それぞれに手紙を差し出される。私達から渡す物は何もない。 振り返らず駐車場に向かう。

車の中で私は手紙を読んだ。 もうたまらない。涙が止まらない。
運転中の夫は<泣かそうと思ったなー>と茶化すけど、こんな別れは想像しなかった。
親ばかだけど、本当にいい娘に成長してくれたと思う。 心から私の娘になってくれた事に感謝する。
空港の待合室で夫は彼への手紙を読む。私は「こんな所で読んだらたいへんだよ。」って言ったけど、男って泣かないもんなの?
その夫への手紙を読んでも私は涙・・・。もう涙腺がどうかしちゃったよ。

8時帰宅。 息子2人も愛犬テディーも元気に私達を迎えてくれた。
長男16歳・次男14歳。しっかり留守番もできるようになった。
次男は洗濯までしてくれたのには驚き。
癲癇発作を起こさないかと心配したが、テディーも息子達の管理でいつもと変わらずに生活できたようだ。

皆、確実に大きくなっている。 淋しがってばかりはいられない。
娘の出発に心からエールを送ると同時に、私もこれからを考えなくちゃ。


9月21日 「娘からの贈り物」

娘がこの家にいなくなって4日。
送って欲しいもののリストをE-mailで知らせてきた。
今日から学校のクラスも始まるようで、少し緊張しているかな?

娘が別れの時に渡してくれた手紙の他に、残していってくれたものが二つある。
一つは私のmixiページの表紙にしたテディーの絵。
実際のテディーはもっと大きな耳と大きな口で、あの絵ほど幼顔ではない。
私が溺愛しているテディーだからと、出発1週間くらい前から少しずつスケッチしていた。

そしてもう一つはWebcam。
コンピューターに設置して相手の画像を見ながらおしゃべりができる。
娘のPCには内蔵されているので、彼女は以前から使っていたらしい。
彼女はPCショップで購入、私のPCに取り付けた。
その後Yahooからチャットを試みたがうまく行かず、Skypeで成功。
その日(出発2日前)は彼女の部屋のPCとと私のPCで試運転をした。
明日あたりWebcamでチャットしてみようか。。。

文字でのチャットはつらいもの。
何故ならこっちは日本語あちらは英語だもの。やっぱり生で話したいよ。

それにしても携帯電話にE-mail,AIMのチャットやSkypeチャット。
本当に便利な世の中になったもんだ。


9月22日 「0-157」

新学期が始まって1ヶ月、息子達も新しい学年のスケジュールに慣れてきたようだ。

結局クラスを変更する事もなく、長男はMathに次男は0時限のバンドにてこずりながらも、学校生活を毎日元気に過ごしている。
4人の夕食は少し活気に欠けるものの、少しずつ慣れてきたところだが、今日から夫は日本に出張に行った。
今頃は狭い機内でお休みかな? そして今日は3人の夕食。

突然長男が言った。「O-157が出たんだよね。生のほうれん草を食べない方がいい。この事はEriにも知らせたら。」
姉が出て行っても我関せずの顔をしていた長男だったから、何だかとってもうれしくなった。
私が「大学のドームの中だからほうれん草のサラダは出さないんじゃない?」と言うと
「それでも知らないで出されて食べちゃったら?Eriはほうれん草のサラダ好きだから・・・。」
これにはぐっと来た。兄弟っていいもんだ。

*カリフォルニアのSalinas産のほうれん草から0-157が出て、すでに数人の死者も出ているそう。

ドナとも

アメリカではほうれん草生でよく食べるの?
日本じゃあんまり馴染みがないけど…野菜の生って怖いね(>_<)

kame3

こちらではサラダバッフェなどでも必ずと言っていいくらい生のほうれん草が出ます。
でも日本の一般的なほうれん草ではなくて、baby spinachという種類。
一般のよりずっとやわらかくて腰がない感じ。
アボガドやベーコンとナッツ類と合わせて胡麻ドレで食べるのが私は好き。。。
でもしばらく食べられないなー。

ドナとも

そっかぁ… んじゃグアムにもあるかな~?
ってあってもやめといたほうがいいのか(苦笑)


9月26日 「空の巣症候群」

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内向的で、人と付き合うのが嫌いな性格で、家にいるほうが好きというタイプに多い。
子育てを生きがいとしてきた良妻賢母型の専業主婦に多いが、更年期や夫との絆の弱さなどの要因も指摘されています。
***********

今の私はこれ?まさか・・・。
内向的(NO) 人と付き合うのが嫌い(NO) 家にいるほうが好き(最近YES) 良妻賢母型(NO)
結論:更年期+単に淋しいだけなのでしょう。

決して広いとは言えない家で娘の部屋をそのまま使わずにいるのはもったいないと、模様替えを始めた。
最初はいつでも帰れるように全くいじらず置いておこうと思ったけれど、トイレもバスもついている彼女の部屋は大いに利用価値がある。
まずはベッドにキルトパットとシャムをつけた。
そして数ある我が家の音の出るおもちゃを運び込んでミュージックルームにする事にした。ギター・トンバック・サックス・スタンド・マイク・アンプ他。
簡単に動かせる物だけにしないとね。
息子はドラムセットが欲しいようだけど、今はちょっと手が出せない。
まだ一人目の巣立ちで空の巣症候群になんかなっていられないよ。

アメリカでもEmpty Nest Syndromeの話はよく聞くけれど。
でもこの淋しさあと二人に経験するのかー。
今をうんと楽しまなくちゃね。


9月27日 「すごい校外見学」

長男の選択しているPhysiology(生理学)で校外見学があった。
場所はSanta Clara CountyのCoroner Division(検死所)である。

クラスの子の父親がそこに勤めているそうで、特別に25名の見学を許可された。
抽選で選ばれた息子はどきどきしながら出かけていった。
そして帰宅した息子の話は想像を上回る物だった。

実際に死体を目の当たりにして、死体の洗浄、頭をのこぎりのようなもので切って脳を取り出す、
腹部もナイフでざっくり切り、肋骨をペンチで折りながら、心臓だけを取り出す・・・。
その際粉骨が飛び散るらしい。
そんな様子を見て気絶した女子もいたそうだが、横たわる死体を目の当たりにした時のショックに比べると、臓器を取り出したりする時は冷静の見る事ができたとか・・・
すでにその時には人間と言うより物体と化していたようだ。
またそれぞれの臓器が思いの他大きく、本に書いてあるよりずっと存在感のあるずっしりした感じがしたとも・・・。

この校外見学はボランティアの父兄が車を出して連れて行ってくれたのだが、
検死所見学の後、ファーストフードを食べてから学校に戻ったとは恐れ入る。

このような校外学習が果たして意味のあるものなのだろうかと考えた。
それらの遺体は自殺、ホームレス等の謎の死、交通事故、犯罪がらみ等らしいが、亡くなった人達の尊厳は?
しかし、子供達がこういう形で死をとらえることで生を考え、臓器移植などについても身近な事として考えていくのは決して悪い事ではないかもしれないと、もらって来た資料を見て思った。

検死官と言えば、パトリシア・コーンウェルの『検死官』を思い出す。
単に小説でのお話のはずが、現実に毎日行われている。
実際ここの検死所には検死官・病理学者・捜査官など22人のスタッフがいる。

それにしても、とんでもない所に校外学習に行ってきたもんだ。

ドナとも

す、すごい… 私看護学校に行ってたとき、解剖学でやっぱり遺体の解剖見たけど…そこまで残酷じゃなかった(><)
でも心臓の輪切りとか見た気がする…そしてその後すぐ昼食↓

kame3

ホントすごい経験をしてきたと思う。
息子は唐突に何の脈略もなく「~~だった。~~だった。」と見学の様子を話し始めます。
やはり余程ショッキングな光景だったのでしょう。
昨晩は悪夢にうなされるのではと心配しましたが、よく眠れたよう。
そして今日言ったのは「ああいう仕事も大事な仕事。やらなくてはならない人もいる。」
彼なりにいろいろ学んできているようです。


9月28日 「mixi & インターネット」

夫が日本から戻ってきた。
やはり一家の主がいると生活にめりはりがあっていい。
そうなんです。いないとかなりだれた生活をしております。

その夫の誘いで始めたmixiだが、結構気に入っている。
コミュニティーに参加している食べ物や地域の情報は有効で役に立つ。
私はもっぱら読む専門で投稿はしていないが、同じような環境だったり、同じ趣味や興味を持った人たちの意見の交換はとても興味深い。

が、最近LAでの日本人行方不明者の捜索の呼びかけや心臓移植手術の寄付金を募る呼びかけがチェーン化して、問題になっている。
これらの呼びかけは、出来るだけ多くの人に知ってもらいたいという善意からしている行為であり、本来ならば良いとされる行為である。
にもかかわらず、チェーン化することにより、個人情報の拡散等の問題が発生しており、
今度はその規制へと動いている。

善意で始めた人たちにとって、非難される行為ではないにも関わらず、今度は糾弾。
本当に人間社会の難しさを感じる。
私達はインターネットの普及で簡単にいろいろな情報が得られるという便利を手に入れた反面、簡単に個人情報が流出すると危険性が潜んでいる。


9月29日 「結婚22年の記念日」

今日(9/29)は22回目の結婚記念日。
夫はこの日に合わせて(?)休暇を取ってくれたので、二人でサンタクララのインド料理バッフェのランチを食べに行った。

以前は子育てに追われこんな風に夫婦二人の時間が増えて食事を楽しめるようになるなんて考えられなかったが、今こうして仲睦まじく(?)テーブルに向かえる。
この上なく幸せな事だ。
さらにここ”Mezbaan”と言う名のIndian Cuisineは、最近行ったインド料理の中でもピカ一においしい。
これからもこうして夫と二人いろんな所でおいしい物をう~んと食べたい。

人間の欲などなければいいと思った事もあるが、欲望は時には生きる活力になる。
年をとって買いたい物がなくなってしまったこの頃、私もずいぶん枯れてきたなーなんて思っていた。
でも食欲と旅行欲はまだまだ健在。
その欲求を満たす為にもまだまだ健康でいなくちゃ。

ドナとも

家の両親も最近よく旅行に行ってるけど…
少し前までは私がよく病気をし、私のせいで出かけられなかった部分も大きかったと思うから、元気になれた今家のこと気にせずに出かけてほしいと思う(^_^)